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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

05-05-2003 / Monday

_ こどもの日。

朝。職場に来てもみなあまり挨拶を交わさない。一人ずつ、個室になっているからなのか、みんな扉を閉め切ったきり、用がないかぎり(お茶を入れるとか、お手洗いにいくとか)ほとんど出てこない。私はものが多すぎて扉がしまらないので、つねに開放しているのだけど、みんなあの狭い空間でおかしくならないのだろうか?と、自分が一番よい環境に陣取っていることを忘れてしまっているような発言。それでも、なんかとても寂しいし、一抹の恐怖も感じたりする今日この頃である。まだみんなで一緒にごはんに行ったこともないというのがすごいことのように思われる。私が集団主義なだけなのだろうか?いや、私が一番、厭世的で非社交的であるのは、自他共に認めているはずなのであるが(苦)。

でも、そういうことに構うこともないのだよと言われてしまえばそれまでだし、「キミのことを怖がっているからだよ」といわれでもしたら、それはもうなんともいえないわけで。いずれにしても、来たときと帰るときに誰かがいる気配がしたら(だって、扉が閉まっているからわかんない;だけどキーボードを叩く音は木霊しているのだよ)、挨拶だけはしていこう、とか思いつつ、今日はいったい誰が残っているのかわからず、無言で立ち去ってしまった。いかん。


05-05-2006 / Friday

_ 病床で読んだ本:村田エフェンディ滞土録/梨木香歩。しみじみよいです。まさに病気の床で読むのにふさわしい異国の物語。ついでなので、家守奇譚も再読した。今年はトルコともいっかいハノイに行きたい。そういえば、ハノイを一緒に歩いた人の本が出た。懐かしいなあと思って、ぱらぱら。

保健センターでもらった薬を飲んだら、ほんとにびっくりするくらいすぐに回復した。今日は朝から起きあがれた。お昼前にいつものママチャリのほうで、ジャスコへ。簾を掛け替えるので、新しいのを物色に。ヒヨコ豆の料理を作ろうと思ったので白ごまペーストとナス。あとジャスコブランドの生ハムが、ばかにできないおいしさである。行くたびに、二パック買って帰る。帰宅して、簾を掛け替えて、のんびり「恋の門」。わたし、この映画が好きやなあ。よいです。ばかばかしくて、とってもよい。塚本晋也と「鉄男」もあった。個人的には小島聖の側転。そして、松尾スズキ。来年のバレンタインにはチョコをわたしたい人。

_ 明示的というのか暗示的というのか、このごろ、ストーリー性の高い夢ばかりを見る。起きて時間がたつにつれ、嘘のようにきれいに忘れていくのだけど、何を示唆しているのだろうか、あるいは何も示唆していないのかもしれないが。

_ 携帯電話以前、インターネット以前の世界の明確な記憶があるし、新幹線に初めて乗ってパンダ(当然、ランラン・カンカンだ)を見に行った時の記憶も鮮やかだ。初めてインターネットというものを触ったときのことも覚えている。最近、インターネットは、時刻表を調べたり、安いホテルを探したり、レシピを確認、本を注文するとかばかりで、人的交流部門の開拓については、今も昔も疎かだ。もともと、インターネット上のお友だちはものすごく少ないし、増やす努力もしてこないでいたのは、根っからの引っ込み思案だからというのもあるし、知らない人と仲良くするのが決してきらいなのではなくて、下手くそというところにつきる。無愛想になる気概もないくらい。それがこのごろ、走る用の自転車を買ったため、分解の仕方やら、メンテナンスの仕方などを調べていて、「よくぞこういう情報を載せてくれました!」というサイトに頻繁に助けられている。思わず、一言、掲示板に「ありがとうございました」とか残したり。こういうコミュニケーション、ものすごく久しぶりのことで、なんだかうきうきとしてしまった。ツッコミ、コメント型のサイトの良さとは別で、掲示板もまたよいねえ、と思った。自転車、ヘルメットも買った方がよいとは、どこのサイトでもかかれていることなのだが、そんなに気合いの入った格好で(や、実は東京まで乗っていこうと思っているのだけどさ!)、市中をうろうろするのはなんだかな。とかいいつつ、相当、気合いの入ったすごい自転車を買ってしまったので、最初のツーリングはどこに行こうかなとか。たぶん、ばあちゃんのお墓参りだ。大学から鞍馬街道目指して走って、帰りはラジウム温泉。ラジウム温泉でなくてもよいのだけど、最近の一つ覚え。これが誕生日ツーリングになる予定。毎年、河原でお弁当を食べて過ごしていたけど、今年はひとつ、さわやか系で過ごそうと思っている。6月には琵琶湖一周の予定で、今、そのルートマップ作成に余念がない。


