_ 『アフターダーク』を読んだ後に、『その名にちなんで』(ジュンパ・ラヒリ)を読了。これはすごい小説、ジュンパ・ラヒリ。どちらかというと淡々と話は進むのだけど、登場人物がだれもひじょうにしっかりと書き込まれているので、読んでいる途中で頭の中にずっと場面が再現されていくような上質の小説だった。何処かへ移り住むことは、長い間、私の関心でもあり憧れでもある。いつかどこか別の場所に移り住むことがあるとして、その時、自分はどんなふうに自分の生まれ育ってきた環境を思うのだろうか。それは日本としてなのか、自分の住んできた街としてなのか、家族というものなのかわからない。自分だったらどうだろうかということを考えながら、一気に読み終えた。
中身には言及しないけど、村上春樹はビジュアルに思いつく材料がたくさんたくさん出てくる。ガラスを一枚隔てた向こうの出来事という感覚は、確かに映画の脚本のような文体が成功しているからこそ得られるものなのかもしれない。そういう意味では、よく出来た小説かもしれない。しかしどことなく、どんどんと村上春樹の小説がおもしろくなくなってきたような気持ちがする。これはあくまでも、自分内の感想なので、ひょっとすると素晴らしい小説なのかもしれないけども、そんなことを思いました。
次はシルヴィア・プラスの『ベル・ジャー』。
_ 3年経った。
私は3年前の昨日、帰国した。
_ 昨日、ちょっと久々にホームページビルダーを開けてみたら、見慣れない画面で、戸惑った。をを、そういえば、春先に新しいバーションをインストールしたんだっけと思い出す。そういうわけで、そろそろ衣替えでもしようかなと思ったりした。
_ 昨日、お昼ご飯を食べに行くときに、ドラム缶くん(仮称)がいつもうろうろしているあたりの電信柱に、「のらねこにエサをあげないでください」という立派な貼り紙がしてあった。そのあたりでのらねこといえば、ドラム缶くん(仮称)しかいないので、彼のことなのだろう。飲食街がほそぼそとあるあたりなので、かれはそこで大きくなったのかも知れない。はじめてドラム缶くん(仮称)を見たとき、フィラリアに罹った犬かなと思ったのだけど、ねこもフィラリアになるのだろうか。近くの教会の人がときどき構っているみたいなので、大丈夫だとは思うのだけど、貼り紙が出現した理由を考えると、いろいろあるのかもしれない。
_ 『ゴスフォード・パーク』は実はもう何度も繰り返し見た。気になるのは髪型、ツイードの服。『ビクトリア朝のキッチン』という本を読み終えたところなので、もう一度、本を片手にDVDを観よう。