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  2. 雪見 (02-26)
  3. 寝 (02-21)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

20-02-2004 / Friday [長年日記]

_ 伯母と待ち合わせて三人で着物屋さんへ。反物の染めもしている小さなところなのだけど、知る人ぞ知るお店だったらしい。町屋のその一部屋に入った瞬間、母が「NHKのお香講座の人」とつぶやいたが果たして、そこが衣装を担当することもあるのだという。へえー。

なんやらかんやらと色を合わせたりなんやらかんやらと柄を合わせたりして、どれを着るか決めた。伯母が中心人物。お代も払って、車で送ってもらって観梅。まだもう少しという感じ。さて次は…と歩いていたら、母のふたごの妹と偶然出会う。もう一人の叔母。女きょうだいが揃ったところで、お茶。叔母は別の約束へ行き、また三人でバスに乗って、母たちが少女時代を過ごした家を見に行く。

…ここは、だれそれさんの家だった…ああ、まだだれそれさんのお祖母さん、いたはるわ…、という話をしながらずっと歩く。道幅が広くなったとか、商店街のどの店が昔からあって、どの店がなくなってしまったとか、一人で歩いていたら絶対にわからない話をいろいろと聞く。年を取っても、小さい時のことって忘れないものなのだな。私はずっと先になって、誰にどんな話をして、小さいときに住んだ街を歩くのだろうか。ふと楽しいような、気恥ずかしいような気持ちになった。

_ 晴れ。3月下旬並のお天気だとか。冬が季節の中で一番好きだと公言している以上、もう少しだけ続いて欲しい気もするのだが。

予算消化でいろんなものを、思い切らずにばんばんと買う役目を仰せつかっている。正直なところ、心が痛む。今回は、まったく私の裁量で使い切ってもよいので、できるだけ有意義なものをたくさん買う作戦。せめてもの救いである。

_ な・る・ほ・ど。。。

結局、人間はずっとずっと、おなじことを繰り返すようにできているんだろうなあ…。案外、あっさりと突き止めることができて、私の捜査能力もまんざら捨てたものではなかったとか思ってみたり。ふとなんとなく、自分に向いている職業は探偵ではないかと思ったりする。ただし、興信所のようなのではなく、たぶん、金田一耕助みたいにフリーランサーの探偵だ。石坂浩二の金田一耕助が一番、かっこよかった。水戸黄門になってしまったときは、少し悲しかったもの。やっぱり市川昆の横溝もののDVDが欲しいなあ…なんてことを考えた。池波正太郎の時代小説にしばしば、「現在でいえばフリーランサーの○×である」という表現が出てくる。おまさほど色気も美貌もないが、頬被りをして小物行商風にうろうろするのは、自分にはぴったりじゃないかと思ったりする。未来に行きたいとはあんまり思わないのだが、鬼平さんとか秋山小兵さんなんかいる時代には行ってみたいなと思う。ずっと気にしないでいたのだけど、幽霊の正体みたり…で、とりあえず昔年の課題は一件落着した。

というか、私もずいぶんと立ち直ったものである。極めて、冷静。


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