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  1. Rkoiouri (03-29)
  2. Mpclebuf (03-29)
  3. ラギ (02-26)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

03-02-2010 / Wednesday [長年日記]

_ ずっと寝不足ではあるが、元気。産後の肥立ちのその後はといえば、あまりよろしくはないけれど、随分と回復してきたのかなと。どんなときに思うかといえば、たとえば今日はカルガモさんの旅券を申請に行ってきたのだが、3時間ほど外出してもあまり疲れなくなった。外で久々にお昼を食べて帰ってくる余裕がついたようだ。この旅券の申請のための証明写真撮影というのがほんと〜〜〜に、たいへんであったりしました。生後三週間余りの新生児でも、一丁前に自前の単独の旅券を持たねばならぬということで、真っ白なシーツの上に寝かせた子どもを跨ぐようにして写真機を構え、正面を向いた写真を撮らねばならぬ。カルガモと名付けられたのも、手足をとにかくばたつかせる子どもであるからというくらい、一瞬たりともじっとしていることがない。寝ているときかミルクを飲んでいるときだけは神妙なあるいは幸福そうな顔をしている。大人三人がかりで子どもを抑えつけ、かつ正面を見据えるようにやんやと号令をかけて、なんとかゴッホの自画像風、正面をみているのではあるが、片耳しか見えず、両目はカッと見開いてはいるけれど、なんとなく横目という写真と、ばっちり正面を見てはいるがさりげなく俯いている写真を選びだし、カメラやさんに頼んで旅券サイズに現像してもらった。で、今朝、旅券センターへ。案の定、係の人をうーむとうならせてしまったが、新生児ということでなんとかOKを出してもらい、ゴッホ風の写真で旅券作成をお願いした。5歳になるまでこのパスポートを使うなんてちょっとかわいそうかもしれないけども。


07-02-2010 / Sunday [長年日記]

_ 立春を過ぎた頃から随分と体の調子がよくなってきた。ずっと起きていても大丈夫になり、ずっと痛みが続いていたどこがどんなふうに痛いのかよく考えるのが怖いようなふしぎな術後の痛みも和らいできた。傷口がケロイド状になる人もいると聞いていたけれど、自分の傷口はまだ怖くてよく観察していない。まだ抜鈎(ばっこう、と読むそうです。ホチキスの針を抜く≠抜糸みたいなもの)後に貼ってもらったテープを付けたまま、シャワーも恐る恐る被っている(某大先生は、「シャワーを被ったら玄関に集合」などとおっしゃるものだから、一緒に旅に出かけると、わたしは笑いが止まらなかったものである)。

子どもを抱っこするスリングという道具がある。某国では布を使ったものが恐らくは何世紀も前から使われており、夫が日本に来るに際して一枚もってきてもらうように頼んだ。果たして実際にそれを使ってみると、やはり薄い布製のスリングは、日本の冬場にはどちらかというとあまり適していないものだった。それと、不慣れな状態では、ひとりで装着するのがとてもむずかしいということ。そういうことを想定して、去年の秋にあらかじめ、スリング用のリングを買っていたのだが、薄すぎる布がリングにはまた適さないようで、思案している。思い切って既製品のスリングを買おうと決めたのだが、いろいろとあって難しい。そうこうしているうちに子どもが大きくなってしまうのかなあなどと、一ヶ月前にはだぼだぼのベビー服を着ていたのに、今はぴったりサイズになったカルガモさんを見ながら、日記をつけたりしつつ、そろそろ社会復帰の準備をし始めたところである。


08-02-2010 / Monday [長年日記]

