«前の日(08-06) 最新 次の日(08-08)» 追記
2002|05|09|10|11|
2003|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|06|07|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|05|
2019|01|03|04|
2020|01|

lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

07-08-2005 / Sunday

_ 笑える。レンタル・カーって、なんなんだ。標準日本語では、レンタカーだな、どう考えても。。日本語の不自由度が日ごと、上昇している。

_ 一日中、だらだらする。日曜日に休んだのは久しぶり。全体的に、疲れているというよりも、眠い。今日はほんの少しだけ庭仕事。こんなすばらしいお天気の日に、家で一体、何をしているのだ、とネガティブに自問自答。

ボ・ガンボスの歌に「夜のドライブ」というのがあって、よくこれを聴きながら、一人で夜の山道をドライブしていた頃があった。。と言いたいが、この曲は運転音楽的ではなかった。車の中ではほとんどFMを聴いていたような気がする。山道を走っていると、竹藪の奥などで、時々、獣の目が光ることがあり、怖くなったりした。夜景の見える山の斜面に車を停めて、時々、ぼんやりしていたこともあった。買い物に行ったりするのにも車は便利だけど、思いついたときに身軽に飛び出すことができるという意味では、車はとてもすばらしい精神安定剤だったなあと思う。とくに山道を静かに満足するまで走って、だんだんと都会に降りてきて、毎日、歩いているあたりの夜の風景をいつもとは違う目の高さから見ると、いろいろなことがどうでもよくなったりしたものだった。弟が結婚して、自由に乗れる車はなくなってしまった。父の車はマニュアルなので、乗られない。なんとなく、自分の車が欲しくなる。というか、レンタルカーの事務所が近くにあるとよいのだけど。家までレンタルカーを持ってきてくれるサービスがあったら、使ってしまいそうだな。

_ あつい、でも少し、涼しくなった。

お好み焼きと焼きそば。久しぶりに。

去年、名古屋に遊びに行ったとき、大須の商店街がとてもおもしろかった。一年が過ぎるのって、早い。スガキヤのラーメンの味も、おいしくないういろうの味も、ミソカツ定食の味も、ひなびたアーケードの奥の時計屋の看板も覚えているのに。

_ ジョニ・ミッチェル、ピクシーズ。

_ 夕べの夏祭りの太鼓の音が、まだどこかで鳴っているような、そんな気がする。


07-08-2007 / Tuesday

_ いろいろとあって、戻ってきたのは元の本拠地でして、いまだ某国滞在中です。ホーム、ありませんので(!)もはや左遷かと(笑)。なんやかんやと伝導団が相次いでやってきたので、ほとんど自分の生活をしていません。御殿な家に、大家さんに懇願して買っていただいた冷蔵庫がやっとこさ入ったというのに、ほとんど活用できず、いつも店屋物ばかり食べています。それでやっぱりまた太りつつあります。ヨガタイムが確保できず、ベッドに倒れたそのままの姿勢で朝を迎える毎日。電気も消さずに。床掃除だけはきちんとしているのは、そうでもしないと果てしなく怠惰な部屋になってしまうから。ときどき様子を見に来てくれる大家さんの手前、やはり脱いだ靴下とかが散らかっているのはまずいだろうなという羞恥心が辛うじてあるうちは、まだ大丈夫かなと思っています。ああ、こりゃこりゃ。


07-08-2009 / Friday

_ 休日を取って、家で過ごす。買ったまま置いていた村上春樹の新著を読了。当然、続きがあるんだろうなと思うのだけどどうなのだろう。あるのかな。このような御時世の中で声高に言えることではないようなきもするのだけど、あまりおもしろいなとは思わなかった。それよりも村上春樹がもう還暦を過ぎているということにショックを受ける。ただジョン・アーヴィングの小説の中の登場人物である年寄りのお掃除のおばさんの箴言のとおり、おもしろいとかおもしろくないではなく、次に何が起こるのかを知りたいからこそページを繰り続けたわけである。