05-05-2010 / Wednesday

_ 毎日の散歩で、近所の氏子神社でこどもの日の神事があることを知っていたはずだったのに、すっかりと忘れてしまっていた。氏子神社ではない、人気のない、無人の小さな神社に散歩のルートを取ってしまったのだ。カルガモさんにとっては初めてのこどもの日だというのに、大失敗。きっと来年は行こうねと、謝った。

連休の間、母方の親戚一同がカルガモさんのために集まってくれた。出産直後は、冬の一番寒い時期ということもあって、近所の親戚は病院や家に来てくれたのだけど、少し大きくなったカルガモさんの御披露目を兼ねた機会に、みなが集まってくれたのだった。カルガモさんは終始ご機嫌で、わたしの基準からすれば奇声といってもよいような妙ちきりんな大声を喉の奥から出して、きゃっきゃとはしゃいでいた。この数年間は、わたしは特に、某国に滞在していた期間がながかったから、イトコたちの近況なども実はあまり知らなかったのだが、キョウダイが多いと、結婚する人しない人、離婚する人再婚する人などもやはりいて、へええ〜と驚いたりして、親戚たちの話を聞いていた。

そういう流れで当然出てくる話題として、お墓をどうするかという話があった。母方の本家は三姉妹でわたしの祖母が長女である。が、別に遠縁から養子を迎えて家を継がせた。そちらが本家といわれているのだが、その孫の世代(わたしの世代)は女系かつ独身・おそらくこれからも結婚しなさそうで、もう子どもは生まないだろうという状況になっているのだそうだ。祖母と結婚した祖父の流れが分家と呼ばれているのだが、こちらもそういう事情で、母の兄弟は女系かつ未婚のイトコたちばかりとなってしまっている。だれがお墓の管理をするかという話題が出てきてもおかしくない状況で、どうするかな〜という話を数年前からしていたのだという。と、祖父の祥月命日におっさん(お坊さんののこと)が次のような話をしたとのこと。そのお寺さんでも檀家さんらから子どもが地元を離れてしまって帰る予定もなかったり、結婚しないとか、子どもを生まないとか、子どもがいてももう面倒なことはしたくないとかで、なんとかよい方法はないかという相談が増えてきた。なのでお寺では、お墓を解体してその墓石で塔を建て、そこにお参りするようなことを準備してある。おたくはどうされますかいな、という内容であったらしい。そういえば、最近、祖父のお墓参りにいったとき、なんとなくまわりの景色が風通しよくなっているような気がして、どうしたのかなあとは思っていた。それはすでにお墓をのかしたからであったのだろう。

