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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

26-05-2003 / Monday

_ 坪内祐三『一九七二』。ううーん。。。微妙に自分のストライクゾーンから外れているような気が。どれを読んでも、どこかで読んだことがあるような気がするのはどうしてなんだろう?大塚英志と被ってる部分が多いからなのかな。彼の本としては、ひさびさに(あくまでも私的には、ですが)不満が残ってしまった。ハードカヴァーでこういうことがあると気持ちとしては、「損をした」という部分を押さえ込もうとするから、なんとか納得して少しでも面白かったところを探そうとして、じっくりと読み直してしまったりする。文庫本の場合の方が、損をした度が高いのは、「ハードカヴァーから文庫本になる期間を、読まずに我慢した」という部分があったりするから、余計にむうっ、としてしまうのではないかと思ったりする。

_ 読むものがなくなっちゃったので(学業関係なら山ほどあるが)、再読パターンへ入り、『ガープの世界』。ひさびさに読むと、なんと明るい小説なのか、と思ってしまう。


26-05-2004 / Wednesday

_ せっかく買った文庫は読まずに、古い本を引っ張り出して来て、午後の大半を過ごした。ほんとはやらないといけないことがいくつかあるのだけど、もう明日でいいや。今日くらい、怠けさせて(誰に言っているのだ)。

今日読んでいるのは、Gaudy Night / Dorothy L. Sayers。推理小説というよりも、立派な文芸小説だと思って読んでいる。かつ、恋愛小説。ピーター卿とハリエットの川遊びのシーンが好きだ。で、思い出したが、最近翻訳が出た、『犬は勘定にいれません』が読みたい。ジェロームへのオマージュ小説らしいが、なぜかアメリカの作家の本みたい。

_ 講師控え室ってところに朝、「おはようございます!」と入っていくのはなぜか私だけ。おじいさん先生と、私みたいな若造しかいないのだけど、会話はほとんどなし。そんなものなのかな。。。

_ 生協であれこれ。ちくま文庫が15%引きなので、内田百閒、森有正、カルヴィーノ。学業関係の本は高かったので、買わなかった。久々に最終で帰宅。パッチワークで空に留めたようなお月さん。

_ 夕方、山登りのことしか考えていなかったみたいで、道を間違えて、全然、意図していなかった場所へ向かってしまう。ぼんやりはいつものことだけど、これはひどい、というくらいに間違えた。しかしおかげで、十分に緑を堪能する。

_ 信号のところのクスノキの若葉をいつも一枚ちぎっては、折りたたんだり開いたりして、匂いをかぐ。それが机の上に貯まり、冬眠前のリスかなにかのような気分になる。合間、合間に、時々手にとっては、乾いた匂いをかぐ。

_ 夜、部屋で蜘蛛を発見してしまう。見なかったことにして、着替えていると、その隙にどこかへ隠れた模様。どこに行ったかも考えないことにした。そういうふうに、なかったことにしたい出来事があったけど、もう忘れた。忘れるに限る。


26-05-2006 / Friday

_ なんというのか、人はあるポジションに一旦就いてしまうと、もう自分が下々の者であった時代の記憶を無くしてしまうものなのだろう。メアリー・ポピンズで、末っ子のアナベルが生まれたときの話と一緒だ。物心がついてしまった赤ん坊は、もうロンドンのスズメの言葉がわからなくなってしまう話。わたしはスズメ語しかまだわからない。大人語はほんとはわかっているのだけど、いかんせん、ポジショニング上、スズメ語しかわからないことになっている。仮に大人語がわかるようになっても、スズメ語を話していた時代のことは絶対に忘れないでいたい。

_ スポーツジムにでも通ってみようかなと考えている。もともとランニング・ハイになるの好きだし、自転車に乗るようになってから健康志向になりました。もともと乗り物にはなるべく乗らずに歩くようにしているから、あんまり苦痛とかでもない。ずっと本を読み続けていると、健康に悪いなあと最近、つくづく思うので、できるだけ走ったりしている。駅でもどこでも、当然、エスカレータなんぞには乗らない。

間違えて日傘を買ったりもした。隣にかかっていた日傘が8,000円。その隣にもっとすてきな日傘があったので、広げてから「よし、これに決めた」と、後ろで待ちかまえていたおねえさんに渡したら、なんと*2のお値段を請求された。でもかわいいからいいんだ。信じられないくらいにかわいい傘。わたしはかわいいものしか持ちたくないのだ。もう誰がなんといおうとsweetなのだ。ヘンゼルとグレーテルと互角だ。しかも晴雨兼用なんてものではなく、晴れた日にしか使えない本物の日傘。こんなものを買うのはまっとうな人間ではない。わたしはあほか、と一人つっこみを入れました。セールの季節になっても、日傘売り場を覗かないこと!


