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  1. ね (06-05)
  2. ラギ (06-05)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

03-06-2004 / Thursday

_ 小学校上級生の女の子にとっては、容姿の問題は重要だもんなあ。。。私は背が高すぎたのが悩みだった。今時の164センチなんて、ごくごく普通の身長だろうが、当時は大きすぎた。

私が小さい時にも、小学校の飼育小屋で飼っているウサギを全部殺してしまうような人はいたし、いじめもあったし、仲間はずれもあった。『ぼくは12歳』(岡真史)が学校の図書室にあったりして、だんだんと世の中の矛盾とか複雑さに気がつくようににもなった。自分が死んだらどうなるだろう、死んだ後の世界はどんなだろうかと考えることはあったと思う。『ブラックジャック』だって、もう読んでいた。偕成社の「少女名作シリーズ」には、病気で死んでしまう薄幸の少女たちがいたものだ。死ぬことは身近なことではなかったにせよ、悲しいことなのだな、もう元には戻らないものなのだなと思ったものだった。マシューも死んでしまったし。

虫を殺すこともあった。川で捕まえてきたメダカをうっかり日向に出したままで、小さなお腹を見せて水面に浮かばせてしまうこともあった。男の子たちは、ウシガエルを踏みつけたりしていた。

毎日おなじ服を着ている女の子に「全然着替えへんねんなー」といじめる女の子がいたが、そう言われた女の子は「私はおなじ服を5枚持っているのだ」と切り返していた。「100枚のきもの」のワンダ・ペトロンスキーに憧れていた私は、こっそりとその女の子を尊敬するようになった。

でも誰かを殺そうと思ったことは、多分、一度もなかった。苦手な人がいなくなればいいのにと思うことはあったが、それは「明日、地震が起きて学校がなくなればいいのに」とか「火星人がやって来てたいへんなことになればいいのに」というのとおなじ次元のありえないことであった。どうしようもない、ということである。

_ 今回の事件は最初から殺意があったということが、きっと、問題なのだろうなあ。私が一番引っかかっているのはきっとそれだ。人を刺したら、血が流れて、もう取り返しがつかなくなるということを少しでも想像できなかったのだろうかということだと思う。自分だけの問題ではなくて、自分の両親や兄弟も巻き込む、たいへんな事態になるということである。

もちろん、いつの時代にもきっと似たようなことはあり得たと思う。これがインターネットの影響だとかなんだとかはあまり関係ないと思う。三島由紀夫の『午後の曳航』なんて、恐ろしい小説だ。子どもでも殺意は持つということを、いや、だれでも瞬間的には殺意を持つかもしれないということを具現化した小説だと思う。

_ とにかく、痛ましいなあと思った。残された家族も、それから、これから長い年月を生きていかなければならない女の子にとっても、辛い時間が流れ始めたのだなと思う。


03-06-2006 / Saturday

_ 別部署の某先生に相談して、今までのメールのやりとりのログを整理して送る。あと問い合わせメールの受付は、別の人に事情を話して代わってもらった。

メールをくださり助言をくださった方に、すがるように長々とお返事を書いてしまいました。申し訳ありません。冷静に読み返して、あまりのおろおろ加減、恥ずかしさに目を瞑ってしまった。防犯ベルの代わりに、今やそういえば、携帯電話を持っていることもまた思い出した。


03-06-2010 / Thursday

_ 一ヶ月ほど前のことだっただろうか。新聞で読んだ小さな記事をときどき思い出している。確か九州、福岡あたりで起きた事故だったと思う。40代前半の女性が、1歳だったか11ヶ月だったかの男の子と一緒にお風呂に入っていて、うたた寝をしてしまい、目が覚めたときには子どもは溺れていてぐったりとしていた、病院に運ばれたが助からなかったという事故だった。お母さんはきっと、どんなに疲れていても子どもと一緒にお風呂に入りたかったのだろうな、いやいつもは誰かがお風呂に入れてくれるのがその日だけは都合がつかなかったのかもしれないなどと、ついつい頭を巡らせてしまった。自分もお風呂で寝込んでしまい、母に起こされることがよくあったから、他人事ではなかった。そして、そのお母さんは今、どうしているだろうかとも気になってしかたがない。日にち薬を飲んで、少しずつ、元気を出しているのであればよいのだけれど。

こういう小さな記事のその後について、新聞は報道する必要がないと思っているのかもしれない。わたしは学生の頃、A新聞をかY新聞とかM新聞とかK新聞の入社試験を受験した。結論からいうと、どれも最終面接で落ちてしまったという恐るべき不運、人望とか将来性に一抹の曇りのある若者であったわけである。大体、どの面接でも、ある記事をキャッチ―に取り上げて書くのはよいが、「後日談」を書かないところが新聞の悪いところだ、なんてことを言ったりしたからだろう(いやそれだけが原因じゃなかったんだろうなあきっと:はは)なんて思っている。中長期的な視点からの観察の記録は、すでに「ニュース」ではないから、新聞には載らないのかもしれない。載せないのかもしれない。すぐに結果を出そう、結果が出せる研究をしようという流れとおなじく、とても刹那的。そういう流れがあちらこちらから集まってきて、そういう本流ができているような気もする。というのは、わたしの僻みだとして。

