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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

20-07-2005 / Wednesday

_ よくわかんないけど、やっぱりtDiary、おかしいみたい。最新コメントの出るプラグイン、全部外して、一部のデータを見えなくした。掲示板でも似たような症状を訴えている人がいるのだけど、読んでもわからない。。数日後に戻していてだめだったら、自力でインストールしてみるか。。とさもできそうに書いているが、これがどんなに難しいか知っているので(自分にはできないということを知っている)、先行きが暗い。今できないこと:リンク元表示がみえなくなった。最新表示が見えなくなった。更新がなかなか反映されない。データをどうやってダウンロードしてよいのかわからん。全体的に、満身創痍。まずい。

_ 夕べ、実は寝る前に、Tさんにメールを書かないといけない気持ちがむらむらと沸いてきて(武田百合子風)、どうしようかなと迷った。でも今頃、荷造りでたいへんだろうと思い、まあええわと思って寝ることにしたのである。それで、朝、メールを見たら、案の定、Tさんからメールが来ていて、私の研究室にパソコンのACアダプターを忘れてきたという。今日は大ボスの代理で試験監督をすることになっているので、どちらにしても早朝出勤の予定だった。7.45に待ち合わせして無事に引き渡し。もっと本能に忠実にしないとにゃ。

実は、昨日、会議のあともう13.00に近かったのだけど、どうも生協方面が鬼門のように感じられ、気持ちがざわざわしていた。でも涼しいところでのんびり食べて、そのあと本とか新しいパソコンの注文もしたかったので、なぜか川方面に後ろ髪を引かれながら、生協へ。トレーにお皿を乗せてレジに進んだとき、なぜ本能がざわついたか納得。試験勉強の学生さんがまだ大量に座っていたのだった。。座るところは、日当たりのよい席しかなかった。自分のカンをもっと信用しないといけない。

で、部屋に戻ると、秘書さんが声を落として、「実はちょっと問題が発生しました」という。それが昨日の会計ミスだったのだけど、その報告を聞いたとき、まず思ったのが、「原則的に、ありえない数字」ということだった。が、お昼をどこで食べるかを迷ったときに感じたもやもや感が沸いてきたのと、ちょうどその日の朝、電車の中で読んでいた本のことを思い出した。ありえない数字が具体的にどの程度に「ありえないのか」を見極めて、それを反証する必要があると思ったのである。計算したところ、月給の3ヶ月分、予定していた支出の2.5倍、この会計さんはつい2週間前にも、まったくおなじようなミスをもう少し控えめな金額でしている、ということに思い当たる。ひとつずつつぶしていこうと、秘書さんに指示を出したらば、もっともありえない、2.5倍計算で算出していたことがわかった。。

人間活動における哲学の意義がわかった一日でした(うそ)。

本日の参考文献:哲学思考トレーニング 哲学的クリティカルシンキングのすすめ ちくま新書 (545)、伊勢田哲治(発掘した図書券で買った)。。。。


20-07-2006 / Thursday

_ どうも査証が取れないみたいです。invitation letter が来ないのだ。先方はとっくの昔に送ったというのだけど、肝心のEMSの控えは捨ててしまっているそうな。信じて待つしかないわけですが、最悪、一旦、どこかに秘密裏に出国しないといけないかもしれなくて、今、見極め中です。もう絶対、間に合わん。


20-07-2009 / Monday

_ キャベツとお肉とタマネギを無水鍋でさっと炊き、少々水を足し、塩こしょうで味をつけて、バターを少し、最後に牛乳を少し。熱々のおいしいのを玄米ごはんとひじきと一緒に食べた。日本だと、どんな食材も無茶をしなければ、普通に安い値段で、しかもよい質のものが手に入る。すごいことです。

_ いろいろと準備とかしないといけないのだけど、雨が止むのを待つ間に買った推理小説が面白くて、家に帰ってきてからも読み続ける。雨を止むのを待ちながら昼寝。

_ 母とその姉妹たちとランチ・ブッフェへ。

_ 堀江敏幸。この人の散文がすばらしい。山田稔以来、夢中になって全出版物を集めそうな勢い。『バン・マリーへの手紙』が秀逸。絶品。こういう本とめぐり合うために、数多の一歩及ばず本の海を長距離遠泳してきたのかと思う。しかしこの人の本、結構読んでいるはずなのだけど、今更ながらにしてそんなこと思ったりしているわけである。


