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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

08-09-2004 / Wednesday

_ 遠い方の生協への道程にある雑貨屋にはねこがたくさんいる。飼っているのか住み着いているのかとにかくよくわからないくらいに、そのお店の周りにはねこがたくさんいるのだ。全員、ぶーたれた顔つきをしているので、揃っているとなかなか面白い光景である。ときどきにゃーと泣いてみると、ちゃんとにゃーと返してくれる。ねこ熱が突発的にやってくるのだが、今、そんな感じだ。しかるに、今日もちょっと立ち止まってあいさつをした。犬は、橋のたもとのゴロー(仮称)がお気に入りだ。愛想のない犬である。それなのに、とても偉そうなところが悲哀を感じさせるので、注目している。どんなふうに偉そうなのかというと、パラソルの下に置いたテーブルの上に毛布を何枚も敷き詰めて鎮座しているのである。愛想がないくせに、近寄るとものすごく吠える。ゴローのそばには、つい最近までどら猫のドラム缶くん(仮称)も出没する。近隣では有名なぶた猫。嘘のように太っているので、犬かねこかは瞬時に判別できないくらい。この頃、見かけないので病気になったんじゃないかとちょっと心配。

_ はじめに書いておくと、野球は全然好きではない。何度かプロ野球の試合を見に行ったこともあるし、有名な選手のサインももらったことはあるが、それは成り行き上の出来事であって、自発的に野球に関わる行為を成したことはない。但し、イチローと野茂さんの動向は気になる。一運動選手としてすごいなと思うので、彼らの活躍が気になるのである。彼らが属している球団のことはほとんどなにも知らない。無責任かつ利己的な観客に過ぎないのである。

近鉄とオリックスの球団合併に端を発する一連の日本の野球のごたごたには、ほとんど関心はない。唯一、関心があるのは、組織をまとめていく役割を十分に果たしていると思われる古田氏の発言内容だけである。眼鏡をかけた日本初のキャッチャーでもある。かれも野茂くんたちも、パイオニアだなと思うので、気になる。しかし野球というスポーツ(なのか知らんが)には、とことん関心がない。日本とアメリカと、それらの周辺国だけで排他的に発達したスポーツであり、つねに汚職だとか八百長だとかが取りざたされ、毎年、新人のスカウトには多額の裏金が使われ、年俸は天井知らずのスポーツだというのが、私の野球に対する認識である。だから一リーグ制になろうが、どこがどこと合併しようが、ほとんど関心がない。

しかし、ストを決行するのは、とてもよいことだと思っていた。労働者と雇用者との関係、権力の行使者と被支配者という図式で見れば、実に真っ当な行為だし、どんどんやるべきだと思った。今朝のニュースによれば、いろいろな展開もあって、ストは回避される可能性が高いという。しかし、誰が本当に野球をしているのか、ということを明らかにするためにも、もっと球団運営側とぶつかってもいいんじゃないのだろうか。プロ野球は今年70周年を迎えたらしいが、今みたいな体質を変えるとしたら、この機会しかないように思う。

今日の駅売りの新聞の見出しがほとんど「スト回避?」とかだったので、たまにはあまり関心のない時事問題?について述べてみましたが、あまり鋭くない。


08-09-2005 / Thursday

_ 1週間ぶりに街に出てきたので、インターネット屋であれこれチェックするも、調子が悪いのか、ぜんぜん、大学にも旅行用のメール屋にもつながらない。大学のアドレスはニフティに、ニフティのアドレスはさらにヤフーに転送しているので、ヤフーでみたら、すぐに見られた。ほとんどスパム。何百とくるので、読むべきメールを探すのに疲れてしまいました。かなり調子は悪いけど、立って歩いたりできるし、インターネット屋まで来たりできる。ずっとおなかが悪いので、活性炭を飲んでいる。これが一番効くみたい。身体によいかどうかは不明。キムコを飲んでいるわけだが、要するに、抗生物質よりは身体に害はない。

