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  1. ne (08-14)
  2. ne (08-10)
  3. 雪見 (08-04)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

01-07-2004 / Thursday [長年日記]

_ 北村薫の「円紫さんとわたし」シリーズの第二集(といってよいのか)『夜の蝉』の中に「六月の花嫁」という巻がある。軽井沢にある友だちの別荘の冬支度をするために、水道栓を閉じたりするついでにみんなで遊びに行くという話。ついでにカップルも誕生するのだが、その経緯をめぐる円紫さんの手品のような推理がすばらしい一品。この中で、語り手である「わたし」さんはジャム屋さんで<ルバーブ>のジャムを買う。説明によれば、ルバーブは「西洋フキ」なんだそうである。「ロシアンティーにぴったり」でもあるそう。スカンポは西洋フキとどれくらい親戚なんだろうか。

ルバーブのコンポートが安売りになっているのを買ったことがある。ヨーグルトにかけて食べたのだけど、小さい頃から憧れていた味って、ほろ苦いんだなあと思った。見たことも聞いたこともない素晴らしい味がするように思っていたので、とても素朴で「へえ?」と思うような淡泊な味がして、すこしがっかりしたのかもしれなかった。そういえば、漢字で書くと「大黄」なのでしたっけ。

そして今、近所のケーキ屋さんでは、「ルバーブのなんとか」というケーキが売り出されている。食べてみたい気持ち半分、憧れの味は取っておきたい気持ち半分。

しかし、やはり気になっている人は多かったのだなとうれしいです。調べてみたら、タデ科の植物で、見た目はやはりフキでした。お母さんの表情がとてもよいと思いました。

_ 今日はよう仕事したー。


02-07-2004 / Friday [長年日記]

_ ああ。今日もすんごい雑用。これ、意識的に仕事の入り口を閉めてしまわないと、もうなんにも出来なくなりそう。

なんとかペースを作りたいのだけど、大丈夫だろうか。。今、全然、出張には行きたくない気分が高まってきている。

_ 小説の中で出てくる食べもの:酢漬けのライム@若草物語とかかなあ。あれは結局、なんなのだろうか。ライムはなんとなく梅干しみたいなものと思っていたら、コロナ・ビールを飲むときに絞る柑橘類だった。うーむ。ただでさえ酸っぱいものを、さらに酸っぱくするのか。考えただけで、垂涎。

_ ローズヒップティー。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

Before...

_ 雪見 [へぇ、本によって違うというのも面白いですね。 原語は何なんだろ。酢漬けと塩漬けじゃかなり違うのに。 まさかピクルスじ..]

_ 雪見 [いつもねぶくろさんに調べてもらうので、たまには自分で調べてみます(笑)。 ライムが出てくるのはここの部分でしたっけ?..]

_  [ありがとうございます、雪見さん。 酢漬けでも塩漬けでも、実物をみて食べてみないとなんかイメージつかないものって、あり..]


04-07-2004 / Sunday [長年日記]

_ 世の中はバーゲン期を迎えているらしく、先日、偶然、百貨店の開店時間に電車を降りたら、すごいことになっていた。この頃、飛行機に乗るときは、いつもスカートかワンピースだ。ズボンをはくよりも断然、体が楽。なにか新しい軽いワンピースでもと思い、いつも人の少ない某ショップのある階へたどり着くと、これもすごいことになっていた。とてもお店の面積に収まりきらない人が押しくらまんじゅうをしている。気分は萎えたが、開店間もない時間だし、見るなら今しかないと思って、意を決して虎穴へ入った。

出てきたときは、春に売り出されたときに、ちょっといいなあと思っていた麻のGジャン風ジャケットと、デニムのワンピースを手にしていた。どちらもバーゲンで残っていたら買いたいなと思っていたものだったので、結果はまずまずか。しかし思うのだけど、バーゲンで売り出されるのは、やはり売れ残りが中心だということ。お店に、そのショップのものと思われるとても素敵なワンピースを着ている人が着ていた。ほぼ2週間ごとに学校の帰りに偵察している私が見ることなく売り切れてしまう素敵なものは、バーゲンなどにはかからないわけだ。

