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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

05-02-2006 / Sunday

_ 車谷長吉『赤目四十八瀧心中未遂』。重厚、濃厚な日本文学。一行一行が、濃密。文字を掻き分け、掻き分け、読み進む。インテリ…かあ。。

_ さむい。

いろいろ昔の資料を漁っていると、はるかに今よりも勉強していますな。よく勉強してたんだなと感心した。今、こんなふうになっているなんて、そのころは思いもしなかったのだろう。

_ 『ジェエイン・オースティンの読書会』(カレン・ジョイ ファウラー)、よかった。漱石がオースティンを絶賛していたことはしっていましたが、マーク・トウェインは、その反対だったらしいですな。しかし、トウェインの姪のジーン・ウェブスターは、『あしながおじさん』を書いてるよ。たしかに女子大卒の女の子たちは、結婚、結婚とはいわずに、一人で生きていくための自活の道を探ろうとして、小説を書いたりしていた。しかし、物語の最後には、ふたりともハッピー・エンドを結婚によって迎えた。フェミニズムにおけるあしながおじさんの評価がどんなだかよく知らないですけども(予測はつくが)、トウェインは姪の文学をどんなふうに見ていたのだろうか。


05-02-2008 / Tuesday

_ 去年の夏に、ホームグラウンドの街で7万円を掏られて以来、本拠地では災難続き。12月には病気が発病した。そして今回、なんと村でまた7万円掏られた。そんな大金を持っているなんてと思われるかもしれない。でもこの金額には理由がある。病院に罹る際、前金としているのが、大体4万円(経済的に厳しい世帯は入院できないわけである)、一番近い隣国に出国するのに、そしてもろもろの経費を含めるとこれくらいは現ナマで持っていないといけない。あと今回は、亡くなった古いお世話になったおばあさんの葬式をわたしが出すことになっていた。それで戻ってきたのだが、わたしにとってはえらいことになってしまった。お金は戻ってこない。残念なのは、これで信頼関係が崩れてしまうかもしれないこと。わたしが気にしなければ、大丈夫な話ではある。しかし。そういう隙を自分が見せたかもしれないことにも、ショックを受けた。部屋の鍵をかけるのは、自分の安全確保だけではなく、周りの人間が、妙な気を起こさないためだとは、わりと初期の頃に先輩に教わったことであった。それを実践してきたからこその信頼関係であったのかもしれない。いろいろな意味で後味の悪い思いで一杯。なにか取り憑いているのかもな。。


05-02-2013 / Tuesday

_ 「1号線を北上せよ」(沢木耕太郎)。ー誰にだって、人生の1号線を北上するときがあるーというようなことばが、最後の方に出てくる。その言葉を折に触れて思い出すことが多かった2012年だった。一気に再読した。沢木耕太郎はホーチミンから北上してハノイを目指したけれど、わたしはハノイから南下してホーチミンを目指した。あの旅での自由さを、懐かしく思うことがよくある。特にハノイの朝。何を食べるかも決めずに、毎日、人がもくもくと、白い息を吐きながら食べている屋台を見つけると、わたしも風呂の椅子のような小さな椅子に腰掛けて、ー同じものをーという万国共通のジェスチャーで注文して、いろいろなものを食べた。楽しかった思い出しかない旅というのは、なかなか珍しいことだから、よく思い返すのだろうか。もちろん小さなごたごたはいくつかあった。でもそれも含めて、徹頭徹尾、楽しい旅だった。またいつかぜひ行ってみたい。今度は子ども連れで。


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