知り合いが結構、亡くなっていて、驚くけれど、宗教的に、なくなった人に執着して泣いたりすることはご法度の地なので、そうかそうかといって話を聞く。墓参などもない。生きていることが大事な国。先日、説教師の話を聞いていたときも、そんなことを言っていた。日本人がめずらしかったからか、さんざん、話のねたに、「今日は日本人がいるからうんぬんかんぬん」と取り上げられる。割と有名な説教師みたいで、おそらく、毒蝮なんとかとか、なんとかきみまろとかみたいなきつい冗談好きのひとだったのだろう。おばちゃんたちがけたけたと笑っていたが、れっきとした宗教行事の場。どこの国でも、おばちゃんたちの笑い方はいっしょだなと感心。

ホテルで泊まり合わせた学生さんが病気になったので、病院にいっしょに行く。近所のおかゆやで、あっさりしたものを買って、日に二度、運びやなどもした。学生さんが少し元気になって、ひとりでおかゆやへいったところ、あの人は何人か、ときかれたらしい。なんども日本人だといったのに、信じてもらえなかったのは、服装と訛りが原因だったよう。今度からもう少し、外国人らしくしてみよう。


08-09-2007 / Saturday

_ 一昨日の朝、いつものように4時半に起きて、表玄関を開けて、掃き掃除をしていたときのこと。誰かが入ってくる。白い影。視線を下に落とすと、緑の目をした白い猫がいる。目が合うと、ああ、ごめんなさいと、振り返って出て行こうとする。をを、待って待って、うちは構わないのだから、どうぞどうぞと話しかけると、ううん、でもね、子どもをうむ場所を探しているのよとのこと。そういえばお腹がぱんぱんに張っている。なるほど、うちの二階のベランダなんかどう?結構、暗い片隅もあるから、いいと思うけどと声をかけてみたが、ねこは静かに笑って、出て行った。

  


08-09-2013 / Sunday

_ 明日から授業。新入生は年々、減少していて、今年は31名。すでに検定試験の中級レベルに合格している人も数名いる一方で、まったくのゼロ初級もかなりいる。ガイダンスのときに、「親に、文学部の日本語専攻なんかに入って、いったい将来、なにをするつもりだといわれた。就職できますか」と質問する人もいた。こちらの先生は、実に鮮やかにその質問に対応されていたので本当に感心した。その回答を一言で書くとしたら、「大学で勉強するのは自分自身」。もともと、こちらの筆頭大学の哲学科を出ている先生なので、とても明快に、論理的に答えておられた。こういうやりとりを、新入生との顔合わせの場で聞けたことは、とてもよかったと思う。もうあまり日本ではみられなくなったような、厳しさをベースとした信頼関係みたいなものがこちらにはまだ濃厚にあって、とくに日本語専攻は寺子屋的な雰囲気が漂う。学生は、職員室に入ってきたら、全員の先生にひとりずつ握手していき、用事のある先生のところへは最後に回る。週に一回、専攻会議があり、翌週、各回生で何を学習するか、先週、どんなところで授業がうまくいったか、躓いたかを発表する。

授業中に飲み物を飲むのはOK、食べ物はだめ、でもあめちゃんくらいならよい、机に突っ伏して寝るのはアウト、携帯電話は教室に入る前に電源を切る!とか、そういったことは徹底させるようにと、同僚の先生たちから言われている。こういったことに厳しいのは、日本の大学で教えた経験がある先生たち。

わたしは本当に、これから必死で勉強していかないといけない立場なのだけど、そういうことも含めて、同僚の先生方が、わたしがやりやすいように、まずはやりながら考えてみましょうと言ってくださる。本当にありがたい。

今学期は日本語だけ教える予定だけれど、来学期からはわたしの専門を大学院で担当することになっている。これも不安で仕方がないというのが正直なところ。

昨今の学部to学部レベルのMOU締結の流行で、日本の大学の夏休み期間は、ほとんど毎週のように、短期交換留学や研修の大学生たちがきていたそうだ。今もふたつの大学から来ている。来週はもうひとつ。先週は、一番親しい大学の先輩がMOU締結準備のために来ておられた。来週は、短期調査で大学院の同期が、連続特別講義として某国研究の重鎮先生がお見えになる。来月は客員教授の特別講義として、恩師が来られるとのこと。そういう際の、要員として動くことも求められているので、きちんとこなしつつ、授業準備も手を抜かないというのを堅実に進めていかねばならぬ。。がんばるしかない。


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