麻のジャケットの難点は、とにかく素材が麻だということに尽きる。今回のGジャンは、パターンが上手にカットされているので、あまりよれよれ感が出ることなく、長く着られそうだったので、買った。

_ 昨日も一日中仕事。で、10分の1作戦。やっとこさ6割達成。


05-07-2004 / Monday [長年日記]

_ 朝ごはん食べたのが午前5時、お昼ごはんが午後2時。そりゃ、おなかが減って、一歩も歩けなくもなるわな。というわけで、極めて中途半端にハーゲンダッツで、アイス食べて帰って来ました。やっぱりクッキーアンドクリームって、おいしい。

_ もうわけのわからん雑用の波に洗われ。行き着く先はいずこ?

「常識」って、誰にでも備わっているわけじゃないんだなああぁ、なんてことを今さらながらに考えたりしてみました。そして、自分には常識がある!なんてことも思いこみに過ぎないということを、肝に銘ずる。

_ だからというわけではないが、意味もなく売れ残りのバーゲン服を買いました。まあ、実用的だからいいんだ(リネンシャツ×2)。

_ 朝から、気持ちの悪いほどに蒸し暑い。。

学校へ行くの、やだなあ。


06-07-2004 / Tuesday [長年日記]

_ 信じられないことに鉄壁の防火壁が破られたようで、出すメールがすべて戻ってくる。大学のサーバーがどうやらだめになっているみたい。で、こんな時間(午後11時半)まで対応に追われる。復旧に追われているのではなく、機能しなくなったメーリングリストの参加者のアドレスに個別でいちいちお知らせを出すというほうに。ああー。

_ もう暑さに対して、無気力。あついなー、とか、しんどいわー、ということばも出なくなりました。無言でやり過ごす。

_ 暑くて食欲がわかず、ずっとお豆腐とかお素麺とかそんなのばかり食べていたので、妙におなかがすいてしまい、今日はなにかすごいものを食べようと、トラ子女史と生協へ。季節のメニューでゴーヤチャンプルがあったので、それを食べることにする。それだけでは足りないと思ったので、なにを思ったのか、さわらの照り焼き、麦ご飯、おみそ汁と来て、まったくなんにも考えずにゴーヤチャンプル。トラ子女史もなにかオキナワンなおかずを頼んでいた。目の前のフライパンで調理されている。それでもなんにも考えていない。「ゴーヤチャンプルーのかた!」と呼ばれるので、受け取る。目がお皿に釘付けになる。。。多すぎるがな。

さわらの照り焼きもセミオーダーで、すでに上に餡が掛かっている。おみそ汁ももう引き返せない。麦ご飯も然り。

長年、生協でごはんを食べてきたが、今日ほど恥ずかしいことはなかった。まるで体育会男子並の量。しかもゴーヤチャンプルは、なんだかんだといってもそこは生協の味でしかない。ゴーヤは水気が抜けてかちかち。木綿豆腐はぱさぱさ。気前よくブタ肉だけは脂身のところがたっぷり。小学校のときの給食を思い出しました。そんな味がした。

ちなみにほんとに食べたかったのは、ハーブチキンなのでしたが、この頃、見かけなくなりました。

_ テラスでココア飲んで、帰る。

八時過ぎても明るいのって、なんかふしぎ。


07-07-2004 / Wednesday [長年日記]

_ 七夕。

なにかロマンチックなことが書けたらいいんだけど。七夕にお天気だなんて、覚えている限りではとてもめずらしいことのような気がする。今日、天の川、見えるかなあ。

_ 『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』米原万里(角川文庫)、読了。

単行本の時から気になっていた本だったけど、文庫化されたので買ってみた。1960年から1964年に、プラハのソビエト学校で過ごした米原さんが、当時の仲良しだった3人のことを振り返りながら、30数年たった後に、彼女たちとの再会を果たすまでの話がテンポよくまとめられている。共産主義社会に生きる子どもたちが、とても生き生きと描かれている。と同時に、政治に密接した生活を生きる子どもたちの姿も見える。子ども時代の海外生活経験って、やっぱりその後の人生に大きな影響を与えるのだなあと、改めて思った。私自身は、はじめて外国旅行をしたのは、もう二十歳を過ぎた頃。それからは、それまでのブランクを埋めるがごとき速度で、外国で生活してきたようなところがある。それでも、小さい時に得たかもしれない経験というものを、埋めることは到底できないのだろうなあ。。。なんてことを思ったりした。