_ 年度末の忙しい時期ということもあるし、その他もろもろ忙しい課題がいくつかあったりするものだから、そろそろ大学からの連絡も多くなってきた。もっと休みたいのはやまやまだけど、もうそろそろ復帰の時期を見ながら、動いていかなければならない。もろもろの出産関係の雑用などもひとつひとつ片付けている。きっと日本人同士の夫婦であれば、夫が片付けてくれるであろうことも。家から近い場所ですべて片付けられるから、別にそれほど苦労はしないのだが、やはりしんどいときもあって、こういう時、やはり夫が日本語を話せないことがとてももどかしく思われたりする。でもそういうのは一瞬のこと。まだ双方、うまくやっているのだが、面倒をみてもらってばかりで申し訳ないという気持ちを夫がもたないよう、適度に家事や育児も手伝ってもらうようにしている。母などは弟にもやらせないような家事を頼んだりしていて驚くこともあるが、それは逆に夫にとってはお客さん扱いではないものでうれしいそうだ。赤ん坊はかすがい、なのであろう。おとなたちはなんとなく浮き足立ちつつ、赤ん坊の小さな世界構築のため、水鳥の足をばたつかせているようだ。

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_ Rkoiouri [ http://www.stlouisbusinesslist.com/business/5021837.ht..]


14-02-2010 / Sunday [長年日記]

_ いつのまにか、結婚して一年が過ぎた。知らない間に子どもも生まれていた。今、NHKの女子力を観ていたのだけど、わたしももっと女子力を発揮することを考えていこう。結婚も出産も本人の考えの、どこかしら外側の力に引っ張られて起きた出来事。そういう見えない力がどこかにあるのなら、もう少しわたしの主体性を出して、みなさんと同じように、自分の女子力を引き出すこともできるのかもしれない。なんてたまにはポジティブ・シンキングになってみよう。


15-02-2010 / Monday [長年日記]

_ 数日前の某大新聞の投書欄に掲載されていた手紙の内容が、ちょっとイタかったり共感できたり。

山陽地方在住の45才無職女性とある。本など読んで良いことが果たしてあるだろうかという惹句から始まる。曰く、19才で「罪と罰」を読んだのがいけなかった(詳細はわすれてしまったけどおそらくはなにかが起こるのを待って)、事務職のアルバイトをして貯めたお金で海外留学もしたしあれもしてこれもしたが、結局、結婚もせず定職にも就かず未だに親元に住まう身分。本ばかり読んで大事なものを得ることができなかった、とあった。

わたしがいつの日か書いたかもしれなかったであろう投稿。あるいはそういう投稿を書くのは恥ずかしいと思い続けたかもしれない内容。もし近所にお住まいなのであったなら、わたしも昔はそう思っていましたよと言い合った仲になったであろうか、あるいはならなかったか。いずれにしても、この方がお住まいの部屋やら親子の関係、とくに母堂とのそれなどに、ついつい想像が駆け巡ってしまった。自分がそういう状況を脱したとは決して思わないから、高見からものをいうようなつもりはない。ただこの方の投稿が無事に某大新聞に掲載されたことで、なにか変化が起きて(もちろんよい方向に)、生活に風が抜けるような穴が開いたのであればよいなと思った。本など読んでほんとうによいことが起きるのか起きないのかとか、わたしは思ったことはなかったように思う。自分とは違う他人の人生を読んで、こういうのはいやだなとかこういうのはすてきだなとは思ったことはあっただろう。

「罪と罰」を読んだとき、すでに二十歳を超えていたわたしは、妙に下世話な感じのする邦訳の文体と小説の内容のギャップについていけなくて、一回しか読まなかった。それがよかったのかどうかはわかんないですな。

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_ Mpclebuf [この間も俊太郎の詩をお http://www.stlouisbusinesslist.com/business/5..]


