_ 最近、朝日新聞に、内田先生がよく登場されるなあ。
朝日新聞、4月1日から変わったということになっているが、年々、つまらなさ度が上昇している。インターネットのサイト、無料ではあるが登録しないと読めない仕掛けも導入されている。なんだこれは。
_ 某大学の事件。うーむ、大学を留年するということ、あるいは学生を留年させるということは、いったいどんな意味をもつことなのだろうかと考えたり。不幸な事件だと思う。学生さんにとって。
_ 身辺整理。
_ 話題の「考える人」の今月号。表紙写真の本棚にある山田稔の本は、全部、うちにあるなあとか思うだけで、中身はまだ読んでいない。山田先生のところだけ、読んだ。わたしはサマセット=モームが好きなんです。だからシンガポールが好きだと言って憚らないのであるが(ラッフルズ・ホテルには一度泊まってみたいと思ってるんだけど、嘘みたいに宿泊費が高い)、これは菊池寛が好きだと言っているのとおなじなのだろうか。大衆小説好きなのかなということ。菊池寛と芥川龍之介の友情を考えるだに、サマセット=モームの友だちは誰だったのだろうと考える。勝手にゴーギャンと信じ込んでいたが、小説の題材として登場させた以上に、交友関係はない。教養小説が好きなのかなあと自問したり。好きなのだろうと思う。井上靖とか、好きだものなあ。赤毛のアンも、秘密の花園も、教養小説ですね。トム・ソーヤーも、ほとんど暗記するほどに毎日読んでいたわたしである。なぜ、キリスト教に改宗しなかったのか、謎なくらいに、教訓小説も好きだった。だから今でも、教訓を垂れるのが好きなのかどうかは別として、今はなにも起こらない小説(by 山田稔)しか読まなくなった。なのに、昨今の小説は一切読まず、読まず嫌いも甚だしい。テレビに出ている人がだれだかわからなくなってから、テレビはNHKしか見なくなった。小説を書いている人がだれだかわからなくなってからは、週刊文春しか読まなくなった。ある意味、わかりやすい。好きな短編集:川端康成「掌の小説」、サリンジャー「フラニーとゾーイー」、シュティフター「石さまざま」、内田百閒「長春香」(小説じゃないけど)、志賀直哉「小僧の神様」が入っていればなんでも。フラニーは、永遠のthe Book。