_ で、『ぼくは怖くない』。作者はもともとホラー文学作家ということもあるからなのだろうか。読者の想像にまかせるという結末なのだろうなあ。フィリッポがどうなったかが気になる読者としては、ちょっと収まりが悪い。
『大草原の小さな家』を夕方、テレビでみる。勧善懲悪ドラマのアメリカ版になってしまうのは、後半部、ローラが結婚してからの顕著な傾向。「家族」とか「友情」とか「愛」とかというキーワードが明確に出されているのだけど、こんなに他人に構っていると、自分がしんどくならないのだろうか?とときどき思ってしまう。今のアメリカ外交とおなじようなことが、日常生活レベルでもあるのだにゃ、ということがよくわかっていいのだけど。原作は、これほどに勧善懲悪ではなかったと思う。自分の存在を顕在化させるための術語として、「家族」等々が語られているようなドラマなのに、ついつい見てしまうのは、ひとえにアルバート役の男の子が好きだからではないかと思われます。