まず好奇心の持ち方が違うだろうし、いろいろな知識が先入観となってしまう。自分が過ごしてきた生活を振り返った上で、外国の生活を客観的に見てしまうようなところがある。もっと楽しめばよいのに、適度な距離感を置かないとという抑制力が働いてしまうのだと思う。

小さい頃の海外生活経験が、その後の人生にどんな影響を与えるのか、これはもちろんのこと、人によって、相当に異なることだと思う。その人がどんな社会環境におかれているかという条件もある。だから、絶対的にいいものだと思うわけでもないのだが。鼻持ちならない人と出会うこともないわけではないので、そのあたりはなんとも言えない。

_ 印象的だったのは、米原さんの父親が日本へ短期帰国し、母親はベルリンへこれも短期で出張している間、妹と米原さんがふたりきりで、プラハのアパートで留守番をしていたという記述。ある日、新しいブーツを買いに行く途中で、聡明で美人の転校生に街で会う。そのことがきっかけで、彼女の家に遊びに行き、深い親交が始まる。1960年代の共産圏で、子どもがふたりでお留守番をする。私の生活には絶対にあり得ないシチュエーションなので、うらやましいとかそういう気持ちを持つどころか、純粋に「おもしろそう!」と思った。


08-07-2004 / Thursday [長年日記]

_ 完全にキャパシティを越えてしまったようで、凡ミス続発。すごい凡ミスのオンパレード。これが1960年代の中国とか東欧だったら、絶対に自己批判しないといけないだろう。というわけで自己批判してみよう。

▼なんでもひとりでできると思うな!

▼しんどいときは休むこと!

しかし、この内容ではさらなる自己批判を求められること必至だ。


09-07-2004 / Friday [長年日記]

_ 中欧の友人から、テオ・アンゲロプロスの映画祭のお知らせをいただく。時間とか空間を越えて。それこそ、アンゲロプロスの映画みたいだ。

映画館でみたいなと思っていたラインナップばかり。しかしなんと言っても、『永遠と一日』。

夏のギリシアもきっときれいなのだと思うけど、冬のギリシアの山岳地帯にもものすごく引かれる。

行ってみたい。映画祭とギリシアの両方。


10-07-2004 / Saturday [長年日記]

_ 久しぶりに志賀直哉の短編集を読む。やっぱり面白い。何がおもしろいかというと、細かい描写がくどくどと、見たように書かれていることと、たとえば「Hという町まで三里」などの表現。アルファベットと「三里」という単位が混合しているのが矛盾するように思うのだが、4.8㎞ではだめなのだ。あと口語体なのか文語体なのかよくわからないけど、会話文の独特のリズム。

そういうわけで、今日は完全に休み。少しレジュメ作る。

_ 雨が勢いよく降ったので、午前中はとても気持ちよく過ごせたが、お昼を過ぎたあたりから、またしても、もったりとした空気が混じってきた。午睡の時間。

_ 毎回が勉強なモードで続けていた非常勤講師も、来週で終わる。再来週試験。前期集中なので、途中で夜逃げしたくなるほどしんどいことがあったが、なんとかこの日を迎えられそう。後半は問題の科研で仕事ばんばん、就職活動ばんばん…と思っていたら、「ねえねえ、後期、非常勤講師しない?」という話が来た。正直迷いました。仮に就職につながらないとわかっていても、教えるというのは、自分にとっての一番の勉強だから、一瞬引き受けそうになったのもほんとのこと。でもなんのために、前期集中にして、はふはふしながら、後期の時間を確保したのかというと、mentioned above。一応、迷ったけど、ちゃんとお断りできた。

