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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

05-06-2003 / Thursday

_ 北浜界隈が実は好きなので、この頃、よく出かける。たまたま用事でお役所へ行くことが多いからなのだけど。昨日は適塾へ。緒方洪庵がどういう人であるか、なんとなしにしか知らなかったのだけど、それよりも個人的には、福沢諭吉も適塾出身で、塾頭だっということを知ったのが軽い驚きであった。なんとなく、大阪で暮らしたことがあるような風情にはみえないと思い込んでいたからかしら。。。また、緒方洪庵がもう少し長生きしていれば、日本最初の帝大は間違いなく大阪に開校されたはずである(つまり、阪大医学部とか薬学部あたりのことになるのかしら)という説明が何気なく書かれていたりして、ちょっとニヤリとしてみたり。

二階の塾生大部屋の手前に、オランダ語の辞書室があって、ここでは24時間、誰かがかならず、勉強していたのだという。塾生同士は勉学においては、互いにわからないところを教え合うということがなかったらしい。意地でも自分で慣れない言語の文献を辞書を引き引き解読して、自分の解釈を得ることに専念していたのだという。みんなで仲良く…というのがいいかどうかは別としても、やはりストイックに勉強する場所であったのは間違いないようだった。

日本家屋っていいなあ、とほんとに思います。子ども時代の記憶が染みついているからだろうけど、夏真っ盛りの日に、北向きの和室の窓から外の植栽の葉陰がゆらゆらとするのが見えて、ひんやりとしている畳の感じをもう一度味わいたい。

適塾は、入場料もとても良心的(250円也)。学生は130円だそう。私が500円玉を出したら、うけつけの小母さんが、「おとなですか?」と尋ねてくださったことが、たいへんうれしかったわけで。

今度は道修町のあたりをもっと詳しく見てみたい。


05-06-2006 / Monday

_ Happy ever after in the market place, というフレーズが好きなので、ついつい歌ってしまう。わたしの好きな中年:ジョン・レノン、ポール・ウェラー、蟹江敬三。中年予備軍:小泉今日子、及川光博、かばちゃん。こないだジョン・レノンの遠縁の人とお会いしたので、先週はビートルズ週間。やっぱりラバー・ソウル〜リボルバー〜Sgt.Pepper's Lonly Hearts Club Band〜マジカル・ミステリー・ツアー〜ホワイト・アルバム〜アビー・ロードが好き。ほぼ全部、歌える。歌って、気分転換。

_ ステレオって、死語かなあ。。

なんかいろいろ連絡とかあれこれ。ややこしい。

朝、控え室から教室に行こうとしたら、入ってきた人にGood,morning!と言われた。日本人の英語の先生だと思う。ずっと外国人に思われていたのだろうか。。服装が学生みたいだからだろうか。学生が着ている服よりかは、少し、高級なものを着用していると思っていたのだが、そんなのは端から見たらおなじなのかもしれない。先日、電車で乗り合わせたカントさんと、控え室で遭遇する。この方も、ものすごく学生風の服装だ。というか、外国人講師にすら見えない(外国人の先生たちは、みんなきれいなシャツをきて、ネクタイを締めていて、いかにもこざっぱりとしている:シャツの裾はズボン・イン+なんか高そうな革の鞄)アキハバラな服装(だと思う:ネルシャツの裾はズボン・アウト+outdoorのリュック!)。一瞬、目が合ったとき、(いやはやお互い、たいへんだね、まあでもこんなもんだよなー、われわれはゴーイング・マイ・ウェイ)という気持ちを無理矢理読み取って、直帰。おうちでひっそり過ごすために帰るはずが、諸々のことがあって、某所でスノッブ昼食を摂ってしまった。あとやっぱり防犯グッズを買ってしまった。それで落ちつくのであれば、トランキライザーとしてはええのではと考えて。

_ 身の回りのいろいろなものが壊れている。電磁波のせい?

Firefox/ステレオ/iPod/デジタルカメラその1/デジタルカメラその2/ThinkPadさん

ThinkPadさんは、買ったときから少々、具合が悪い人であったが、とくに問題もみつからないのに、立ち上がるのに平均7分かかる。壊れているに違いなし。と思ったのなら、修理に出せばよいのだが、これを機に、パソコン使わない生活を徐々に実行していこうかとか、奇人変人街道を進むのもよいかとか愚考する。LOHASには共感しないが、電気に頼らない生活は好きだ。


05-06-2009 / Friday

_ ところで、荷造りでほとんどの日本語の本を梱包してしまったままで、手元にあるのはほんの数冊だけ。そのうちの一冊、『龍は眠る』(宮部みゆき)を読んでいて思ったこと。この本には超常能力を持つ高校生が準主人公として登場する。その人の所有物や体にふれるだけで、その人の考えていることが読み取れるという能力。彼の友人でもう一人のサイキックの青年の話としてこういうのがあった。とにかく相手のことを考えていることがわかってしまうのだから、仮に親密な間柄な人と親密な行為をおこなっている最中、相手がいまどう思っているかがわかるから、とてもではないが完遂させることができない。。その欲求だけでも自分は早死にするだろう、というくだりがある。

それで思ったのだけど、外国人の気持ちも日本語で読めるのだろうかということ。SF界の文脈では異なる言語間の透視というのはどういうふうに扱われているんだろうか。なんてことを考えて、眠れなかったです。

