_ 朝方、どうなることかと思うくらいに雨が降っていたけど、お昼を過ぎるとぴたりと止んだ。とても涼しくていかにも秋な空気。
夕べは、梨木香歩の『からくり からくさ』を読む。久しぶりに読むと、また別の味わいがある。りかさんという市松人形と、その所有者である蓉子、そして彼女の友人たちをめぐる話。キーワードは「紡ぐ」「織る」。『春になったら莓を摘みに』をどこにしまったか捜索せねば。
エリザベス・ボウエン(あの薔薇を見てよ)の名前を目にしたとき、なにかが引っかかったまま、それが思い出せずに夕べまで、折に触れては記憶を巻き戻していたのだけど、漸くたどり着いた。梨木香歩がイギリスで師事していたというベティ・モーガン・ボーエンという児童文学作家である。この人の本は全然知らない。ベティって、エリザベスだよね…。。。ということはおなじ人なんだろうか。ちょっと調べたのだけど、どうも違うような感じ。ボウエンとボーエンって、スペリングが違ったりするんだろうか。
→全然、違うことがわかった。ボウエン女史は、1899年に生まれて、1973年に亡くなっている。ボーエン女史は、『春になったら…』のウェスト夫人のこと。
_ そんなわけで、夕べはちょっとだけ怖いような感じが部屋の中に漂っている気がしてしまい、電気付けっぱなし、ラジオ付けっぱなしで寝た。ジョアン・ジルベルト特集をやっていたので、すっと寝付く。