非常勤、受けた回数よりも断った回数が上回っているのというのも、あんまりよくないことかもしれないなあ。

_ 午睡から目覚めると、元通りに暑くなっていた。


11-07-2004 / Sunday [長年日記]

_ 引き続き、志賀直哉。「好人物の夫婦」とか「雨蛙」とか「焚火」が好きだが、「小僧の神様」がお気に入りだ、やはり。「Kの昇天」もよい。芥川龍之介、川端康成、井上靖、太宰治の短編が好き。高橋源一郎の影響であるが「私は海を抱きしめていたい」も好き。短編はものすごく凝縮されているところが、瞬発的に琴線に触れるようなところがよい。長編を読んでいるときのような、次はどうなるのだろう感とはまた別の味わいがある。

プーシキンの民話「金のさかな」がCD絵本になっているのを発見。しかし3,000円というのは、いくら岸田今日子の朗読(ロシア語の朗読もある)があるとはいえ、触手は伸びない。

好きな本を本屋から持って帰ってよいとしたら、今なら遅まきながら、『ユリシーズ』が欲しい。あと、橋本治の源氏物語(窯変源氏物語)。神様って、いないかなあ。。

_ さて、寝ようと思っていると必ず、寝る前に片付けないといけない仕事が飛び込んでくる。大あわてでエクセルのファイル作って、送信。それと打合せを少し。

_ 蝉の声の聞こえるような環境に住んでいることを有り難いと思うべきなのだろうが、ちょっとうるさすぎるぞ。と書いた途端、音量が小さくなった。さては、こちらの考えをお見通しなのか。

_ 選挙に行ってきたら、選挙管理人がおしゃべりに忙しく、なかなか気付いてもらえなかった。投票に来ている人も疎ら。出口調査なんて、一体、どのあたりの世界でおこなわれていることなのだろうか?

_ なんかいろんなこと、どんどんとしんどくなってきた。損な役回りはいつも下っ端に来る。厳密にいうと、下から二番目に来る。一番下は何もまだできないからだ。最新のメールを読んで、結構、呆然としています。バッティングセンターとかに行けばいいのかなあ。いや、黙々とプールで泳ぐのが一番いいような気がするし、ちょっと泣きたい気もする。誰も苦境をわかってくれないというのが一番しんどいことなんだけど。


12-07-2004 / Monday [長年日記]

_ 久々にクナイプのバスソルトを入れてみる。ワコルダーが一番好きなのだけど、もっとしんどい時のために取っておくことにして、今日はとりあえずヘイフラワー。案外、夏場向きかも。しっかり温まった。

_ 『ゴスフォード・パーク』のDVDが入荷とのお知らせ。うれしい。地道にお女中研究でも始めてみようか。

_ 「あほかいな」とつぶやきそうになった件を、トラ子女史に相談してみた。私があほなんかと思ったから。一応、小心者なのだ。わかったこと:私はあほではなかった。

_ 午前中、涼しかったので、というか寒いくらいだったので、総裏地付きのワンピースを着ていったら、途中から蒸すこと、蒸すこと。サウナスーツを着たら、きっとこうなるのだろうなあと思う。それで、午後からは、行くところ、行くところ、冷房が効きすぎ。

お疲れさん、ということで、いきつけのお店でひとりでゆったりランチにした。生ハムのベビーリーフサラダ、枝豆の冷製ポタージュ、鴨のロースト、パン、生チョコのケーキ、フレンチローストのコーヒー。

帰りしな、またばててしまう。デパ地下で黒ごまハチミツソフトクリームを食べて帰る。

_ 某件に関して某人に△◆※◎♪☆〜!と言われて、真剣に、「あほかいな」といいそうになりました。夏場は気がゆるむとたいへんなことになる。私もそんなあほな発言を、たまにはせないかんのとちゃうかと、真剣に考えてみた。ある意味で、快哉。


13-07-2004 / Tuesday [長年日記]

_ ああー。しらんかったよ。こんなにややこしいことをせなあかんわけ?

