_ せっかく買った文庫は読まずに、古い本を引っ張り出して来て、午後の大半を過ごした。ほんとはやらないといけないことがいくつかあるのだけど、もう明日でいいや。今日くらい、怠けさせて(誰に言っているのだ)。
今日読んでいるのは、Gaudy Night / Dorothy L. Sayers。推理小説というよりも、立派な文芸小説だと思って読んでいる。かつ、恋愛小説。ピーター卿とハリエットの川遊びのシーンが好きだ。で、思い出したが、最近翻訳が出た、『犬は勘定にいれません』が読みたい。ジェロームへのオマージュ小説らしいが、なぜかアメリカの作家の本みたい。
_ 講師控え室ってところに朝、「おはようございます!」と入っていくのはなぜか私だけ。おじいさん先生と、私みたいな若造しかいないのだけど、会話はほとんどなし。そんなものなのかな。。。
_ 生協であれこれ。ちくま文庫が15%引きなので、内田百閒、森有正、カルヴィーノ。学業関係の本は高かったので、買わなかった。久々に最終で帰宅。パッチワークで空に留めたようなお月さん。
_ 夕方、山登りのことしか考えていなかったみたいで、道を間違えて、全然、意図していなかった場所へ向かってしまう。ぼんやりはいつものことだけど、これはひどい、というくらいに間違えた。しかしおかげで、十分に緑を堪能する。
_ 信号のところのクスノキの若葉をいつも一枚ちぎっては、折りたたんだり開いたりして、匂いをかぐ。それが机の上に貯まり、冬眠前のリスかなにかのような気分になる。合間、合間に、時々手にとっては、乾いた匂いをかぐ。
_ 夜、部屋で蜘蛛を発見してしまう。見なかったことにして、着替えていると、その隙にどこかへ隠れた模様。どこに行ったかも考えないことにした。そういうふうに、なかったことにしたい出来事があったけど、もう忘れた。忘れるに限る。