図書館から借りていたリービ英雄の本も二冊読了。多和田葉子は日本を出てドイツへ渡り、ドイツ語で詩や小説を書きつつ、日本語でも書いている。リービ英雄はアメリカ(プリンストン大学)と日本(新宿)を往復する生活を過ごしたのち、新宿に定着する。主として日本語で書いている。二人の考えていることやらなにやらは比較するには遠すぎるほど違い過ぎるから、ああだこうだとは言えない。が、ふたりの本を読んでいつも思うのは母語の外へ出ることをめぐる自分の輪郭の太さについてだ。母語の外(物理的にも状況的にも)に出ると、妙に自分の輪郭が太くなるのを感じることが多い。太くさせないと、波に呑まれてしまうような不安を覚えるからなのか。書きながら「どういうことだ?」と思っているぐらいだから、漠然とそのように感じているだけに過ぎないのかもしれないけれど。『アイデンティティーズ』の中でおもしろかったのは、カリフォルニアで日本文学を学ぶということについて。どちらかというと四季の移り変わりが明瞭に感じられる東海岸の大学で日本文学を学ぶことに比べると、どこまでも抜けるような青空の天気が続き、「色白の白人がいない」教室で万葉集や古今集を学び、枕草子をよむこととはなにかが違う、、ということを言及している部分。そういうことを言いだすと、日本人にはアフリカ文学や白夜圏の国の文学はおそよ理解できないものとなってしまうではないか。某国某所の大学日本語学科に出入りしていて知ったことだが、ここで教えられている日本文学は夏目漱石、森鴎外まで。三島由紀夫は現代文学の人なので、教えないのだそうだ。一方、そこで日本語を学ぶ学生たちにとっての日本は、「オタク」と「アニメ」の国。ほとんど毎週末ごとになにかのイベントで開かれるコスプレ・コンテストに参加する学生も多く、先生たちとのギャップがすさまじい。ただし先生も学生さんたちも、村上春樹や吉本ばななの本は読んだことがないという。なので重松清やら川上弘美、小川洋子という名前も知らない。日本語学科であって、日本文学科ではないからということもあるようだ。もし学生さんたちに、日本をよりよく知るために読むべき日本文学はどれですかと尋ねられたならば、なんと答えるのがよいだろう。この頃、そのことを考えながら眠りにつくことが多い。


07-08-2010 / Saturday

_ DVD「ヘアスプレー」と「ベティ・サイズモア」。前者、とにかく登場人物がみなキュート。主人公のニッキー・ブロンスキーの愛らしさとクイーンサイズなのに実に切れのよい踊りに魅了された。わたし、ま〜ったく踊れない人ですが、思わず、踊り出しそうになってしまうほどに素晴らしいリズム感に溢れた映画だった。なぜか母親役のジョン・トラボルタもかわいかった。後者、これまたブリジット・ジョーンズの表情が実に素晴らしい。BJのときが最高峰だと思っていたのだけど、こちらが彼女の真骨頂。そしてモーガン・フリーマン。かれはどの映画に出ていても、役名:モーガン・フリーマンなんだけど、この映画ではやはりかわいらしさが溢れ出ている。個人的には頭の皮を剥がされた上に殺されたベティの夫、「抱擁」のアーロンくんの髪型が素晴らしかった。コメンタリーによると、こういう性格の人物はこういう髪型なんだという強固な持論に従ったのだとか。とても元気が出る映画一本、ゴーイング・マイ・ウェイに夢見がちでもええやん?という映画一本観て、淡い高揚感に包まれた。

先週観たのは、「リトル・ミス・サンシャイン」「ライフ・イズ・ビューティフル」。コメント不要の素晴らしい映画。

_ 耳鼻科へ。なんとか両耳の炎症が引いた。あとはまだぐすぐすといわせている鼻水を止める薬をもう少し飲むだけ。一休さん、少々、不機嫌。病院のあと、氏子神社の周りの寺内町を歩き、池の畔で蓮の花を楽しんだ。シュークリームを買って帰宅。


«前の日(08-06) 最新 次の日(08-08)» 追記
2002|05|09|10|11|
2003|02|03|04|05|06|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|06|07|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|05|
2019|01|03|04|
2020|01|