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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

28-01-2006 / Saturday

_ うわ。ニコンのフィルムカメラ部門がかなり縮小されるんだ。しらんかった。コニカのフィルムもなくなるんだね。。ニコンの一眼レフをいつか持ちたい、持ちたいと思いつつ、ずっとキャノンのEOSを使ってきた。このキャノンで撮影するとき、コニカのフィルムが一番きれいに撮れた。屋外という限定をつければ、圧倒的にコダックがきれいだったのだけど、コニカは人物がきれいに撮れる。だから、かなり愛用していた。

デジタルカメラは確かに便利だとは思う。しかしですね、プリントしたときのきれいさは、絶対的にフィルムが勝っている。それに画素数がどうだ、加工が便利、取り込みが簡単とかいったところで、所詮、バッテリーの充電が可能なところでしか使えないのだから。そんなふうに思っていたわたしが、実は今回、一眼レフを持って行かなかった。ずっとデジタルカメラで撮っていた。ときどき、全天候型の小型フィルムカメラで撮影したのだけれど、今年はそれだって、5本しか使っていない。前回、夏に行ったときは32本、現像したのに、なぜ今回は一眼レフを持って行かなかったのかといえば、重たかったからである。わたしもそんなふうに思うようになったのだ。。デジタルカメラの写真は、パソコンなどで見ると、確かにきれいに撮れるなあと感心することも多い。しかしそのきれいさがあまり好きになれない人もまた多いのではないかと思う。フィルムは、36枚撮りで32本とっても、ナイスショットはせいぜい1割くらいしかない。現像費用とかのコスト面を考えると、確かにデジタルの方がよいのかもしれないけれど、なんかやっぱり好きじゃないんだな。理由はうまく説明できない。そもそも、デジタルカメラの撮影モードも、マニュアル設定にしていて、毎回、ファインダーを覗いてから、調整していた。ファインダーなんて、別にのぞく必要はないのだと思うけれど。便利だし、軽いから、普通に凸凹にいるときは、鞄にいつも入れているけれど、なんなのだろう、この気持ち。マニュアルの車に乗りたがる気持ちとおなじなのだろうな。

_ 終日、寝転がって読書。

_ 寒いのか暑いのか、まだよく感覚が戻らないです。個人的には、寒い季節に暑い国に行く方が、断然、体がしんどい。体中が膨張する感じになるし、発汗コントロールができないからか、とにかく怠くなる。新陳代謝もおかしくなるのだろう。わたしはとにかく髪の毛がどんどんと抜ける。ブラシを入れるのが恐ろしくなるほどに抜ける。歩いても抜ける。下を向いても抜ける。とにかく本当に、頭髪が薄くなるのが怖くなる。大体、1週間とか慣れるまでにかかるだろうか。

半年以上、カットをしていないこともあって、またこれからはしばらく、伸ばす予定でもあるので、帰国前にヘアースパに行った。きれいにシャンプーしてもらったあと、いろいろなハーブのクリームを使って、頭と毛髪のマッサージをしてもらうのである。大体、30分くらい。痛いのですが、坊主頭の男の客もたくさん来るくらいに、気持ちいいのですな。普通にあんまに行った方がよさそうなのになどと、思ったりするのだけど、ハーバルマッサジクリームって、実際の効果がどれくらいあるのかさておき、やはり香りがとてもよくて、本当に寝てしまうくらいに穏やかな気分になる。その後は、やはりハーブのオイルを使って、首と肩と腕を揉んでもらった。その後、もう一度シャンプー。最後はブローをしてくれる。これが30分くらいかかった。店員さん曰く、長い上に、量が多すぎるとのこと。最後は自棄になっていたのか、ドライヤーを髪に密着させて、必死に乾かしてくれた。そのおかげで、今、ヘアースパに行った意味がないほどに、毛先が傷んでいる。でも薄毛になったんじゃないかという心配は、もうなくなった。


28-01-2013 / Monday

_ ケイト・モートン『忘れられた花園』。とても楽しく、一気に読み終えた。ある日、オーストラリアの港に、イギリスからの客船が到着する。すべての乗客が降りて、荷物も運び出されて、静かになった港に、一人の少女がトランクに腰掛けて待っている。誰かが来るのを待っているのか、そんな人は初めからいないのか。この少女の謎を解き明かしていくゴシック・ロマン的な小説。ずっと読みたかった本である。すでにいくつか書評を読んでいたということもあって、秘密の花園(バーネット女史)、トムは真夜中の庭で(フィリパ・ピアス)、抱擁(A.S.バイアット)などの系譜に連なる書物のイメージを膨らませながら、サラ・ウォーターズ風のひねりもあるのかなと楽しみにしていた。訳者の解説にも書かれていたとおり、「抱擁」の重厚さと比べるものではないが、作中作の童話はとても素晴らしく、それだけでも十分に読み応えが感じられるものだった。久々に夢中になって、上下巻を一日で読んでしまった。ということは、寝る時間を削ったり、家事を手抜きしたということなのですが(笑)、おもしろかったので、もういいのです。

