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  1. ね (11-28)
  2. ラギ (11-27)
  3. ね (11-17)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

08-11-2010 / Monday [長年日記]

_ とりあえず、無事に帰国。帰国便への乗り継ぎの国内便が3時間あまり遅延。シティチェックインをしていたので、待ち時間は1時間弱で済んだが、査証有効期限最終日だったこともあり、乗り継ぎ空港へ到着したら日付を超えてしまっていた。もちろんオーバーステイの罰金など払うつもりはないし、それは空港会社が責任を持つものだという姿勢を最初からきちんと示したので、余分な料金など払わなかったが、他の人たちはおとなしく払っていたようだった。おとなしく払わなかったわたしと子どもは、若干、他の人よりも長い時間、出国審査の別室に拘束されたのだけれど、イミグレの係員はちゃんと航空会社の係員を呼んで事情を説明してくれたし、比較的あっさりと手続きを進めてもらえた。しかしすべてが終わったときにはもうとっくの昔にボーディングは開始されており、余裕でラストパッセンジャーになっていた。子どもはその間、ずっと寝ていてくれた。迎えにきてくれた母と一緒に、一息つくため二度目の朝食をゆっくり食べてから帰宅。2ヶ月という時間は長いようでもあり短いようでもあり、いろいろと出来事があった。もうちょっと深く突っ込めたかもしれないこと、もう一歩前に進めたかもしれなかったこと、もう少し我慢してみれば違う展開になったかもしれなかったこと。。いろいろなことがあったけれど、今はもうそれでよかったんじゃないかなと思う。過去を振り返っても仕方がないわけで。前を向いてとりあえず進んでいくしかない。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ pyonpyon21 [おかえりなさいまし!まずは旅の疲れをとってください。]

_  [pyonpyon21さん、ただいま。ありがとうございます。 日本はお天気もよく、のんびりとゆっくりと過ごしています。..]


10-11-2010 / Wednesday [長年日記]

_ 生まれたときは3500グラム超という大きさで、みんなそれぞれにどんなに大きくなることかと想像したのだけれど、10ヶ月を迎えた時点での体重は約8500グラム、身長は70センチメートル。標準的な大きさで、それはそれでよいのです。上下合わせて8本の歯で、毎日、なにかをがりがりと囓っては、おとなに叱られ、にやーっと笑う子どもになった。乳児用のおもちゃよりもおとなが使っている日用品が大好きで、日夜、触手を阻む大人の監視と知恵比べを展開している。おとなは悉く、現場を確認したらすぐに瞬発力を発揮させて、それ以上の探索を最小限に抑える日々を過ごしてきたが、息切れ回復が追いつかず、もはや見て見ぬふりをしてしまおうかと思案中。

_ 某国某所に行けば、かならず訪れることにしているいくつかのレストランを巡回。いや、厳密にはレストランと言うよりも、食堂とかそういう感じの場所ばかり。ガイドブックなんどには間違っても載らないような食堂、いや屋台とかそんな感じのお店。その間、子どもは旧友に預けて、細切れの時間の合間を縫って、古い友人に会ったり、楽しい時間もなんとか確保してきた。子どもはそのおかげで、いろいろなひとたちにかわりばんこに抱っこされ、本心ではどう思っていたかはわからないけれど、よその人とも仲良く過ごす子どもになった。ちょっと親に気を遣っているのかなと思われる節もないではないのだけれど。


13-11-2010 / Saturday [長年日記]