_ いろいろ作業。いよいよ収集がつかないよー。

_ 昨日の午後になって外にお昼を食べに出たとき、わが国の首相が辞職したというニュースを知った。そういうムードは最前から漂っていたとはいえ、本当に辞めてしまうとは。。いろいろ失策があったり不幸なところもあった人かもしれないけれど、辞めることが何かを解決するわけでもなんでもないということは、わかっていたのではないかと思っていたんだけどなあ。別に、前の選挙のときに、彼の党を応援したわけでもなかったけど、もう少し、長期的な視点からどうするのかみてみたいとは思っていた。みな不完全燃焼という感じではないか。

_ 友達にお願いして、某作業を手伝ってもらう。


03-06-2011 / Friday

_ 恥ずかしながら、本日初めて、親子で児童館デビューをした。ママ友グループとかができているんだろうな、わたしと違って、知らない人にもずんずんと話しかけていくQPさんが、そういうグループに入っていったりしたら、どうしたもんやらなどとあれこれ無駄に悩みながら遊び部屋へ。もちろんお母さんたちはみんなとても若いのだけど、知らない人には適度に愛想よくしつつ一定に距離を置くという感じで、その間に保育士さんがいることが、なんとなくよい具合に緩衝帯となっていたんではないかという雰囲気だった。QPさんはその中でももちろんわがままし放題で、3人のお母さんと5人の子どもが頭を付き合わせて絵本を読んでいる輪の中に入っていって、自分の選んだ絵本を読めと、お母さんの一人に渡したり(完全に保育園の先生と混同している)、ちゃぶ台の上に這い上がって絵本を読んだり、上から下りてくる子どもがいるのに滑り台の下から二カニかとしながら這い上がったり。家にいたら母親とは1秒たりとも離れたくないという甘えっ子なのに、外に出れば、そこにわたしなど存在しないかのように次から次へとおもちゃを取り替えては、広い部屋を走り回る。難聴、発達障害ということばが目の前でじりじりと姿を現してきたような思いに囚われてその場に崩れそうになったけれど、QPさんはとにかく広い空間を存分に走り回ることができたようですっきりとした顔をしていた。その後、大型ショッピングモールに寄って、涼んでから帰宅。家に帰ってごはんを食べながら、疲れてしまったのだろう、QPさんはずるりと眠りに落ちてしまった。その眠りに落ちた子どもを抱っこして、今度は予防接種。熱もなく、突発性発疹からまだ日は浅いけれど、お医者さんの診察でもまったく問題なしだったので、無事に注射。素直に口も開けるし、注射針が刺さっても、注射器をじっと見つめる余裕があるくらいなので、もちろん泣かない。えらい。強い。