20-07-2011 / Wednesday

_ 台風警報発令中ということで、こどもの保育園は休み。一時預かりなので、園まで行ってそれを知る。先生がその姿を窓からみていたようで、お電話差し上げればよかったですね、などと走って来て言われた。親子して肩身の狭い立場である。プール遊びを楽しみにしていたこどもは、帰宅してお風呂場に直行、さっそくバケツ風呂に入った。だって、蒸し蒸しして暑いんだってさ。

一旦、帰宅してから銀行、買い物。暑くて気が遠くなりそう。

_ 発掘したアン・タイラーの小説をずっと読んでいた。「歳月のはしご」以外は、正直にいうと、ちょっと冗長な部分も多く、あまり面白いとは思わなかった。でも凡百の小説など足下にも及ばないくらいに素晴らしいストーリーテリングの妙の故に、この小説家の新刊が出れば、すぐに本屋に買いに行ったのである。で、あらためて、「歳月のはしご」以外の小説に読み耽っていたのだが、今、結婚して子どもがいる立場から再読してみれば、アン・タイラーのすごさがとてもよくわかる。今まで言語化できなかったようなもごもごとした気持ちが、すべて小説の中に書かれているのだから。とにかく、感心の余り、ときどき、あっ!などと小さく叫びながら読み進めたのだった。

_

_ 先日の検査の結果、やはり左耳の聴力については、もうよくはならないとのこと。100%聞こえていないけれど、何%くらい聞こえているのか、右耳に頼りすぎて(視力のように)、右耳に負担はかからないのかなど、家路についてから思いつく体たらくで、先生の説明を聞いているときはしっかりとしているつもりだったのだけど、そして何度もこのことについてはできるだけ絶望的な受け止め方をしないでおこうと思っていたのに、肝心なことを聞いていなかったのだった。ショックを受けていた、とでもいうような感じだったのだろう。右耳は、辛うじて正常範囲の一番最低ライン内に収まっているとのこと。全然聞こえていないわけではないのだし、物理的な治療が必要ということではないらしい(今の時点では)のだから、もっと明るく受け止めたほうがよいのだ、絶対的に!ただ、日々の暮らしの中で、たとえば名前を呼びかけても全然反応がなかったり、まだ意味のある単語をほとんど発することがないとかいったことを、過剰にわたしが受け止めないようにすることへの緊張感が心配なだけだ。自分の心配をしているのである。再来月の検査まで、引き続き、日常生活の精緻な観察を遂行のこと。


20-07-2016 / Wednesday

_ 先日、荷物を開梱して以来、長い間読まずにいた本の読み直しに没頭している。水を飲むような気持ちさえする。だからといって決して気が晴れるということでないのだけど、美しい日本語にうっとりとしながら言葉の海を漂っている。

子どもが小学一年生になった。もちろんランドセルも桜の花もなく、コサージュを付けた晴れ着のお母さんたちと一緒の記念撮影もない。教科書の配布だってないわけで(教科書がないからです!)、その代わり、給食袋を縫ったりもしなくてよい。でもちょっとさみしいような気がするのは、日本人だからだろう。最近は『エルマーとりゅう』がお気に入りの子ども。わたしも自分のりゅうがほしい。いやほんとにどこでもドアが欲しい。タケコプターでジェット気流に乗るわけにもいかないから、なにかすっと一足飛びで日本に帰れる道具がほしい。日々、テロの恐怖におびえながらくらさなくてもいい場所なんてどこにもないのかもしれないけれど、新しい合衆国大統領がだれになっても、世界の流れはもう止まらないのかもしれないけれど、どこか静かな場所でなんの心配もしなくてもよい場所に行きたい。ずっと緊張し続けているのに疲れてきている。7月は誰もをそんな気持ちにさせる出来事が続いた。どこかで流れが切り替わらないものかと思う。

我が家の一年生と先日の日曜日は、近所の田んぼを歩いた。水路にはカニがたくさん、タニシがたくさんで、時々、見事な平泳ぎの後ろ足を見せるカエルもいた。のんびりした時間を過ごしたような書き方をしているが、この裏道は知る人ぞ知る抜け道でもある。ビュンビュンと切れ目なく走ってくる車やバイクにおびえながら、水路をのぞき込む親子は奇異に映ったと見え、中にはバイクを止めて、「大丈夫ですか?」と聞いてくる人もいた。ただ自然(みたいなもの)を見ているだけで、心配されたり不審がられたりする。いつかきっといい時代がまた来ると思って、子どもと一緒に苗が植えられたばかりの田んぼの道を歩いた。


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