_ 図書館を歩いていて、面白い本を発見。「フランス語・イタリア語・スペイン語が同時に学べる単語集」伊藤太吾、ナツメ社。ものすご〜くマニアックな作りで、一目見てすぐに借りることに決めた。ロマンス語系の言語は同時に比較しながら勉強するのがいいだろうなあということはよくわかっていたのだけど、こんな本があるとは知らなかった。2009年4月に出版されたようだ。高校の音楽の時間に、割と時間を割いてラテン語を勉強したのと、イギリスの児童文学を斜め読みしていると、ラテン語の前置詞の覚え方などがしばしば登場するということもあって(あ、あぶ、あぶすく、、とかいうやつ)、実際にフランス語を勉強し始めた頃は、ああ〜、そういうことだったのか〜、と思うことが時々あった。長じてフランス語から遠ざかってしまったけれど、機会あらばぜひスペイン語は勉強したいと思っていたので、今、坊主めくり的にページを繰っている。来年はスペイン語と中国語をがんばるぞ〜と、有言実行モードでいます(でもたぶん、絶対に、どちらもあかんと思うんですが:笑)。しかしこの本、某熱帯雨林書店の評価はけちょんけちょんである。確かにまったくの初心者が同時に三カ国語を習得しようということはほぼないだろうし、そもそもこの一冊で完璧であるはずもない。雑学辞典的に楽しめばそれでええんとちゃうかな、、と思って読んでいます。

_ 黄砂が舞い散る一日ということで、家で縫い物。フリースの切り落としの布で、子どものマントを手縫い。クリーム色地に落葉樹が二種類とその間を駆け回るリスの図。白ずきんちゃんができた。


14-11-2010 / Sunday [長年日記]

_ 実は故あって久々に大学。しかも誰にも会わないようにと、休日に来ちゃったりなんかしているわけです(笑)。苗字は違うのだけれど名前が同じ人がいて、その人宛ての化粧品やらがなぜかわたしのメールボックスに入っていたりして困った。

_ 書き物とか提出物とかを一挙に整理。電車の中では山田詠美と河野多恵子の対談集を読んだ。わたしはある年齢に達するまでは、同世代の友人たちよりも比較的多くの本を読んでいたかもしれない。しかしある年齢以降は、一挙にペースが落ちた。最新の出版事情はとんと疎く、国内の小説や出版物はもとより、海外の小説になると映画化されたようなものであればやっと本屋などで、ああ、これはなんか聞いたことがあるにゃあ、と思う程度である。あとは前から知っているような作家、ジョン・アーヴィングとかエイミイ・タンとかカズオ・イシグロとか、やはり小説が映画化されたような作家くらいしかわからず、海外で書店を訪れても、なにがなんだかわからなくて、ジャケット買いよろしく表紙の絵や写真や装丁なんかで衝動買いする程度である。昔はたくさん読んでいたといっても、あるひとつの小説について、延々と語られるほど読み込んだ本はそれほど多くない。山田詠美と河野多恵子の対談を読んでいても、感心するのは、「よくもこれだけ深く読み込んでいることよなあ」ということばかりであった。しかし深く読み込むことができるが故に、小説家になられたということなのかもしれない。そんなふうに読みながら、秋も深まった研究室の扉をこっそりと開けて、こそこそと作業をしているのである。


16-11-2010 / Tuesday [長年日記]

_ 子どもが赤ちゃんせんべいの袋の破片を飲み込んでしまった。なにかを口に入れているなと気がついたのは、ほ乳瓶をくわえさせてすぐのこと。あっと気がついたときにはもう目を白黒させていた。口を開けようと指を突っ込もうと思っても、歯ががっちりと合わさっていて、どうにもならない。とにかく頭を下に向けて、背中をどんどんと叩いた。叩きつつ119番通報。その時点では、前日にわたしがひっくり返してしまった裁縫箱から飛び出したボタンを飲み込んだのだと思っていた。どうしたらよいかを119番の人に問うと、すぐに救急車を出すとのこと。そのときにはもう子どもは普通に呼吸をしていて、目が涙目になっている程度で、傍目には寝起きか泣き止んだばかりの状態に見えたと思う。5分ほどの間に、保険証と母子手帳、先日縫ったばかりの子どものマントを鞄に入れて、ドアを開ける準備。もう救急隊員が到着していた。状況を説明して、子どもがもう落ち着いているみたいだから、飲み込んだにせよ、もう食道を通過したのではと話すと、万が一、まだ食道に引っかかっていたり、肺に入り込んでしまっていた場合のことを考えると、レントゲンを受けておいたほうが安心ではないかとアドバイスされ、病院にかかることにした。救急車に乗り込み、NICUがあり小児科専門医がいる病院へ搬送された。