26-05-2011 / Thursday

_ tDiaryはメンテナンス中?だとかで、一回アップロードして公開してしまうと、修正ができなくなってしまっている模様。昨日の日記は、そういうわけで、文章の推敲ができなくて、いつにましてへたくそ文章のお手本になっています。恥ずかしいのでわたしもなんとかしたいのですが、どうにもできないようです。メンテナンスが完全に終了するまでの辛抱のようです。

_ また子どもと一緒に豆を莢から取りだして、今回は豆ごはんを炊いた。今回は、昆布、酒、みりん、砂糖、塩を入れるというレシピ。いつもは、みりん、砂糖は入れない。ごはんがふっくらとやわらかく炊けたのがうれしい。

_ ずっと未開封にしていた先輩からのメール二通は、先週末、ひっそりと読んでみた。なんのことはない(期待していたような厳しいことばとか叱責はなく)当たり障りのない返信で、そりゃそうやなあと、なにか過剰に反応(というか期待)していた自分がやっぱりただの自意識過剰さんだったということで、解決しました。めでたし、めでたし。というか、そりゃそうとしか書けへんわなあ。。という感じでした。ああ、こりゃこりゃ、です。

_ 図書館にて。子どもが保育園に行っている間に銀行、郵便局、図書館へ。頭を使わずに読めるものがいいなと思って、桐野夏生「東京島」、堀江敏幸「本の音」、俵万智「かーかん、はあい」(正・続)。「東京島」は、、、珍しく中途半端な気がした。もっと厚い記述に仕上げることもできただろうにそうしなかったのは、とても表層的なところだけを書くことで、逆にリアリティを出そうとしたのかな、という一般的な感想しか思いつかないんだけど、想像力はかき立てられた。15少年漂流記にしろ、ロビンソン・クルーソーにしろ(スイスのロビンソンも含めて)、最初からある程度、ものがある状態で漂着するというのは、出来事の悲壮さの割合を大幅に緩和するような気もする。だから、生存本能に従って、ありったけの英知と知見を振り絞って、逆境を乗り越えていこうというエネルギーも沸いてくるのだろう。そういう、ストーリーとは関係のないことを考えながら読み終えたので、よけいに「出来事」の表面だけを斜め読みした感がぬぐえない。すみません。


26-05-2014 / Monday

_ 押し入れにはオシイレ仮面が、お風呂場にはシャワーマンが、うるさく騒げばオオカミ男が現れる。そういって、いつまでも起きていたい子どもを寝かしつけ、お風呂で遊びたがる子どもを制し、大声を張り上げて遊び回る子どもを大人しくさせようとしてきた。しかし、当地には押し入れはなく、お風呂は日本の風呂場の2倍ほどの広さがある。オオカミ男になりたいと思い始めた子どもには、どんなことばも効かなくなってしまった。風呂場には、日本地図と各都道府県の名物をイラストで表した表を貼っている。秋田県のところには、なまはげの絵が描かれている。子どもの弱点はなまはげであった。あるとき、業を煮やして、「そんなことばっかりしてたら、なまはげが来るで!」と言ったところ、怖いもの知らずの子どもの顔色が変わった。本気で泣き出すのである。よし!やった!とばかりに、この頃は、ずっとなまはげで、子どもを怖がらせている。たぶん、子育てとしては、よくないやり方なのだろうけれど、おもしろいくらいに子どもがおとなしくなるので、トラウマにならない程度に、なまはげさんにお願いしている。風呂場のイラストは、どちらかというと、全然怖い顔には見えないただのイラストなのに、子どもは子どもなりに恐ろしい存在だと受け止めたのか、なまはげだけには来てもらいたくないと真剣に考えているようである。子どもはおとなとはまったく違うんだなあ。わたしも子どもの頃、いつも寝るときに、壁を向いて寝るのが怖くてしかたがなかった。なぜだったのか、今でも全然わからない。いつも壁とは反対側の景色を見ながら寝ていた。時々、夜中に目が覚めたときに、壁を向いていることがあった。するとその瞬間に、もう怖くて怖くてしかたがなくなって、慌てて両親の寝室に走っていくのであった。だから、今でも、壁を向いて寝るのは苦手である。いつも、天井を見て寝る。こちらではわざわざベッドの置き方を工夫して、壁がどこにもこないようにしたほどである。壁となまはげとは全然、違うものではあるけれど、子どもがずっと怖がらないように、いつかきちんとなまはげさんの役割について、説明しなければいけないと思っている。


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