何回か書いたことあるけど、そろばん一級。頼むから合計だけ合ったらいいことにしてほしい。もうひたすら足し算で計算して、なんであかんのん?!買い物しただけで、逐一、これを入力せんならんちゅうわけ?しかも部署が違うから、見えている画面が全然ちゃうねんけど、いちいち、その端末まで行って入力すんのん?

もう、ぜーっんぜん、わからへん。しかも会計のひと、もうかえらはったがな。これは私には無理な仕事だ。そして、たぶん、これを専門にする人がいないと時間がどんどんなくなる。。。。。。。。。。。

_ なんでも進歩したらええちゅうもんと違うような気がするねんけど、あかんのん?

_ 今日、電車に乗っているとき、ふと車外の田畑の風景に目を向けると、小さな農作業小屋の中に、おじさんが二人並んでいる。入り口のところがお店風になっていて、どうも取れたて野菜を売っている風情。周囲は絵に描いたような田園風景で、農作業小屋以外には、もっと小さな農具を仕舞っておくような犬小屋みたいなのしかない。おじさんふたりはこれもまた絵に描いたようなつば広の麦わら帽子を被り、首から白い手ぬぐいをぶら下げている。瞬時にこれだけのことが見えるほどに遠視なんだ。

でもなんだかとてもよい風景をみた。おじさん二人がとてものんびりしていたところがよかった。どんな話をしているのかなあ。

「トマス・ピンチョンはやっぱり読みにくい」「トリン・ミンハの映画は何度見てもわからんね」とかだったらシュールだなあとか考えながら、目を瞑った。


14-07-2004 / Wednesday [長年日記]

_ 家用と研究室用に粽を買ってきて、ドイツパン屋で本物のプレッツェル(岩塩がおいしかった)を買ってきた。プレッツェル、おいしすぎる。しかし一ヶ266円とは!

_ 夕方、にわか雨。一層、蒸し暑くなる。

_ ま、ひとくさり不満を吐き出してしまったので、まあ気持ち持ち直す。

今日もやらないといけないことが山積み。お昼は久々にパン。

_ なんだっけ、革命記念日だ。

_ まあしかしです。研究者というのは、①身勝手であること、②傍若無人であること、③図々しいにもほどがあること、の三箇条を満遍なく、過不足なく、兼ね備えていなければならないことにすればいいんじゃないかと思う。そうすれば、私の場合、①過剰、②不足、③あと一歩、ということで、なんとなく納得がいって、(ああ、やっぱりやめとこ)と引き下がると思う。そう、そこで引き下がってしまう限りは、あかんということです。よって、向いてないという証明終わり。消極的なのはだめ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [ふーむ。ご苦労いろいろ想像してお察しします・・。確かに、ある意味、一生「我流」を主張し続けるのが仕事みたいなもんなの..]

_  [いやー、ラギさんは全然脱落組じゃないですよー!まだまだ♪ 降臨神通りのそば屋で、ストレス発散とかしそうです。長い間..]


15-07-2004 / Thursday [長年日記]

_ 講義中の飲食って、どれくらい許されるものなんだろう。

私自身は、覚えている限りでは、研究会とかであらかじめ用意されているお茶なんかを飲んだりする以外では、講義の時にお茶を飲んだり、パンをかじったりはしたことがない。教わる側だったときもそうだったし、教えるようになってからも基本的には、覚えている限りではない。なんとなく、飴をなめながら研究会に出たこともあるから、完璧に襟を正しているというわけではないんだけど。

お茶くらい飲んだっていいとは思うのだけど、堂々と朝ご飯を食べられると、まあいろいろと思うところがある。お化粧をする女学生もいるし、携帯電話をする人もいるし、寝る人、私語に勤しむ人もいるし、いろいろだ。しかし、「お茶くらい飲んだっていいじゃないですか。のどが渇いたら集中できない」と言われると、のどを嗄らして一人でしゃべり続けなければいけない側はどうなるのだろうか。

