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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

26-07-2004 / Monday [長年日記]

_ うわー。私の「講義ノート」が売られているのを発見。買っても試験対策には全然ならないはずのものだということを知らない人が買ったのだろうなあ。だからか、他の講義に比べて100円安かった(笑)。個人的にはものすごく見てみたい。

_ ボーナスということで、『エマ1〜4巻』と、「ヴィクトリアン・ガイド」もどーんと買ってしまいました。ささやか。

_ 終了ー。お疲れさんでした。

_ あと少し。がんばろ。

_ 多重の人生というと、『スライディング・ドア』という映画が不思議に面白かった。もしあの時、地下鉄に乗り込めていたら/いなかったら、というふたつのストーリーが同時進行していく物語。

_ 久々にガルシア=マルケスの「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」が所収されている『エレンディラ』(ちくま文庫)を読む。綿矢りさは読んでいてイマジネーションをかき立てることが少ないのだが、金原さんの方は、実際には見たこともないし、私には到底想像できない痛みや感覚の世界が描かれているにもかかわらず、想像力全開で読書ができた。ガルシア=マルケスの世界も、そんな感じだ。到底、想像はできないにも関わらず、いろんな不条理(と思われるであろう諸々)がすんなりと頭の中に再現できるのである。映像的というのともまた違うのだろう。自分の想像力がフル稼働しているだけの話である。だから映画なんかみたりすると、きっと、(全然、ちがうがな!)と思ったり、(こんなことを想像していたなんて、自分があほだったのか…)と思うかのいずれかである。エレンディラ、再読してみたら、とりあえずはハッピーエンド?風に終わっていることを発見した。『百年の孤独』なんて、映画化はできないぜ…と思っていたら、寺山修司だ。実際には戯曲化されたが、確か映画にもモチーフが使われている。時が経つと忘れるものなのだね。記憶力なんてそんなもの、自由に上書きもされているはずだ。

_ 人の心の奥底を覗いてみたら、一体、何が見えるだろうか。もう二度とめぐりあわないだろうと思っていた人たちから連絡あり。意外ではなかったけど、予想はしていなかった現在を知って、人間の本質なんてめったなことでは変化しないものだということを知ってしまったような気がした。より正確には、確認したということかもしれない。

自分の内では、あの時の自分ではない、という決意めいたものがあるかもしれない。でも自分では自分のことは決してわからないのかもしれない。同じことを延々と繰り返していくものなのかもしれない。私だって、なんにも変わっていない。変わるはずもない。

わからないことなど、今の世の中にはなんにもないのかもしれない。でも、「わからないんだ」ということが、なかなかわからないものなのかもしれない。

ああ、なんだかさっぱりわかりませんが、軽いめまい(@金井美恵子)を覚えて、動揺しているに過ぎない。

Ne me telephonez jamais. C'est tout.


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