救急車の中で子どもは珍しい車内の様子をみて目をきょろきょろさせていた。もう白黒させていない。そのうち温かい車内で眠り込んでしまった。救急処置室に到着してすぐに全身のチェック。結論からいうと、飲み込んだと思われるボタンが金属製以外のものの場合は、さほど心配は要らないとのこと。金属製の場合は、胃酸が反応を引き起こすことがあるから厄介になる場合があるとのこと。まずはレントゲンで肺に入っていないか、食道に引っかかっていないかを確認した。幸いなことに、レントゲン撮影の結果と子どもの現在の様子から判断して、深刻な事態にはなっていなさそうとの診断がついた。普通のボタンだったら、排便のときにチェックしていれば次回以降、かならず出てきますよと言われる。やっと人心地ついて、会計を済ませたら、乳幼児医療証があるからほんの数百円の支払いで済んだ。それでさらにどっと疲れが押し寄せてきた。わたしはコートもマフラーも持たず、子どものマントだけを持ってきていた。子どもも寒かったはずだろうに、自分がまだ興奮冷めやらずであったためか、タクシーに乗るという発想がなく、そのまま歩いて電車に乗って帰宅。家にたどり着いたら、作りかけの夕飯の食材がぜ〜んぶそのままになっていたのが、表面が乾燥しはじめていた。眠り込んでしまっていた子どもを寝床に入れて、すぐに夕飯の支度。病院に行っていた母が帰宅した途端、どっと緊張が解けて、へたり込んでしまった。子どもを持つと、こういうことは一度や二度は必ずあるといわれ、少し持ち直したけれど、ああ〜しかし、怖かったわ〜。いや、子どもはもっと怖かったと思うのだけど。。今朝、子どもの便の中には、赤ちゃんせんべいの真っ赤なプラスチックパッケージがのぞいていた。ボタンではなく、そんなものを食べてしまっていたのだった。そういう細かいゴミはしっかりとゴミ箱に入れていたつもりだったのに、こういうことって起きてしまうんだな。。赤ちゃんせんべいは、普段はたべさせないのだけど、たまたまいつも作り置きしているおやつがなにもなかったので、なんとなく与えてしまったのだった。評判のよいお菓子だったので、どんな味かな〜と味見をしたくて買ったのだった。

そういうことがあって、夜は久しぶりに夢も見ずにぐっすりと眠った。今思い返しても、子どもの目を白黒させた顔がちらついて、わあーっと叫びそうになります。とにかく今までの百倍、これからは気をつけようと思った。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [たいへんでしたね。でも大事にならなくてほんとによかった。 おそらく、もうすこ〜しだけ大きくなったときに、 「ぴーぽー..]

_  [竹の子でアレルギーがでるのですか〜! なんでも最初の一口は慎重にと、離乳食の進め方に書かれているけど、まさかと思うも..]


17-11-2010 / Wednesday [長年日記]

_ 衛星放送で「めぐりあう時間たち」。昔映画館で見た。再見してみれば、演劇的な印象を覚えた。何度でもみてみたいしっとりとした映画。女優はみな素晴らしい演技だったけれど、ジュリアン・ムーアのパートがとくに心に残る。思い切って器から飛び出して、人生を変えてみても、幸せにならないこともある、そんなことを飛び出す前に考えるわけでもなく、自分だけでなく誰も幸せになることのない時間を過ごすことになってしまったのだ。ときどきなにもかも投げ出して、リセットしたらどんなにいいだろうという誘惑に駆られないわけではないが、その都度、生来のめんどくさがりが幸いしてか、あるいは小心者の故なのか、まだ踏み外さないで軌道を進んでいる。しかしそれは踏み外す勇気なのか、踏み外さないでいる勇気なのか。それを見極める叡智をわれに与え給えという話なのだろうか。まだなにも決められないのだと思うのであれば、それはまだ時間をかけてもよいということ、その時機がきていないのだと思って、深刻になりすぎないようにと思う。