いろんな考え方があるし、時代も変わってきているから、やみくもに「よくない」「失礼だ」と思うのではない。ただ、私自身は、これからもそういうことはしないだろうなと思う。研究会のとき、用意されているお茶とペットボトルのお茶にどんな差があるのかというと、説明できたとしても、主観的なものにしかならないような気がする。だから、飲みたい人は飲めばいいと思うんだけど、やっぱりご飯食べたり、お化粧したりするのは、ものすごく違和感を感じる。

ときどき、電車の中で、女子高校生が着替えをする現場に遭遇することもあるけど、もう驚かなくなった。耐性が着いたんだな。

本日のツッコミ(全10件) [ツッコミを入れる]

Before...

_ ラギ [あのう。この件、意見がかわされているようですね。後学のために、いろいろなお考えをおしえていただければ嬉しいです。]

_ 雪見 [いやぁ、今の大学ってたいへんなんですねぇ。 異文化というか、異星人みたい。 わたしは部外者でよかったぁ、、、なんて思..]

_  [違う星の人だと思うと、寛容な気持ちになれたりして(笑)。 駅弁はいいけど、地下鉄の中でフライドチキンを食べるのはだめ..]


16-07-2004 / Friday [長年日記]

_ まあ対応策を練ろうとアイスクリームを食べた。アイスを食べていると、段々に落ち着いてきた。不満をぶつけるというよりかは、対応してもらいたい点について一応文書化して、提出しておいた。ふう。旅行代理店はやっぱり自分には向いてない。ある種のカリスマ性というのが必要だからか。押し出しが弱い人はあくまでもひっそりとしているのがいいんだよね。ということがわかった。

_ 明日はなんとか休めたらいいんだけどなー。今日はもう店じまい。

_ 日頃、口に出すことはまったくないんだけど、今日だけは「むかつくー」ということばを吐いておこう。そんな気持ちにさせられたというだけで、なんだか相手に対してというよりは、自分に対して腹が立ってしまう。いちいち気にする必要もないはずだのに、気にしてしまう小心者さ加減というのかなんというのか。

人を信用しすぎるところが、自分の一番ダメなところだなと思う。注意しなくちゃ。自分が勝手に相手を信用しきっているだけなんだから。それで腹を立てたりするようでは世話はない。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [旅行代理店かあ・・・。何やってるかちょっとずつ想像が具体化しつつあります。そりゃ大変そうです(わかってないのにわかっ..]

_ ねぶくろ [うーん、私もじつはよくわかってないんですが(笑)。 この2週間、1日3回、「はい、みなさん書類はできましたか〜」とい..]


17-07-2004 / Saturday [長年日記]

_ 一日のんびり。

風が気持ちよい。今日はふしぎなことに、夕方、蝉が鳴かない。もう一週間が過ぎたので、力尽きてしまったのだろうか。庭に水を撒くと、キンモクセイの枝から一匹の蝉が慌てて飛び出していってしまった。飛び方に勢いがない。悪いことをしたなと思いながらも、どんどん水を撒く。こうしておけば、しばらくして二階に上がると、ちょうど涼しい風が入って来る。久々にのんびり。


19-07-2004 / Monday [長年日記]

_ sleeping bag / travelling


21-07-2004 / Wednesday [長年日記]

_ 楽しかった小旅行から帰宅した私を待ち受けていたのは、150通ほどのスパムメールでした。なんとかならんもんなのか。


22-07-2004 / Thursday [長年日記]

_ なんの迷いもなく、下の文中にて「ぶた製」ということばを使っているが、これはなんなのだ。「ぶたの形をした○×」というべきところ。

_ 昼食会議の前にお弁当を買いに出かけた。お弁当屋さんは有機栽培の食材を使っているお店。コンビニなんかで買うのに比べると多少お値段は割高になるが、量も多いのでそれなりに満足する。

