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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

26-03-2004 / Friday

_ 久々に帰国した人と、近所の人びとを含めて、夕べは遅くまで飲む。といっても私はコーラ。さすがに疲れて。タクシーで帰宅する。

_ 音楽なんて、全然ききたくないやい!という時が時々あって、今はちょうどそんなかんじ。昔から、何かしながら音楽を聴くことは少なかったのでとくに問題があるわけではないが、こういう波って、いったいどういう種類のものなのだろうか。この頃、コーヒーも、全然飲まなくなった。数日前に一瞬、コーヒーのよい香りに誘われて発作的に飲みたくなったものの、店先を通り過ぎればすぐにそういう気持ちも消えてしまった。昨日、またその発作に襲われたのでスターバックスに入ったものの、頼んだものはいつものチャイ・ラテ。なんなのだ。

_ ドイツのコーヒーは、酸っぱくなくて、深煎りで、とてもおいしかった。今でも強烈に記憶に残されているのは、南の街で吹雪の日に飲んだポット・サービスのコーヒー。シュバルツバルトと一緒にいただいた。あれはもうすばらしい喫茶店だった。たった一人のおばさんウェイトレスさんの采配ぶり、常連客とのやりとり、老婦人二人組が、私でももてあますような巨大な二等辺三角形をぺろりと食べ終えるのを観察しながら、ときどき、隅っこの席でテーブル越しに抱き合って接吻している中年のカップルを眺めていた。日々、断片化する記憶の中で、この日の思い出はコーヒーの香りとともにときどきふと甦ってくる。

いつかおとなになったら、私もテーブル越しに抱き合って、接吻してみたいな…と本気で思ったりしながら吹雪の街に飛び出した。


26-03-2006 / Sunday

_ なんか疲れが蓄積しているみたいで、どどーんと寝てしまいました。

なにか食べたい‥と思うので、今からトーストを焼いてきます。トースト、バター、イチゴジャムと紅茶。これで一息入れてから、今日の真夜中までに提出の翻訳に勤しんでみます。なんかむりっぽいのだが。。

_ 最近、おもしろい本を読んでいなくてストレスフルになっている。なぜ読んでいないかというという、明らかな理由としては、本屋不足があげられよう。丸善、ブックファーストにいかにお世話になっていたか。ひいきの本屋のもうひとつは、談という本屋だけど、ここも数年前におそらくなにかがあって、微妙にわたしのストライクゾーンから外れるようになった。そういうわけで、自動的に、ほとんど本を読まなくなった。手持ちの本の再読を重ねている。同じ本を読むのがどちらかというと好きなので、苦痛ではないのだけど、なんだか物足りない。こうなると、自分は本好きだとおもっていたのだけど、なじみの本屋がなくなったくらいで、本を読まなくなる程度の人間だったのかなー、という気もしてくる。しかし、映画をどこの映画館で観たのかを気にするのとおなじで、本もどこでどんなふうにして出会ったかをいついつまでも覚えているタイプとしては、やはり今の本屋環境では、なかなかよい本と出会えないのもさもありなむかな、と思ったりしています。多分に言い訳ですけども。まあそのうち、ジュンク堂もだめになるのではなかろうかと。BALに本屋は似合わないものな。もっとヴィレッジ・ヴァンガードとかそういう本屋のほうが似合うような気がするわけです。というよりも、河原町通、もう歩いていてもまったく心惹かれるものがなくなってしまった。なぜカラオケ屋ばかりが林立するのかさっぱりわかりません。


26-03-2007 / Monday

_ 今日は一日がとにかく短かった。いつのまにか夕方だったからなあ。。電話とかメールとかがない生活をしていたつい先月までが夢のよう。豆腐ハンバーグがおいしかった。ヨガ少し。番茶と栗まんじゅう。


26-03-2015 / Thursday

_ 『ひとり日和』、『破門』、読了。おもしろく読んだのだけど、もっとがつがつと文章を読みたいという気持ちを宥めるには少し物足りず。質はともかく、量をがっつりと読みたい。首までずっぽりと、小説の世界に浸りきりたい向きには少しものたりなかったような気がして仕方がない。『廃墟に乞う』みたいなのを、もっとずっしりと読みたい。

_ バイクは点検に出したところ、どこも悪いところはないとのこと。しかし相変わらず、ブレーキをかけると金属が擦れるようなキーキーという音が聞こえる。加速のときの勢いが、まったく滑らかではない。逆にエンジンブレーキもほとんどきかない。詰まるところ、メリハリにある運転ができない。ほんまに大丈夫やろか…と不安。

こちらの人は、まったく交通法規とかそういうのを気にしないで爆走する。だから、右折レーンに並んでいるのに、平気で直進したりする。それも、レーンの中ほどとか後方についているのに、信号の色が変わった途端に、対向車線に思い切り膨らんで、ぐいっと直進してくるのである。それに何度も当てられた経験がある。だから赤信号の停止で一番先頭についているとき、ものすごく恐怖心が膨らむ。こちらでは、信号の色は、交差点の4方向を、時計回りにひとつずつ変わっていく。つまり北行き車線が青だとしたら、次に青になるのは東行き車線、その次は南行き車線という具合。ところが、変速6差路とか7差路という交差点も、冗談のようにたくさんある。ラウンドアバウトが設置されているならばいざしらず、それぞれの方向から来た人が一旦停止をきりっとせずに、少しずつ少しずつ、交差点の中央に向かってにじり出る。その母集団の規模が最大に達した向きから、自分の行きたい方向に、道が開くというようなシステムになっている。普通に考えたら、よくもまあ事故が起こらないものだという状況である。大学の正門前の交差点など、先週は月曜日から木曜日まで、信号が停電していた。最初の日はおまわりさんが手旗信号をして処理していたのだが、あとの3日は皆、にじり寄り戦法で交差点を通過していた。もちろんわたしも郷に入らば郷に従えで、みなについて最大母集団をいち早く形成すべしと、にじり出る。そうしないと、いつまでたっても道路を渡ったり、進んだりできないからだ。そんな中で、ブレーキがあまり効かなくて、メリハリのある運転ができないということは、実はあまり大きな問題とはならない。それで丁度いいようで、完全に止まってしまうとスタートダッシュが効かないのである。そういうバイクの運転を振り返るにつけ、これから日本に帰ったとして、車やバイクに乗ったら、わたしはすぐに交通違反で捕まるだろうなと思うのだ。現地化する自分を実感するのは、バイクに乗っているときなのだ。自分でも、とても不思議な気持ちになる。


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