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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

11-08-2006 / Friday

_ 出発前に採択されてしまった助成金の件で、なんだかややこしいことになる。もうわたしにはようわからんので、会計の人にぜーんぶおまかせする。三四郎大学の某機関からのお金なのだが、まーったく、会計処理の段取りがちゃうんですね。いかにわれわれの大学が牧歌的であるかがよくわかった。あと凸凹大の会計の人って、やっぱり優秀なんですね。見解を改めました。

昨日は、夜11時頃まで、副学長と、将来の学長候補の某くんと密談。最近、密談ばかりしている。こちらに来てから初めて会うくらいにふたりとも忙しい。密談終了後、もう寝たかったのだけど、晩ご飯につきあう。揚げあんかけ焼きそばを食べる。漢方胃腸薬を飲んでから寝る。

本屋で。「魔女の宅急便」の翻訳を見つけたので、買ってみる。児童文学も翻訳される時代なんだなー。ふむふむ。

あとショッピングモールで、奥さん、奥さん、と声をかけられることが、今回、異常に多くて、むっとしている。別に急に老けたわけではないのにな。しかもすごく若い格好をしているのに。いや、それが若作りにみえるようになったのだろうか!?気分が悪いので、「わたし○×語を話しませんのよ、おほほ」と、それはそれは流暢な某国語で吐いてから、鷹揚に立ち去っています。いぢわるなのだ。


11-08-2009 / Tuesday

_ セキュリティ強化とかで、大学備え付けのパソコンで共用のものは、外から持ってきたUSB接続のあれこれを接続させることができない設定になっている。不便極まりないんだけど、世の趨勢か。なので、自分のパソコンから自分のアドレスにメールで添付物を送ったりなんかして、しのいでいる。ぱっとUSB機器をかざすだけでウィルス感染しているか否かがわかる機械があればよいのだよね。そしてカードリーダーはデフォルトで付けておいて欲しい。その件で話のわからない担当者と気分の悪くなるやりとり。

_ 留学生から聞いた話だが、インドネシアには少年法が存在しないらしい。先日、靴磨きを生活の糧とする小学生たちが、客引きの合間に10円程度の賭けごとをしていたのが見とがめられ、警察に逮捕されたとのこと。補導ではない。イスラム教では賭けごとが禁じられているとのこと。大人と同じように裁判にかけられたが、裕福ではない家庭の子供たちである。国選弁護士が付けられたが、あまり弁護してもらえなかったのだろう。かれらは大人と一緒に留置所に入れられた上、有罪判決を受けた。執行猶予が付いたらしいが前科者としての人生が始まった。さすがに国内でもこの判決に対して、非難の声が高まっているらしい。いわゆる途上国ではきっとどこでも、子どももまた重要な生計活動の担い手であると思う。しかしだからといって、子どもと大人を同じ次元で扱ってよいものとも思えない。日本でも十代の子どもが殺人や傷害事件を起こすことが急増している。少年法だとか更生を前提とした判決を与えるだけではどうにも無理なケースも増えてきていて、大人とおなじ次元で裁かなければならない事態もあったりする。日本では成人年齢を18歳に引き下げるかもしれないという議論が上がっている。が、今の18歳は本当に大人といえるのだろうか。もちろんいろいろな背景や環境があるから、みなが子どもだとみなされるわけにもいかないと思うけど。この頃の少年事件を見聞きするたびに、子どもと大人の違いについてよく考える。大人もまた衝動的にガソリンを撒いたりするし、老齢に達していても感情を抑えられずに魔がさしてしまうこともあるようだし。日曜日に図書館で久しぶりにいまどきの児童書を散見していたら、恋愛ものというのか、初恋ものというのか、そういう図書もかなり出版されていることを知った。両親の離婚再婚も重要なテーマとなっている模様。昔の児童文学にもなかったわけではないが、今はごく当たり前の日常生活の中の出来事となっているのだろう。小さいモモちゃんのおかあさんも、確か離婚したような記憶がある。うさこちゃんシリーズの最新刊は、お店のものをついつい黙って持って帰ってきてしまったうさこちゃんの話である。いまどきの子どもたちは、大人の小さい版という生活世界を生きているのかな。大人も子どももたいへんな世の中を生きているのかもしれないです。子ども時代を、子どもが子どもらしく生きていける世の中であればよいのだけれど。そういうのは幻想なのかもしんない。


11-08-2010 / Wednesday

_ 今朝の朝日新聞のウェブ版の記事で、「初恋についての探索的研究」(山口芸術短大)というのを読む。な〜んかかわいいなあ。夢があるというか、楽しそうな研究だね。紀要に掲載されているというので、ぜひ読んでみたい。小さい子は大きくなったらお菓子屋さんになるとか花屋さんになるとかかわいらしいものになりたがる。わたしは小説家になりたいと思っていたかわいくない子どもで、長じて好きなだけ何でも調べたことを書いていい職業についたが、さっぱりうまく書けなくなってしまっています。人生ってそんなものか。

_ 図書館で借りた『活きる』(原題:活着、余華、角川書店、2002年)。張芸謀が映画化したほうを先に見ていて、とても好きな映画だと思った。それで小説を読んでみようと思ったら、映画はかなり脚色してあることがわかった。しかし大筋の部分、家を破産させた裕福な家の放蕩息子が、中国が大きく変わっていく時代―国共内戦、大躍進、文化大革命―に農民として社会に放り出され、時代の波に流されつつも強くしなやかに生きていくという話。博打で大敗し、広大な土地家屋を賭博屋に借金のかたに取られてしまうが、数年後、土地解放の時代に、この賭博屋が捕えられてしまう。土地を手放したくなかったため、農民を恫喝したのである。その罪により、賭博屋は公開処刑されてしまう。刑場に運ばれる際、賭博屋は主人公を集まった見物人の中に見いだし、「お前の身代りに俺が死ぬんだ」と叫ぶ。主人公は、かわいそうに思いながらも安堵のため息を漏らす。裕福に育ったのに、文句も言わずしっかりとなすべきことをなし、子どもを育てていく妻がいる。家の状況をしっかりと理解し、働き者の孝行な子どもがいる。映画はいかにも映画的に小説のエッセンスを抽出していることがわかったけれど、映画も小説もどちらも好き。

_ いろいろ書類書いたり。


11-08-2013 / Sunday

_ 「ユミヨシさん、朝だ」と、なぜか口をついて飛び出したことばに驚きながらカーテンを開けた日曜日の朝。何年も読んでいない小説の、最後の台詞だ。5時半とはいえ猛烈に暑い。今日も一日がんばらなければ。


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