お弁当屋さんの隣は、昔ながらの雑貨屋さん。いつもおばあさんが売り物の檜の腰掛けに座って、店番をしている。今日は若奥さんがいた。このお店はとにかく何でも売っている。こんな街中で、どんな状況で誰が使うのか見当もつかないが、花柄の生地製の日除けが付いた農作業用の婦人物ボンネットもぶら下がっている。使う当てはないのだが、ひとつ欲しいなあ。

店先にぶた製の蚊遣りもぶら下がっている。その隣に、おなじ形をしたぶた製の風鈴がぶら下がっていた。衝動買い。吊すと他の人の気になるかもしれないので、とりあえず、机の上に置いた。見ているだけで、夏らしい気持ちになってくる。


23-07-2004 / Friday [長年日記]

_ さてとー。

ちょっとトトロを観たりしてだらだら過ごす。

実は、今までほぼ10年近い間(だな)、キーボードの使い方を間違っていたことがわかった。ローマ字入力で日本語を打つのと、半角英文入力の切り替えは、「Alt+半角/全角」でするのだと思っていたのだ。ところが、つい昨日、指が間違って、「半角/全角」のキーを叩いてしまったところ、ATOKの表示がただの「英小」に変わったではないか。全然知らなかった。今まで無意味に動作が一つ多かったわけである。しかし、10年近い間、すっかり骨身にしみてしまっている動作を今さら矯正するというのは、かなりしんどいのではないかと思ったのは杞憂。動作がひとつ増える分には時間を要するのだろうが、ひとつ減る分には問題とはならないようだ。すっかり小指だけで入力の切り替えができるようになった。今までどれだけの時間を無駄に過ごしてきたのか(あるいはいかにストレスフルであったか)、考えるのは止めておこう。先のことだけ心配していればよい。失った時間はどうにもならぬ(負け惜しみです)。

_ 本部の池の前に自転車を止めていたら、水面に潜水艦の望遠鏡みたいなのが見えた。もしやと思ったら、やはりかめさんだった。わあー、と近づいてみると、もう一匹いる。夫婦なのかな。

_ なんかエネルギー切れ。久しぶりにコーヒーを淹れた。あと秘蔵のチョコレートも食べた。さてと。


24-07-2004 / Saturday [長年日記]

_ どうでもいいんだけど、一昨日、トラ子女史と一緒に食べた晩ごはん(蕎麦屋で麻婆豆腐となめこおろしそば定食)がおいしかったことなど、思い出したりしていた。あと、昨日は生協で冷やしきしめんを食べた。おなかが痛くなった原因を突き止めたいのだと思う。そう、それなのに、昨日は帰りにソフトクリームを食べたりしたもの。何を考えているのやら。。

_ 予想以上のスピードで採点が進んでいる。いや、しかし、まだ帳簿につけてないからそう思うだけなんだよな、きっと。

_ iPod を、ただ音楽を聴くだけのものにしておきたくなくて、買ってみたものの、まだ使いこなさせてなくて幾年月となった。今度こそがんばってみよう!

_ 電車に乗る夢を見た。山手線に乗っている夢。

_ 採点、佳境に入る。人様の答案に点数を付けるのって、重責だなあ。あと、出席点をきちんとつけていてよかったなあと思った。微妙なラインの時に、ものすごく役立っている。しかし教えるの、向いてないなと痛感。


25-07-2004 / Sunday [長年日記]

_ 雨が降るのかな。外がもう真っ暗になってきて、雷が遠くで鳴っている。

_ 『遠雷』という小説があった。立松和平の初期の頃の小説。永島敏行と石田えりが主演で、映画にもなった。映画は観ていないはずなのだけど、小説を読んだときからずっと、このふたり以外に主人公たちはありえないな…なんて思っていたのだと思う。いかにもATGな小説だったように思ったのだと思う。監督は根岸吉太郎だった。実際には観ていないはずなのに、観たように思い出せるのって、どういうこっちゃ。

お昼にトマトをたくさん食べたので、遠雷をBGMに、ふと思い出した。

永島さんはトマトのハウス栽培を試みる青年。見合いの席で初めて出会った石田さんを、その場でドライブに連れ出し、さらにはモーテルに誘い込む。石田さんもちょっと驚くのだけど、気取らない永島さんを好ましく思う。