内容については、わたしなどがごちゃごちゃいう必要はないのだけど、もう少し、しかけがあってもよかったんじゃないかなと思った。それは読者の楽しみということではあるのだけど、作者にとってもそのほうがもっと楽しかったのではないかということ。とにかく素晴らしく楽しい読書をしました。とてもうれしい。

子どもは全然、ぴんぴんしているのだけど、わたしは今冬二回目の風邪を引いてしまい、今も喉が少し痛む。十分に気をつけているつもりでも、こういうことってあるんだよなあ。うがいと手洗いをもっときちんとして、健康にしなければ。


28-01-2015 / Wednesday

_ 先週末、子どものが幼稚園の学芸会があった。子どもの幼稚園は、日本の言葉で言うと「こども園」みたいなところである。朝8時から大体11時までが幼稚園の部。これが終われば帰宅する子どももいる。共働き世帯などの子どもは、お昼ごはんを食べるために、保育園部に移動する。昼食後、歯磨きをしてお昼寝。お昼寝から起きると水浴びをさせてくれる。ここでパジャマに着替える子どももいる。なんで?という感じがするが、夕方の行水が住めば、あとは家に帰ってご飯を食べて寝るだけだからというのが理由らしい。夕方の行水が住むと、軽食が出る。これが結構ボリュームがあるので、うちの子どもはときどき夕食が食べられないこともある。保育園の部の子はさらに、昼寝をしないで、お稽古事部に行く子もいる。たとえば、お絵描き、こどもパソコン、そろばん、読み書き、バレエ、テコンドーなどである。お稽古が終われば、軽食を食べるためにまた保育園の部に戻る。

そういう学校なので、いろいろな子がたくさんいる。子どもは、やっと夏頃からふたつのことばを使い分けてて話すようになってきた。家で一人遊びをするときは、ふたつのことばを使い分けて、人形遊びをしたりもする。学芸会の練習は、去年の11月頃から始まったので、この2ヶ月近くは、ずっと子どもは家でも踊りを練習していたのだった。

いろいろな友だちを誘って、学芸会に繰り出した。わたしは本当に久しぶりに、リコーのデジカメではない、ニコンの一眼レフを持参したというのに、いざ舞台に出てきた子どもは、まるで石の孫悟空のように、舞台上でふくれっ面に仁王立ちのまま、微動だにしなかった。ど、どういうことなんだ。。と思いつつも、心のどこかでこういう状態を予想していた部分もあった。とにかく学芸会の段取りが悪くて、子どもは出番まで4時間あまりも待っていたのだった。もちろん他の子どもも条件は同じなのだけど、うちの子どもはどうにもがまんができなかったのだと思う。そんな子どもは、他にもいた。きっといつもは楽しく踊るのだろうに。。

学芸会が終わって、会場のロビーで軽食をみんなで食べるとき、わたしは子どもになにも尋ねなかった。一言、きれいな衣装を着せてもらってよかったねえ、とだけ言った。子どもには子どもだけが納得できる、なにか理由があったのだろう。それはもしかすると、とても言葉にはできないものなのかもしれない。わたしはただ、担任に、誰かに何かを言われたとかいじめられたとかそういうことがあったのかなかったのかだけ、確認した。担任は、自分の知る限りではそういうことはなにもなかったはずという。四六時中、うちの子どもを見ていたわけではないだろうから、それもどの程度本当のことかはわからない。でも、とにかく、子どもがあまりそのことを気にしないようにとだけ、そう思って、子どもを膝に載せて、車で帰ってきた。

いい学校なんだけど、世界の幼児教育の最先端からすれば、江戸時代みたいなところのある学校である。子どもの集中力が、どれほど短いものであるかは、全然わかっていない。すべての子どもが武士の子どもであるかのように、ひたすら長い時間の行事への参加を求めるところがある。曲なんて、このデジタル化時代なんだから、長さなんかいくらでも調整できるはずなのに、一曲まるまる踊らせたりするものだから、いくら踊り好きの子どもであっても、4分とか5分とかいうのは長すぎるのだ。見る方だって、しんどい。

そんなことをあれこれ考えながら、今日に至るまで、子どもの様子をじっと観察してきた。今のところ、なにかあったのかなかったのか、あまりはっきりとわからない。はっきりとわからないのは、やはりなにかあったからなのか。ひとつわかっていることは、子どもが嫌がらずに楽しそうに幼稚園に行くことである。なにか特別なことがあったわけではないのだろう。今度は、わたしが過度に考え過ぎないようにせねばと思っている。


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