03-06-2012 / Sunday

_ 子どもと動物園へ。以下、親ばか遠足です。京都・大阪・神戸のいずれにいこかと思案して、あみだくじを引いたところ、大阪に決まった。水筒、カメラ、タオル、オムツ、着替えなどを持って、子どもと出かける。子どもは出がけに見た天気予報に従い、折りたたみ傘をカバンに入れたのをみて、即座に長靴を履いていくことに決めたらしく、なんとなだめすかそうとしても、長靴を履いていくのだとがんばる。まあ夕方には降るかもねとあきらめて、電車に乗っておでかけ。乳母車は持って行かず、できるだけ歩かせようと思うも、敵は初めから抱っこしか考えていない様子。阪急電車の中では遠くにいち早く新幹線を発見し、「新幹線でGo!Go!」を歌い始める子ども。ようあんな遠いところに走ってんの見えるもんやな−、と感心する。動物園に行くのだから、動物園前で降りるものだとはなから疑わずにいたのが間違いで、えらく賑やかでなんとなくおとろしいような雰囲気の商店街(串カツやと将棋やさんばっかり並ぶ)を通り抜け、正門前へ。というか、普通に環状線に乗って、天王寺で降りたほうが気持ちのいい道だった模様。動物園に入って、最初に見たのはゴリラとオランウータンであるが、非常に湿度の高い日だったからなのか、熱帯から来た彼らもまたぐったりとしていて、まったく精彩に欠く。といっても、われわれも、ゴリラとオランウータンは、某国やら河童国の動物園で何度も見ているので、さほどにがっかりしなかったのであるが、思えばこれがその日の動物さんたちすべての状況を象徴するものであることに、まだその時は気がつかなかった。ふたつだけのスタンプラリー会場となっている象さんの森を通り抜けて、景品をもらったりなんかして、しばらくじっと象さんをみながら、象さんの歌を歌ったりした。次に見たのは鳥さんたちの超大型ケージ。子どもは鳥よりも、中を流れる鳥さん用の小川にもっぱら関心を引かれた様子。目を離すと小川に入ろうとする。長靴だからね!夜行性動物館に入る。真っ暗な中、タヌキ、ハクビシン、小さな小さなカンガルーみたいなの(子どもは小さいトトロだと思っている)そしてアライグマなどがいる。アライグマの顔が妙にはっきりと見えたこと、子どももしっかりとその顔をみたこと、このことが後の子どもの大発見に繋がった。夜行性動物館をあとにすると、隣接するレッサーパンダ館。レッサーパンダって、パンダの親戚ではないみたいだよ、などと話しながら進むと、子どもが「アライグマとおんなじかお!」と叫ぶ。まあ、ほんとだそっくり、、でもたぶん違う種目だとおもうよ、、と解説に目を向けると、なんとレッサーパンダはアライグマ科であった。わあ〜、すごいね、アライグマとレッサーパンダがおんなじって、あんたすぐに気が付いてんね〜、とすっかり親ばかモードに入るわたし。興奮しながら、ちょっと休憩してジュースを飲む。それからは虫類館へ。子どもはカエルが大好きなので楽しみにしている。しかし実際にはたくさんいたのはカメさんたち。リクガメが何種類も山ほどいる。と、子どもが大きなリクガメをみて、ぞうさん!ぞうさん!と叫ぶ。ゾウとカメは全然似てへんで〜と笑いながら、解説を読むと果たしてこのカメは「ゾウガメ」であった。きっと最初にゾウガメを見た人も、子どものようにまっさらな気持ちの人で、ゾウとカメの相似に気が付いたんだろうなあ。ほんとにすごいね!と、また子どもをひとしきりほめて、大急ぎであちこちを見て、早めに帰宅。今度は天王寺駅まで歩いてJRに乗った。子どもは予想どおり、長靴でぽくぽくと動物園内をおもいきり走り回ったために、疲れ果ててずっしりと寝込んでしまっている。なにか食べて帰ろうと思っていたのだけど、もうどこにも寄らず、電車に乗って席に着いたら、わたしもすっかりと眠り込んでしまった。家に帰る途中で、押し寿司のおいしいお店でお昼ごはんを買って、家に帰って水浴び代わりに冷たいタオルで顔と体を拭いたら、二人ともまたずんと眠くなってしまって、昼寝をたっぷりとすることになった。夕方、急に雷鳴が轟き、あっという間に雨が降り出した。昼寝から覚めた子どもと動物図鑑を見ながら、楽しかったね、この動物はいなかったなあ、パンダを見るならやっぱり神戸かな、、と話ながら一日を振り返る。あ、そういえば、全然写真を撮らなかった!また今度、一緒に行こうね。それにしても、レッサーパンダはアライグマ科なんだ、、と、ずっとずっとひとりごとを言い続けたわたしです。体はアライグマのほうが大きかったかな。子どもはゾウの背中に乗ったこともあるし、オランウータンと握手をしたこともあったし、キリンも大好きなんだけど、一番見たかったのは実はカバであった。ところが、カバくんはこの日、次の日に予定されていた虫歯の日の歯磨きイベントの練習のためなのか、室内にも屋外にもどこにもいなかったのであった。日曜日の夕方のニュースで、天王寺のカバくんが歯磨きをしているのを見て、今日行けばよかったねと残念会をしたのであった。また動物園に行こうね。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [素敵な休日でしたね。そういやわたしもかつて動物園前駅から降りて、「おおっ」と。それはそれでディープな大阪観光になりま..]

_  [ そうそう、あそこはベビーカーなんかで通過しようとすると、違和感が倍増する感覚がしますね(笑)。でもきらいではありま..]


03-06-2015 / Wednesday

_ 過労だと思っていたら、本当の病気だった。都合10日間、大学を休み、えらい騒ぎとなっていたのだった。最初に目に異常が出たこともあって、この目が最後の最後まで治らなかった。蚊が媒介する感染症だったのだが、発熱もなし、白血球の数値も正常というなんともノーマルな状態でありながら、ひたすら全身の筋肉と関節が痛むのが特徴とのこと。だから、寝ていても退屈なんだけど、じっと仰向けで寝ていると、たちまち体中の筋肉が痛むから寝返りを打たなければならない。ところがその寝返りを打つことの痛いことといったら!さらに、横向きになっても10分もたない。。。だから休んでいるといってもあまり休んだ気にならなかったのであった。そんなへんな病気。また病気自慢のリストがひとつ長くなった。


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