宇都宮の農家の次男坊とのびのびと育ったお嬢さんの話…ということで、観てはいないのだけど評判の『下妻物語』をやっぱり観たかったなと思ったりした。

_ 雨が降ってきた。風が入って来て気持ちいいのだけど、雨も入ってたいへんなので、採点作業に差し支えがある。よって、クーラーを入れよう(長い言い訳だにゃ)。


26-07-2004 / Monday [長年日記]

_ うわー。私の「講義ノート」が売られているのを発見。買っても試験対策には全然ならないはずのものだということを知らない人が買ったのだろうなあ。だからか、他の講義に比べて100円安かった(笑)。個人的にはものすごく見てみたい。

_ ボーナスということで、『エマ1〜4巻』と、「ヴィクトリアン・ガイド」もどーんと買ってしまいました。ささやか。

_ 終了ー。お疲れさんでした。

_ あと少し。がんばろ。

_ 多重の人生というと、『スライディング・ドア』という映画が不思議に面白かった。もしあの時、地下鉄に乗り込めていたら/いなかったら、というふたつのストーリーが同時進行していく物語。

_ 久々にガルシア=マルケスの「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」が所収されている『エレンディラ』(ちくま文庫)を読む。綿矢りさは読んでいてイマジネーションをかき立てることが少ないのだが、金原さんの方は、実際には見たこともないし、私には到底想像できない痛みや感覚の世界が描かれているにもかかわらず、想像力全開で読書ができた。ガルシア=マルケスの世界も、そんな感じだ。到底、想像はできないにも関わらず、いろんな不条理(と思われるであろう諸々)がすんなりと頭の中に再現できるのである。映像的というのともまた違うのだろう。自分の想像力がフル稼働しているだけの話である。だから映画なんかみたりすると、きっと、(全然、ちがうがな!)と思ったり、(こんなことを想像していたなんて、自分があほだったのか…)と思うかのいずれかである。エレンディラ、再読してみたら、とりあえずはハッピーエンド?風に終わっていることを発見した。『百年の孤独』なんて、映画化はできないぜ…と思っていたら、寺山修司だ。実際には戯曲化されたが、確か映画にもモチーフが使われている。時が経つと忘れるものなのだね。記憶力なんてそんなもの、自由に上書きもされているはずだ。

_ 人の心の奥底を覗いてみたら、一体、何が見えるだろうか。もう二度とめぐりあわないだろうと思っていた人たちから連絡あり。意外ではなかったけど、予想はしていなかった現在を知って、人間の本質なんてめったなことでは変化しないものだということを知ってしまったような気がした。より正確には、確認したということかもしれない。

自分の内では、あの時の自分ではない、という決意めいたものがあるかもしれない。でも自分では自分のことは決してわからないのかもしれない。同じことを延々と繰り返していくものなのかもしれない。私だって、なんにも変わっていない。変わるはずもない。

わからないことなど、今の世の中にはなんにもないのかもしれない。でも、「わからないんだ」ということが、なかなかわからないものなのかもしれない。

ああ、なんだかさっぱりわかりませんが、軽いめまい(@金井美恵子)を覚えて、動揺しているに過ぎない。

Ne me telephonez jamais. C'est tout.


27-07-2004 / Tuesday [長年日記]

_ ものすごーい、おっちょこちょいなことをしていた。あほやなー。

_ 夕方になって、わたわたしはじめている。準備全然、滞っている。

持って行くおやつになにがいいかなと考えて、ミルキーとか素朴なあめちゃんを持って行きたくなったので、明日買うことにしよう。ミルキーといえば、Linuxさんだ。

お元気なのだろうか。いまだ、ぼちぼち、やっています。


28-07-2004 / Wednesday [長年日記]

_ sleeping bag is travelling.

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

_ 雪見 [I wonder where she is traveling....]

_ ne [she is travelling somewhere under the sky# I'm going back ..]

_ ne [from "mind the gap" country. Sometimes, it is so cold, the..]


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