_ そもそもの発端は、欧州某国在住の友人親子が御母堂の介護帰国をしていたところに、国内某所の某先輩が悲願の学位論文を提出、頃合は花見時ということで、全国から同期とその周辺の人々が集まることとなった。久しぶりに、わたしにとっては本当に久しぶりに、役場の人とかハローワークの担当の人とかではない知り合いと会って話をする機会となる。昨年秋に帰国して以来、ほんとうに、ほんとうに、久しぶりで友人たちと会う。渦中にあるときは、引きこもっていたなんてまったく思っていなかったのだが、ほんとにずっと一人だった。役場の人とかハローワークの人と話をしていると、なんて親切なんだろう、と泣きそうになることもあれば、なんでこんなことくらいわかってくれないんだと、ツーカーでは決して通じないもどかしい思いや悔しい思いでいっぱいになることもあった。
自分がどんなふうに思われているかについては、わかっているつもりである。だから、明日みんなで集まっても、もしかすると辛い思いをすることもあるかもしれない。でももう少し人とかかわるようにしなくては。ずっとずっと、スーパーのレジの人、宅配の人、子どもの病院の人たちだけが、わたしの仲良しだった。長い間、冬眠していたなあ。これからもまだ長く冬眠生活は続くのだろうけど、明日だけは子どもと一緒に、春の空気を吸ってこようと思う。