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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

25-07-2004 / Sunday

_ 雨が降るのかな。外がもう真っ暗になってきて、雷が遠くで鳴っている。

_ 『遠雷』という小説があった。立松和平の初期の頃の小説。永島敏行と石田えりが主演で、映画にもなった。映画は観ていないはずなのだけど、小説を読んだときからずっと、このふたり以外に主人公たちはありえないな…なんて思っていたのだと思う。いかにもATGな小説だったように思ったのだと思う。監督は根岸吉太郎だった。実際には観ていないはずなのに、観たように思い出せるのって、どういうこっちゃ。

お昼にトマトをたくさん食べたので、遠雷をBGMに、ふと思い出した。

永島さんはトマトのハウス栽培を試みる青年。見合いの席で初めて出会った石田さんを、その場でドライブに連れ出し、さらにはモーテルに誘い込む。石田さんもちょっと驚くのだけど、気取らない永島さんを好ましく思う。

宇都宮の農家の次男坊とのびのびと育ったお嬢さんの話…ということで、観てはいないのだけど評判の『下妻物語』をやっぱり観たかったなと思ったりした。

_ 雨が降ってきた。風が入って来て気持ちいいのだけど、雨も入ってたいへんなので、採点作業に差し支えがある。よって、クーラーを入れよう(長い言い訳だにゃ)。


25-07-2010 / Sunday

_ こども、両耳が中耳炎になった。わたしはこどもが持って帰ってきた風邪を家族の中で一手に引き受けてしまい、毎日げほげほと咳き込んでいる。

_ ところで案外、紙媒体の本はなくならないんじゃないかと思っている。わたしはお金がないから今はiPadとかキンドルとか買えないけれど、外国に住む人(日本人だけじゃなくて)にとっては、重い思いをしないでも手軽に母語で書かれた本を読むことができるのだから、いいんじゃないかと思う。こういうとき、いつも思うのは欧米先進国以外の国ことだ。有線電話が普及しないうちに携帯電話があっという間に自転車やテレビ並みに生活の中に入り込んだ。そんなふうに、本もまた形を変えて、あっという間に普及してしまうのかなと思うのだ。今、本を読むということに関しては、少なくとも某国では、あまりそういう文化がない。版を重ねた名著が書店の戸棚に並んでいるということは皆無。とはいえもちろん版を重ねた名著も少しはある。そういう本は、ほぼ例外なく、某国以外の外国人が評価した本だ。出版社が外国にあることも珍しくはない。しかしほとんどの本は初版が売り消れたら終わりの文化で、ほとんどの本がペーパーバック。書店で見たときに買わないと、もう二度と出会うこともない。みな本を大事にしないし、すぐにうちわとして使い始める。つまりそれくらいの薄さの本が多いのである。厚い本でも、みな平気で曲げたり丸めたりする。本を跨ぐな、ページを拡げたままに背表紙を上に机の上に置いてはいけないなどといわれて育った人にとっては、恐るべき光景を日常的にみるような世界である。そうではあるけれど、新しい本は次から次へと続々と出版されている。消費されている。本を読むのが好きなのかどうかはわからないけれど。電子書籍のデメリットはきっと、電気の供給量と、インターネットに関する問題だけのような気がする。今や、どんな田舎に行ってもふつうにインターネットカフェがあるし、みな携帯電話で顔ブック活動を盛んにおこなっている。ITリテラシーは高く、新し物好きの人が多いから、先進国の人が思いも寄らないような使い方が広まる可能性もあるんじゃないかと思っている。

わたしは機械で本を読むのはあまり好きでないから(パソコンのインターネットで十分だと思っているので)、できればずっと紙の本を読み続けることができればと思っている。


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