先日集まった親戚の中ではすでに合意ができていて、お墓をのかす方向でまとまりそうだという。もとよりわたしは本家も分家も関係ない立場だし、うちの親も散骨派なので、親戚の話を傾聴しているだけだった。そうしながら考えていたのは、某国だったらどうなるのかなということ。一人が亡くなったら、その村の人が全員、文字通り、赤ん坊から老人までが葬儀に参列する土地がらである。別に出欠をとるわけではないのだが、わたしも街から呼び戻されて、末席に連なったことがあった。初七日にはまた村の男性だけが全員、亡き人の家に集まり、みなで読経する。墓所は先祖代々、すくなくとも四代前あたりまでは、その名前と配偶者とが当代の当主に記憶されており、ちょっとしたエピソードとともに語り継がれている。わたしもきっとその墓所に入るのだと思う。法要は、100回忌までは普通におこなわれる。少なくとも、現在までにおいては、そういう行事がずっとなんの疑問ももたれることなく、続けられてきている。生まれるときも死ぬときも、人間は決してひとりではなく、どこかに属しているんだなあ。そう思うと、死んだ後くらい、のんびり体を伸ばしてゆっくりしたいなどといった発言も、納得できるような気がする。そういったことを考えながら、一人、黙々とお寿司に箸を運び、きゃっきゃとはしゃぎながら、親戚たちの膝の上を次から次へと渡っているカルガモさんを遠目で見ていたりしていたのだった。


05-05-2011 / Thursday

_ 最近よく作る、子どもが好きな離乳食は、寄せ豆腐と命名されているもので、レシピ本に掲載されていたもの。木綿でも絹でも、適当な量の豆腐をキッチンペーパーに包んで1分ほどレンジで加熱。水気を切って、スプーンなどで適度に細かく崩す。そこに緑の野菜(ブロッコリーやインゲン、あるいはネギなど)、黄色または赤の野菜(パプリカやニンジン、カボチャなど)をみじん切りにしたものを混ぜる。野菜はあらかじめ加熱しておいたもののほうがおいしくできる。溶き卵を半分までの量と、全体の感じをみて片栗粉を適量、醤油や出汁醤油など好みの調味料少々をまたざっくりと合わせる。全体の厚みが1センチ程度に収まるようにお皿などに平たくならして、レンジで加熱すること約3分。ラップをかければふんわり、ラップなしだとわりと軽快に仕上がる。好みで、出汁に水溶き片栗粉を混ぜた餡をかけてもおいしい。みじん切りにしたエビやらツナ缶などを入れてもおいしい。あらかじめ調理しておいた挽肉などを入れてもおいしい。子どもはこの豆腐が大好きのようで、いろいろな中身のバリエーションで食べさせている。お金は掛からないし、栄養もバランスよく取れるし、助かるレシピ。ヨーグルトも大好きなので、魚照り焼き+ヨーグルト、蒸しカボチャ+ヨーグルトなどというメニューもよく食べてくれる。助かる。しかし気分が乗らないときは、まったく何も食べない。料理に子どもを参加させるべく、エンドウのサヤからマメを一緒に取り出したこともあった。ところが子どもはマメが急に憎たらしくなったようで、積み木を持ってきて潰したり、わたしの耳に入れたがったりした。ボールにあけたマメを全部床にばらまくことも楽しかったようで、這々の体でマメを回収、直ちに火にかけてざっくりと茹で上げ、冷水に取って皮をむいたものを、延々と包丁でみじん切りにして、寄せ豆腐に入れたこともあった。あまりにもマメの匂いが青々とした大人向きの味になってしまい、このときだけは、子どももそっぽを向いた。子どもの日なので、子どものことを長々と書いてみたけれど、もはや今は子どものこと以外に書くべき話題も持たず、これでいいのだろうかと思ってしまった。今はそういう時期だということなんだろうけれど。

_ 氏子神社の子供祭。御神楽を見に行った。巫女が踊り、笛や太鼓が鳴る。子どもは少し怖がった。神社の裏口から出て、大きなお寺へ向かう。庭を散歩。子どもは、石を拾ったり、排水溝にしか興味がなく、きれいな花や立派な樹木にはあまり関心を示さない。例外的に、タンポポが好きみたい。保育園でタンポポ組だからかな。子どもにはたべさせないのだけど、ケーキ屋でこどもの日のパンダケーキを買った。子どもには、ホットケーキ。小さな小さなこどもの日。


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