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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

29-09-2009 / Tuesday [長年日記]

_ わたしは寮などに住んだことがなかったので、今、街の家として借りている下宿屋の暮らしが新鮮である。大家さんは最初からわたしにとてもよくしてくれているので、うれしいことこの上ないが、下宿屋というところは、本当に人が入れ替わり立ち代りにやってくるものなのだなあと感心もしている。大家さんの家族はもちろんのこと、新しい店子もとっかえひっかえやってくる。ほとんどが欧米人。日本人もたまに来る。今いる日本人は院生だそうで、専攻はまったく異なるが、こんなところくんだりまでやって来るような人であるから広い意味では同業者である。ときどきお昼や夕食を一緒に取るのだが、今時珍しいくらしにはっきりしない人で、会話やらなんやらが成立しにくい。大学院に入ってから、某国に関心を持つようになったそうだが、とにかく言葉はまだできない、基本的な外国事情について知らない、ないないづくしの人のようである。こちらの食堂にもまだ一人で入ることができず、ファーストフードでしのいでいるらしい。以前にも書いたことがあったと思うが、わたしにもそういう時期があった。だから、別にこの人のことを悪く思っているわけではないのだが、今時の若い人という言葉のもつ意味が、相当に広いものであると思うのは、この人とはまったく異なる若い人たちを間近で見ることもあったからなのだろう。今の若い人は、うんと若いときから海外に行くことに慣れている人も多い。だからすぐに恋人を作って、あっという間にことばも上達してしまうようなことも多い。別にこの人の中にかつてのわたしを見たわけでもないし、そういう変な同情をもったわけでもない。わたしがそんなことをする必要もなかったのだけど、やはり広い意味での同業者だと認識することで、この人を先週の某行事に誘った。「同業者」としては、やはりせっかく現地まできているのであれば、少しでもいろいろな経験をしてほしいと思うからであった。この人と同世代の凸凹大の院生が大勢いたので、若い人は若い人同士で適当に仲良くやるやろうと思ったのでもあった。その輪の中に放り込んで、わたしは後は一切知らん顔をしていたが、案外、適当に仲良くやっていたようでもあった。極度に遠慮がちで引っ込み思案で、永遠のモラトリアムと思われる時期を過ごしているだけなのだろう。またわたしのようにいつも鋭い顔でなにやら探っているようなおばはんとはあまり接触したことがないから、いつも叱られているかのごとくおどおどしているのかなとも思った。来週帰国して2ヶ月あまりで修論を書くらしいが、健筆を祈るばかりである。

下宿屋暮らしで今日までとくに不愉快なことはなかったのだけど、洗濯用のバケツを誰かに持っていかれてしまった。ここの国の人たちは、面倒なことには絶対巻き込まれたくないたちの人ばかりなので、たとえ何がしかの情報を持っていたとしても、教えてくれない。バケツひとつとはいえ、これがないと洗濯できないのですよね。。悔しい。大きなシーツやタオルケットは洗濯やに出している。するとこの洗濯やがわたしが受け取りの日に引越しをした。それで後生大事にしていたものすごく上等のシーツ、枕カバー、タオルケットが行方不明になってしまった。どうでもよいものであるといえばそうなのだけど、ちょっと悔しい。


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