16-02-2010 / Tuesday [長年日記]

_ 両親にも祖父母にも似ておらず、イトコなどを見渡しても、誰も似ている人がいないカルガモさん。生まれたときから横顔が朝青龍に似ていた。パタリロにも似ている。お腹から出てきた直後は大仏に似ていた。しかし目が開いているときは、安野モヨコのオチビさんに似ている。目がびっくりするくらいに大きい。したがって、寝ているときと起きているときとでは、顔が別人である。実はわたしもカルガモさんの寝顔しかしらないときに離ればなれになったもので、大学病院で初めて目覚めているカルガモさんをみたときは、えっ!と絶句したのであった(なぜに絶句)。日本人的な絶壁頭の後頭部ではなく、いかにも外国人的な後方に丸みが突き出した頭の形でなんとなく気に入っているのだが、某国では絶壁頭のほうがナイスなのだとか。そんなことは初めて知った。夫の頭の形はカルガモさんと一緒である。それなのに夫は必死に絶壁頭にするための工作を枕などに施し、わたしと母は今の後頭部の形を保持すべく枕に細工している。かわいそうなカルガモさん。

虐待でもしているのではと近所の人に思われそうなくらいな泣き声をあげるので、すかさず口封じ口寂しさを解消してあげるべく、母乳を与えたり粉ミルクをあげたりすると、一分もしないうちにすやすやと眠ってしまう。やれやれと思ってしばらく様子をみてからそっと布団に寝かせようとすると、また一体あの家では乳児になにをしているのかと思われるように喉をからすほどの大声でなく。でまたすぐに寝るから様子をみてそっと。。。という繰り返しに襲われる夜が数日おきにある。夫と交代であやしたりすかしたりするのだが、全然だめ。昨日は膝の上に乗せて、締め切りを過ぎた原稿を朝まで書く羽目になった。で、明け方、添付ファイルをようやく送信したと思ったら、なんとこの原稿の締め切りは3月末日でした。。いや遅れるよりいいんだけど、それだったらもっと推敲したのに。。しかしカルガモさんのおかげかもしれないな(なにがかはしらんけど)。


22-02-2010 / Monday [長年日記]

_ 先日、学資保険の資料を取り寄せようと申込をした。するとさっき、妙な問い合わせがきた。曰く、通常、この種の契約を結ぶのは「ご主人様」であるのに、「奥様」が申込をされているのは「特別の理由」がおありなのかどうかお伺いしたいというもの。ちょーかんじわるい−。まあ一般的な確認ということなのだろうけど、こんなことをいちいち問い質す必要があるというのが保険会社なんだろうなー。今まで府民共済とかしか契約したことなかったから、しらなんだということでおまっしゃろな。いわゆる主夫世帯だったり、法的な婚姻関係にない関係で出産したとか、妊娠中に夫がたとえば失職・死亡等々した場合に、奥さんが自分の名前で資料請求したならば、こうやっていちいち聞いてくるんだろうなあ。それが日本の保険やさんなんだろうな。ちなみに海外だとこんなこと聞いてきません。子どもを育てる単位がかならずしも夫婦とは限らないからだろう。

_ 先日、某大新聞の投書欄に掲載された40代の女性の投稿に対して、今日のところまでにわたしが気がついた「反応」はひとつだけだった。同じく中国地方在住の主婦の投稿。同情でもないけれど、批判でもない内容。最初に投書した女性が、なにを求めて(あるいは求めていなかったかもしれないが)あの文章を新聞社に送ったのか、なぜかとても気になる。こういうとき、インターネット上に書かれた文章であれば、同情にせよ批判にせよ当人の想像を絶する反応が得られることもあれば、反対にまったくなんの反応もないこともあるだろう。そういうことも含めて、新聞という媒体に投書をしたのだろうか。。などなど、ついあれこれ考えています。ひとつの投書がこのようにわたしにあれこれと考えさせる。十分にあの方の投書は文学であったのではないか。なんてことを伝えたとしても、なんの慰めにもならないのでしょうけれど。

_ 明後日の午前便で三人で帰国します。わたしと子どもは来月下旬にふたりで日本に戻ってきます。桜の季節の前まで、しばし休憩してきます。みなさまもどうぞお元気にお過ごしくださいますように。

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_ ラギ [をを、もう出発されたのですね。 昨日まで学生引率で某国に赴いており、すれちがってしまいました。 向こうでは人手がたっ..]


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