_ 最後の母親学級。みな同じ週数で、この頃、少し食べるだけですぐおなかがいっぱいになるのだけどすぐにおなかがすいて、ついつい過食してしまうという話をして、たがいに励ましあう。小分けにして一日5回くらい、食事を摂ってもよいですよ、という説明を聞く。そのあと、陣痛室とか分娩室とか病室の見学。日本の病院はきれいだなーと思う。そうして、やはり日本で出産したほうがらくちんかなー、などとも思ったり。
逆子体操は、過ぎたるは臍帯が首に巻きつく遠因となるやもしれぬというご教示をいただいたので、適当にこなしている。なにごとも加減というのがあるやうだ。
_ 事業仕分けに関していろいろとメールの連絡などが入る。北村薫の円紫さんと〈わたし〉シリーズで、〈わたし〉が出版社に就職してからの話で、こういうくだりがあった。一冊のミリオンセラーが出ると、編集者はうれしい。本が売れてうれしいのでもあるが、なによりも、ミリオンセラーにはならないような良質の本を、その売り上げ分だけ出版することができるから、というもの。自然科学にせよ人文科学にせよ、科学研究の研究費というのはそういうもののような気がする。だからといって成果をださないのではなく、いろいろな小さな積み重ねがあって、そういう大きな方向性ができたり、その方向性には沿わないけれど、傍流の新鮮で斬新な研究が生まれたり。事業仕分けの主旨は理解しているけれど、科学研究というのは今日明日で、どんな利益がでるんやな、という感じでは動いていないということを、仕分けの人にちょっと伝えたかったりします。