18-11-2010 / Thursday [長年日記]

_ 今日は子どもの一時保育の日だし、やっと大学へ行ける…と思っていたら、母が風邪で倒れた。帰国早々、子どもがまず日本の寒さにやられ(冬生まれなのに)、保育園でもらった怪しい風邪をこじらせていた。プラスチックを飲み込んだ騒動があって、軽装で外出してしまったわたしも風邪を引き込み、ようやく落ち着いたと思ったところで、どうやら子どもの風邪が母にうつった模様である。珍しく高熱を出した上、寝込んでしまった。二日ほどで起き上がられるようになったけれど、病院へ連れて行ったりなんだかんだで、なかなかたいへんな日々が続いた。明日はなんとか日常に戻れるかな。

_ 市役所へ行った帰りに駅コンコース書店にて、帰国してほぼ初めてじっくりと本屋をみた。へえ〜、こんな本がある!!などと心躍らせながら手にとってみるも、本なんか買ったりしたら、ただでさえ子ども関係の支出がざわざわと増えてきたこの頃、もうお金がないよ〜と思い直し、きっと踵を返して帰宅。清貧の思想とかお金がなくても豊かな暮らしとかいろいろ美しいことばがあるけれど、今までのわたしの人生はいったいなんやったんやろ〜これからはもっとたいへんやな〜という甲羅をいつも背負いながら暗澹たる気持ちで生きているから、ああ、こんな本も買えなくなっちゃったという気持ちにつぶされそうになる。図書館があるではないかと思い直し、ちょっと元気だそうと思って、自動販売機でほっとレモンを買ってみた。


21-11-2010 / Sunday [長年日記]

_ そんなわけで古本の「百年の孤独」を探さないかわりに、「正弦曲線」(堀江敏幸)を読み始めた。夕方まで読んで、子どもが昼寝から目覚めたので、一緒にかくれんぼやら打楽器遊びをしたりして、夕食を支度して、離乳食を作って(作ってあるのを温めた:今日は小松菜と絹揚げのお浸し、マナガツオの蒸し煮、ひき割り納豆のお焼き、おかいさん)、いまだ片付いていない出張書類と格闘し、年末調整関連の書類をかき集めたりした。一日がいくつあっても足りないような気がする。

子どもは金曜日に肺炎球菌の予防接種を受けた。1回あたり9千5百円でっせ。それを3回、打たねばならない。もう10ヶ月になっているので、接種回数は3回でよいのだが、9ヶ月未満で接種を開始した場合は4回、打たねばならぬ。年齢が上がるにつれ接種回数が減るのだが、1歳時に肺炎球菌関連の病気を発症する確率が高いらしく、それまでに接種しておくのが望ましいという。しかしまともにスケジュールどおりに接種開始すると、家計がほんとうに苦しくなる。ヒブワクチンも1回あたり7千円。4週間おきに3回接種しなければならない。さらにその三回目から一年後に追加接種を受けて完了。子どもは海外での生活があるのでB型肝炎も任意接種している。それも1回あたり9千5百円で3回接種だっせ。ちなみにこういった予防接種は某国では必須、主要な欧米諸国でも必須となっているから国の補助がある。日本のちびっ子予防接種事情も携帯電話同様、ガラパゴス化しているのである。子ども手当はいらないからそういうところをもっと配慮してください、と言いたいです。

_ ふと思うことがあって「百年の孤独」が急に読みたくなった。山の家においてあるから取りに行けばよいのだが、この機会に新訳版を買おうかと思い(もちろん古本で)、大熱帯雨林書店で検索してみたら、なんと絶版だとか。ほかの書店の在庫状況も検索してみたところ、どこも絶版。ええー、あんな大作かつ素晴らしい小説が絶版とな。。そういうときはきっとまた新装版がでるのが間近なのだろうと無理矢理思い直して、なんとなく消化不良を抱えたまま、いつも名前を咄嗟に思い出すことができないあの人の本を開いた。。堀江敏幸だ。本屋でも図書館でもいつも、ええーと、確かは・ひ・ふ・へ・ほ、のどれかだったなあと思いながら、ハ行のコーナーを歩く。こんなに好きなのにどうして覚えられないのだろう。なぞだ。


