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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

29-09-2003 / Monday

_ 日差しはまだ強いけど、風はもう随分と冷たくなりました。また、川の水の色も、どんどんと透明度を増して、冷たそうな質感と色になってきた。夏の川の水色は、やはり藻というのか藻類がたくさん含まれているような粘度も高そうな、また色も少し濁り気味だけど、今ぐらいの季節の川が一番、自分の好みの色合いのように思われる。12月ぐらいになってしまうと、それは冷たいという言葉で持ってしても足りないくらいによそよそしく、辛い色合いになる。今日は、川底の丸くなった石もひとつひとつ日光の影を反射させて揺らめいて見えて、とてもきれいであった。一年中ずっと、今暗いな気温だといいのになと毎日思ううちに、冬になるのだな。


29-09-2004 / Wednesday

_ iPod。

今日、久しぶりに金庫から取り出してみた。

_ 今日はピアノの練習を休んだ。

_ デジタルカメラの使い方を母に教える。サイバーショットが一番、インターフェイスが直感的なので、それを持たせることになる。

_ ぎゃぼー。

久方ぶりに、おっちょこちょいをしてしもた。。なんと気が抜けていたのだろうか。。

○×大学大学院入試に行きます、ってメールもらっていたのに、この○×大学を自分の大学のことだと、頭が働かなかったのである。。。何年、大学におるねんなー。添付の書類にはすぐに目を通して、コメントを即答してあったので、それだけが救い。私、全然、激励のことばもなにもかかなかったよー。なんと失礼というか、高飛車だったことよ。申し訳ないことした。明日、ちょっと早めに大学に行って、二次試験の前に会えたらいいんだけど。。

全然、大学に帰属意識がないのかもしれない。


29-09-2006 / Friday

_ 夜、娘さんたちを街に招待してお食事会。こちらの文脈で言えば、とっくにいきおくれとなっている彼女たち。村の人の噂では、わたしのまねをして、結婚しないのだとか。。責任を感じる。

とはいえ、わたしは一応、結婚していることになっているのに、それを誰もはなから嘘だと見抜いているのは、ひとえに、わたしが一度も夫を村に連れて行ったことがないからである。こちらでは、公務員であろうが、民間企業のサラリーマンであろうが、夫婦はつねに行動をともにするものだという風潮がある。もっとも、近年では日本的に、別居婚や遠距離婚は、ごく普通に見られるようにもなってきている。もちろん都会部でのはなしではあるが。そんなわけでその後の会話の展開としては、なんでおまえの夫はこんな状況に耐えられるのか(2ヶ月近くも夫婦生活がないなんて!)、おまえはさびしくないのか(相手をしてやろうかいのう?)、なんでいまだに子どもがいなのだ(どんな家族計画が日本にはあるの?)というもの。答えられる部分には誠実に答えているが、ほとんどお芝居の台詞並みに毎回、おなじ答えを空で答えている。

さて、娘さんたちであるが、やはり男の話はこちらから振らないと出てこない。なんで結婚しないのかと不思議なくらい、みな美貌の持ち主で、料理も上手、頭もよい。だからわたしとおなじで結婚できないのか、、というのがおちでした(もちろんうそです)。


