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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

09-02-2004 / Monday [長年日記]

_ やっとこさ帰ってきました。

とにかく楽しいという一言につきる旅路でありました。初めて訪れる国でなんとか無事に英語は通じたものの、電車の乗り方やレイルパスの仕組みがいまいちわかっていなくて、ずいぶんと心細いスタートを切りましたが、ようやく宿を決めて日の沈んだ雪道をころころを引いて、地図を片手に歩いていたら、いきなり「どこそこへいく道を教えてくれないか?」という展開。ちなみに、昨日、最後の宿を引き払って駅に向かう途中にもまったくおなじ質問を受けた。どこからみても旅行者で外国人だということは、その場所への行き方をしらないのではという懸念を抱かせるには物足りないということなのだろうか。たしかに、どちらの国も、普通に歩いている人でバックパックを背負っていたり、ころころを引いている人がたくさんいたし。

吹雪で塔から落ちちゃうんじゃないかという気がして仕方がなかったベルリン、奇岩の城塞が見えては隠れるエルベ川、誰も歩いていない日曜日の夕暮れのプラハで道に迷ってもうあと少しで泣きそうになったこと、レストランに入っても思ったモノが食べられなくて悲しかったこと、パンダをみたこと、蝸牛のぬいぐるみを買ったこと、洋梨型シュタイフも買ってしまったこと、あとは歯止めがきかなくなって、ツボやらお皿やらこまごまとしたものを買い散らかしたこと。夕暮れの街をトラムに乗ってずっと走ったこと。ボヘミアの林の中で電車が止まってしまったこと。考えてみると二日に一回は人に道を聞かれたり、アンケートに答えるように求められたりで、あまり外国にいる感じがしなかったのも事実。ごーごーと音とを立てて流れていく川を見ながら食べたソーセージのおいしかったこと。ウラジミールさんの親切。我が家の前の道を角のところで曲がれば、あの街のどこかにさまよいこんでしまうんじゃないかとさえ思ったりする。

ただいま。

_ ウラジミールさんは、ベルリンからプラハへ向かう列車の中で隣合った人。息子さんがPhDを取りにフィンランドへ行くのを見送りに行った帰りに乗り合わせた。荷物を網棚に挙げてくれたりしてくれたのだが、一挙手一投足がとにかくさりげなかった。有名な国際資本の会社の重役とのことだったか、プライベートの旅行には二等車を使うようで、運良く私と乗り合わせたのだった。宿を決めていないこと、私たちが乗った列車が着くのは本駅ではなく、そのひとつ手前が終着駅だということで、午後はまだ早いとはいえ、なにか心当たりがあったのかもしれない。国境を越えてインスペクターやら警官やらが一通り旅券をチェックした後、携帯電話を数カ所にかけて、私に話しかけてきた。「社の会議などで使うホテルが駅前にある。割引50%で17ユーロ、朝食込みだけどどうする?」。

値段のことはともかく、本駅まで移動してから宿を探すのは正直面倒だと思っていたので、すぐにお願いした。親切に地図を書いてくれたり、その日の午後の見所、明日の見所などをさくさくと教えてくれる。といっても押しつけがましいところはひとつもない。

駅に着くとさっさと私の荷物を引いて、まずは両替、トラムの券の購入などてきぱき。もう一度地図の確認をしてよい旅を!といって握手して別れた。この出会いがなければ、プラハの思い出がどうなっていたか、想像するだに恐ろしい。

_ ベルリンの3日間を一緒に歩いた仲間といい、ウラジミールさんといい、よい旅の道連れがいたことが旅を一層に思い出深いものにしてくれたような気がする。

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_ 雪見 (09-02-2004 / Monday 07:15)

おかえりなさい♪
充実した旅行でよかったですね。
洋梨型シュタイフってどんなんだろ。興味津々。

_ (09-02-2004 / Monday 07:24)

ただいま!洋梨型シュタイフはですねー、数ある野菜・くだものシュタイフの中でも一等かわいく、エスカレーターで売り場に着いた瞬間、ふたりとも目が釘付けになってしまったものでした。
セールになっていたのですが、素晴らしいお値段がついていて、かなり逡巡したものの、
これがご縁というものだと思って奮発してしまいました。
今ごろはまだ郵便旅行をしていると思うので、着いたら写真を載せますね。
蝸牛くん(このひともシュタイフ)は手触りがもうなんともいえず、また顔がほんとにかわいいのですよ。
まだ名前を決めていないので、着いたら命名式を仕様と思っています。


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