_ 新しい家は大家さんの母屋とおなじ敷地内にある貸間。信じられないくらいに清潔なバスルームがついていて、部屋は日本的な広さで言うと十畳くらい。でもやはり少々狭いというのは否めなく、自前の冷蔵庫を置くことはできない。なので大家さんの冷蔵庫を間借りさせてもらっている。味噌とか醤油、梅干し、わさびなどを入れさせてもらっているのだが、大家さんは興味津々。というのもこの一家は健康オタク一家なのである。

大家さんは見た目60歳前半、同居の長男は40歳くらい、そう思っていたのだ。するとなんと、大家さんは1929年生まれ。長男はもう55歳で年金生活者。ふたりとも歯は全部自前だし、肌もつやつや、髪は黒々。信じられない若さを保っている。そんな彼らからみると、わたしは20代、夫に至っては大学卒業したばかりに見えるのだそうで、視力に関しては、年齢相応の老化を止めることはできなかったようである。

で、一通り、味噌の使い方、わさびや醤油について説明。日本茶についても説明。そのうち日本料理を作ることを約束させられる。でもお味噌汁って、外国人には不人気なのですよね。なんといっても辛いから。なのでいつも薄く薄く作っている。夫が好きなのは、カレーライス。これは日本料理ではないのだが、すでに現地化された外国料理ではある。高野豆腐は好きなようだ。来週からまた遠くへ出張の予定。移動移動の連続で、ベドウィンみたいだ。そのうち自前のラクダでも飼うことになりそう。


05-06-2010 / Saturday

_ ぎりぎりまでアブストラクトを書いていたりするもんだから、荷造りが一切できていないし、おみやげなんかに手が回らなかったりします。いったい何していたんだなんていわないでね。わたしにもわからんのだから。プルーフが返ってきたらすぐ提出する準備だけはしておこう。で並行してスライド作り。いざとなったら、パスポートとクレジットカードだけでも出国できるんだからだいじょーぶ、と自分に言い聞かせる。がんばろう!


05-06-2011 / Sunday

_ 土曜日。朝から子どもを連れて大きな公園へ。とても朝早く行ったので他に誰もいなくて、空気もまだ冷たくてとても気持ちよかった。子どももずっと鼻歌。でもなんの歌なのかはわからない。お弁当を食べようと木陰のベンチに座ったら、すっかりと寝込んでいる。突いても何をしても一向に起きる気配無し。やむなく、一人で食べて、12時前には公園を辞した。とっても疲れたけれど、親子でリフレッシュできた。

日曜日。朝7時半から近所の児童公園へ。100円ショップで砂場遊びセットを買ったので、ふたりで砂場へ直行。QPさんは熊手で一心不乱に土を掘り起こす。わたしはスコップで、型抜きのカメさんと金魚に土を詰め込み、ひょうたん山みたいなのを二人の周りに作り、篩でふるった小石やら枯れ枝を突き刺して築山。が、子どもはわたしの作品にはまったく関心を寄せず、ずっと地面を掘り続けていた。わたしの小さい時と同じだ。小学校4年生くらいだったろうか。なぜかその日は一人で、とても退屈だと母に文句を言ったところ、庭でも掘ればと言われた。それでスコップを出してきて、植木や花壇以外の庭の地面を全部掘り返してしまったので、母に叱られたことがあったのを思い出した。一時間ほど遊んでから、また遠回りをして別の大きな公園まで。11時頃帰宅してお昼を食べて、並んで昼寝をした。一時間ほどしてから一人だけ起き出して、すだれのセッティング。梅雨空が灰色で、蒸し蒸しと暑くなってきたこの頃だ。


05-06-2012 / Tuesday

_ 月に一度のお弁当の日ということで、たいへんでした。子どもは、アルマイトのうさこちゃんとふがこさんのイラストが付いたお弁当箱が大好きである。今日はお弁当の日だと前日からわかっていた模様で、朝からうるさく飛び跳ねる。お弁当のおかずを作って味見をさせると、朝ご飯はお弁当箱で食べたいという。仕方なく、すべてのおかずをお弁当箱に詰めて、子どもが食べ終わるのを待つ。子どもは、世界地図になっているレジャーシート(100円ショップにはなかなかステキなものがあったりします)を広げて、その上でお弁当を広げて食べている。デザートの果物まで!これじゃあお昼にお弁当を広げたら、朝ご飯とおなじ中身でつまらんぜよ、、と思ったので、急遽、追加のメニューを適当に作り、大急ぎでお弁当をまた詰め直して保育園に行く用意。お弁当用のうさこちゃんのカバンを肩にかけて、子どもは胸を躍らせているのだろう、また長靴を履いて、足取り軽く、保育園へ向かった。

_ 図書館で借りた本:ジョディ・ピコー「わたしのなかのあなた」。カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」が扱っていた主題の裏と表というのか、アメリカとイギリスという違いなのか。基本的に、読み応えのある内容だと思う。しかし多くの人と同じように、わたしもまた、法廷のシーンで終わっていてくれたらよかったのにと思った。が、そのあとの出来事があってこその、本書の主題につながるのかなとも。つまり、だれも人の運命を変えようとして変えられるものではないということ。しかし、自分の運命は変えようと思えば変えられる。ただしそこに、自分でも他人でもない「誰か」が運命を動かしてしまうことがなければの話。「誰か」というのは「なにか」かもしれない。生きているようで、生かされているようで。生かされているようで、生きているようで。


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