29-09-2009 / Tuesday

_ わたしは寮などに住んだことがなかったので、今、街の家として借りている下宿屋の暮らしが新鮮である。大家さんは最初からわたしにとてもよくしてくれているので、うれしいことこの上ないが、下宿屋というところは、本当に人が入れ替わり立ち代りにやってくるものなのだなあと感心もしている。大家さんの家族はもちろんのこと、新しい店子もとっかえひっかえやってくる。ほとんどが欧米人。日本人もたまに来る。今いる日本人は院生だそうで、専攻はまったく異なるが、こんなところくんだりまでやって来るような人であるから広い意味では同業者である。ときどきお昼や夕食を一緒に取るのだが、今時珍しいくらしにはっきりしない人で、会話やらなんやらが成立しにくい。大学院に入ってから、某国に関心を持つようになったそうだが、とにかく言葉はまだできない、基本的な外国事情について知らない、ないないづくしの人のようである。こちらの食堂にもまだ一人で入ることができず、ファーストフードでしのいでいるらしい。以前にも書いたことがあったと思うが、わたしにもそういう時期があった。だから、別にこの人のことを悪く思っているわけではないのだが、今時の若い人という言葉のもつ意味が、相当に広いものであると思うのは、この人とはまったく異なる若い人たちを間近で見ることもあったからなのだろう。今の若い人は、うんと若いときから海外に行くことに慣れている人も多い。だからすぐに恋人を作って、あっという間にことばも上達してしまうようなことも多い。別にこの人の中にかつてのわたしを見たわけでもないし、そういう変な同情をもったわけでもない。わたしがそんなことをする必要もなかったのだけど、やはり広い意味での同業者だと認識することで、この人を先週の某行事に誘った。「同業者」としては、やはりせっかく現地まできているのであれば、少しでもいろいろな経験をしてほしいと思うからであった。この人と同世代の凸凹大の院生が大勢いたので、若い人は若い人同士で適当に仲良くやるやろうと思ったのでもあった。その輪の中に放り込んで、わたしは後は一切知らん顔をしていたが、案外、適当に仲良くやっていたようでもあった。極度に遠慮がちで引っ込み思案で、永遠のモラトリアムと思われる時期を過ごしているだけなのだろう。またわたしのようにいつも鋭い顔でなにやら探っているようなおばはんとはあまり接触したことがないから、いつも叱られているかのごとくおどおどしているのかなとも思った。来週帰国して2ヶ月あまりで修論を書くらしいが、健筆を祈るばかりである。

下宿屋暮らしで今日までとくに不愉快なことはなかったのだけど、洗濯用のバケツを誰かに持っていかれてしまった。ここの国の人たちは、面倒なことには絶対巻き込まれたくないたちの人ばかりなので、たとえ何がしかの情報を持っていたとしても、教えてくれない。バケツひとつとはいえ、これがないと洗濯できないのですよね。。悔しい。大きなシーツやタオルケットは洗濯やに出している。するとこの洗濯やがわたしが受け取りの日に引越しをした。それで後生大事にしていたものすごく上等のシーツ、枕カバー、タオルケットが行方不明になってしまった。どうでもよいものであるといえばそうなのだけど、ちょっと悔しい。


29-09-2011 / Thursday

_ 子どもは動物が大好きなようなで、大きな犬もキャンキャン吠える小型犬も、睨みをきかせる野良猫も、みな平等に手を伸ばして、口に指を突っ込もうとする。なので、いつもその行動が開始される気配を感じると同時に、動物からなるべく遠回りして子どもを引き離す体勢に入る。それが時として、犬の散歩を引率しておられる方の気を悪くすることもあるようで、こちらの穿ちすぎの考えである可能性もあるのだが、明らかにむすっとした表情をされることもある。でもいちいちなにも説明しないし、さっと黙礼だけして通り過ぎるのである。子どもは動物も昆虫も分け隔てなく好む。いつか子どもがカエルを家に持って帰ってきたらどうしようか。。当面のわたしの恐怖はその日のことである。ほかの動物はなんとかこちらも対応できるのだが、カエルだけはほんとうにだめ。絶対にだめ。なのだけど、親の好き嫌いで、この世にはカエルという生物が存在しないような教育をすることにも疑問があるので、子どもにはカエル模様の食事用エプロンやトイレトレーニングパンツやら、果てはカエルの登場する絵本やらまで、意図的に接触を遮断するようなことはせずに与えている。おかげで子どもは、カエルの挿絵が絵本に出てくると、ウサギの挿絵を見つけたときと同じく、ぴょんぴょーんと、跳びはねるまねをするようになった。カエルとウサギは似ているから、触るんだったらウサギにしようねと言えば、聞いてくれるんじゃないかなと思っている。

_ 風邪がひどくなったので、昨日は昼から何も食べずにひたすら寝る。夕方、一日保育から子どもを迎えに行って、子どもには手抜き夕飯(圧力鍋でささっと炊いたカボチャ、昆布、オクラみじん切り、挽き割り納豆どんぶり)を食べさせ、午後7時過ぎには早々と就寝。途中、一度だけ目が覚めたけれど朝までたっぷり12時間、寝ることができた。それでもやっぱり、風邪は治るわけでもなく、頭の鈍痛と喉の痛みがほんの少しだけ和らいだかなという感じ。咳が出ないのが幸い。


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