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lost luggages ねぶくろ 書簡
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17-12-2009 / Thursday [長年日記]

_ 昨日は一日、家で養生していたので、夜にはなんとか腰のひねりの痛みも和らいでいた。今日はどうしても大学に行かないといけなかったので、お風呂にも入ったし暖かくして、寝る前には逆子体操もして就寝。なにもしてなくても疲れていたのか、すぐに寝付いた。そして、明け方。尋常ならざる腰の痛みに耐えかねて、目が覚めた。横になっていられない。慌てて、いつものように一旦、横向きになって起き上がろうとしたところ、背中の筋なのか脇腹の筋なのかがまるで鉄筋のように突っ張って、呼吸もできないくらいの痛みが走る。思わず、両手をついて、バネ仕掛け人形のように起き上がった。布団の上で正座するも、背中に突き刺さった鉄筋が呼吸を妨げる。なんとかして楽な姿勢を探そうとするのだが、水に溺れてしまったかのように呼吸ができない。余りにも浅いけれど、とにかく腹式呼吸をなんとか繰り返して、母を呼ぶこと約30分。呼吸ができないくらいだから、声も届かないわけだけど、なんとかやっと振り絞った声が届いて、母が来てくれた。しかしそれからがたいへん。

明け方4時。とりあえずかかりつけの産婦人科のある病院に電話するも、産婦人科の当直医がわたしの主治医ではないということで、なんともしようがないと言われた。主治医は家で寝ているはず、などと言われたようだ。119番したところ、近所の総合病院で、整形外科医と産婦人科医の当直がいるところを紹介される。しかし、よその病院に罹っている妊婦だから、見てくれるかどうかはわからないという。筋違いあるいは寝違えたのであれば、しばらくすれば痛みは引くはずだといわれたようだ。

この時点で、もうある意味、どうしようもないことはわかっていたので、とにかく少しでも楽な姿勢を探す方向に気持ちも落ち着き、また浅いながらも腹式呼吸のおかげか、少しずつ、体も慣れてきた。漸う、背筋をまっすぐにして背中と両脇に布団やら毛布を堆く重ねた砦の中にいれば、少しましなことがわかった。落ち着いたその瞬間、急にまた咳が出て、もうそれはそれは、気絶した方がましという状況に陥る。足をばたばたとさせ、両手で空をつかむ。母も驚いたことだろう。さすろうにも、一体何がどうなっているのか、わたしもわからないから、どこがどうだとは説明できないのだ。話をすることすらできないくらいに呼吸が苦しい。

とにかくここはもう一旦、激しく咳き込んで咳を終わらせようと本能的に思って、気絶してもいい、背骨が折れてもいいと思い直す。大きく咳き込んでみたら、脳天まで電撃が走った。

なんとか意識はあったので、そのまま毛布と布団の上にもたれて、楽な姿勢を探した。この時点で5時半。咳止めの漢方薬としょうが湯を飲んで、とにかく落ち着く。その後少し、うつらうつらしたようで目覚めれば、8時半。大学に行くなど、とんでもないとようやく自分でも納得して、背中に温湿布やら貼るカイロやらをセット。横になろうとするも布団にもたれるのが精一杯。やむなくそのままお昼まで過ごす。昼食後は具合も大分とよくなって、毛布にもたれたままやっとゆっくりと眠ることができた。

だらだらとどれほど辛かったかを書いたのだけど、今日、母と語り合ったことは、日本の医療事情。どこに電話しても、「責任」ということばが直接的に、あるいは間接的に、治療を必要としている人に伝わってくる。救急治療という場面ですら、いやだからこそなのか、「それでもいいのですね」という確認とその受容が求められる。いやー、辛かったです。


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