_ 娘さんたちを街に呼んで、お別れ会をする。たまたまレストランでついていたテレビのドラマの主人公が、みんなが好きな俳優だったので、村で誰が一番かっこいいか談義になった。
意外なことに、全員が渋好みで、われわれの集落から一番遠い集落の長をしている某さんが一番人気であった。30代後半、すでに孫がいる。その人品の穏やかさ等々、やはり人々から尊敬を集めるだけあって、生業活動でも大成功を収めている。二番手も意見がおなじであった。そして、三番手で意見が分かれた。私が三番手を報告するや否や、娘さん某嬢が、「なるほどー、ということはあんたはあの運転手もすきなはずね」という。大当たり賞である。永遠の友だち氏については、頭のよさを強調したが、実は外見が好きなだけだということが危うくも露見したということ。えへへーと笑っておき、あまり表に出さないようにしなくちゃ、と思いました。
まあいろいろとあるんですが、今回は前半はとにかく会計問題で、何度も日本に電話をかけたり、ファックスを送ったり、一体全体、何をしてるんだと暗く落ち込む日々が続いた。しかし、年末からは少しずつ持ち直し、同行者が帰国してからは、もう完璧に復調できた。今回は、今まで行ったことがなかった地方を重点的に回った。それでひとつ思いついたテーマがある。これがどういうふうに扱えるのか、帰ってからの作業。モチベーションをどういうふうに持続させるか、毎回本当に悩むところなのだけど、今回は、気の合う運転手と一緒に、野次喜多道中をできたのがよかったのかと思う…と、またその話になりそうなので、ここでおわり。
もう帰国なので、虫下しを飲む。