23-11-2010 / Tuesday [長年日記]

_ 「誰も知らない小さな国」が講談社文庫から新刊として出版された。少し前に復刊ドットコムから来た案内によれば、絶版になっていた全集が復刊されるということであった。わたしはずっと昔、小学生の頃に買ってもらった講談社少年少女文庫版を愛読していた。文字通り、学校から家に帰ると手を洗ってうがいして、腹ばいになって本を広げたものだった。ひんやりとした部屋の空気とふっと物語の世界に入っていく瞬間のテレポーテーションめいた感覚をもう一度味わいたいと思った。佐藤さとるももう80歳を越え、村上勉も60代半ばという。せいたかさんの分身である作者とコロボックルの分身としての挿絵画家というふうに勝手にみたてていたところがあるから、この現実の数字に少し驚きもした。そのうち子どもがコロボックルの物語の虜になるかもしれない。昔読んだ物語と自分の距離がまた近づくのがうれしい。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [「誰も知らない小さな国」ですか・・。子供の頃の自分の世界観をつくってたもののひとつです。 娘が読める年齢になるのをい..]

_  [読んであげたい本とか、読んで欲しい本とかありますねえ。 子どもが自分で本を読むようになったら、それはそれで寂しく思っ..]


24-11-2010 / Wednesday [長年日記]

_ Yesterday, when I was young, the taste of life was sweet...

と、ブロッサム・ディアリーが歌っている。今日のわたしの人生は、sweeterなんだろうか?それともBitter?

大学行って、こちょこちょ。ちょっとしたパーティーがあったので久方ぶりに顔を出す。わたしが大学院生だったころ、奥さんが子連れで留学していて、主として子守を担当していた旦那さんがその後、定期的に日本に来ては博士論文を書いていたのがこの度無事に提出されたとのこと。しばし楽しく歓談。

ノムラテーラーを覗くため四条へ。先日縫った子どものマントを保育園の先生にほめてもらったので、また何か縫おうと思って布を物色するも、今日はちょっとカンが働かなくて、布を選ぶのはやめておいた。そのかわり刺繍糸を買い足す。高島屋の地下で小カブと小芋と真サバを買う。先日、真サバの竜田揚げを作ったら、旬の魚だったからとてもおいしかったので。保育園に寄って子どもをお迎えして、帰宅。久方ぶりに買った志津屋のパン、カルピスバターを使っているというものをおやつに食べたところ、たいへん美味であった。カルピスバターというのは、カルピスの製造工程でできるバターのことで、カルピス30本あたりで450グラムしかできないのだとか。それでお値段が1350円するという幻のバターだという。バターの風味がたいへんよろしい感じで利いていて、志津屋のパンとしては久々のヒット。おいしかった。140円というのもたいへんよろしい。


28-11-2010 / Sunday [長年日記]

_ 子どもがひとりで立つようになった。仁王立ちになって得意げな角度に頭を上げ、一人前に笑っている。もう怖いものはなし。ちゃぶ台の上にだって這い上がるのだ。軽い引き出しならすっと開ける。大人がなにかを隠した戸棚もしっかりと頭に刻み込み、はいはいで猪突猛進。届かないとわかっていても、一所懸命背伸びをするから、いつの間にか背も伸びてきた。5ヶ月の終わりあたりから、つかまり立ちをするようになり、どうかするとたまに一人で立ち上がることもあった。伝い歩きが始まったのは8ヶ月に入ってからのことだったけれど、同年代の某国の豆のようにちっちゃな赤ちゃんたちに比べると、とにかくなにもかも早かったようである。歯も8本生えている。子どもが一年間でできるようになることの立派さに比べて、大人の一年間の不毛さよ。


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