_ 生まれたときは3500グラム超という大きさで、みんなそれぞれにどんなに大きくなることかと想像したのだけれど、10ヶ月を迎えた時点での体重は約8500グラム、身長は70センチメートル。標準的な大きさで、それはそれでよいのです。上下合わせて8本の歯で、毎日、なにかをがりがりと囓っては、おとなに叱られ、にやーっと笑う子どもになった。乳児用のおもちゃよりもおとなが使っている日用品が大好きで、日夜、触手を阻む大人の監視と知恵比べを展開している。おとなは悉く、現場を確認したらすぐに瞬発力を発揮させて、それ以上の探索を最小限に抑える日々を過ごしてきたが、息切れ回復が追いつかず、もはや見て見ぬふりをしてしまおうかと思案中。
_ 某国某所に行けば、かならず訪れることにしているいくつかのレストランを巡回。いや、厳密にはレストランと言うよりも、食堂とかそういう感じの場所ばかり。ガイドブックなんどには間違っても載らないような食堂、いや屋台とかそんな感じのお店。その間、子どもは旧友に預けて、細切れの時間の合間を縫って、古い友人に会ったり、楽しい時間もなんとか確保してきた。子どもはそのおかげで、いろいろなひとたちにかわりばんこに抱っこされ、本心ではどう思っていたかはわからないけれど、よその人とも仲良く過ごす子どもになった。ちょっと親に気を遣っているのかなと思われる節もないではないのだけれど。