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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

13-04-2011 / Wednesday [長年日記]

_ 朝、子どもを保育園に送っていく。お天気もよいので、帽子を被り、靴を履いて、自分で歩いてみるように促す。手の届く範囲にわたしがいると、すぐに足にしがみついて抱っこをせがむ。なので、わざと少し先を早足で歩くと、道端の花や生け垣を目指してとととっと、突進。こっちこっち、と呼んでみても、子どもは笑顔で90度、明後日の方向に突進していく。少し抱っこして、また歩いて、保育園に近づくと、途端に顔を歪めて危険を察知したように、体を硬直させた。玄関で靴を脱がせる間に、もう大泣き準備完了で、教室に入ると、お友達諸君が、いったいぜんたいこのこはなんでないてんるんだ〜、と大勢寄ってくる始末。1歳児と2歳児が蠢くカオス教室に子どもを置いて、センセイヨロシクオネガイシマスと、足早に保育園を後にして、郵便局、薬局、パン屋に行ってさっさと仕事を済ませて家に帰った。三枚千円の子どもの夏服に、小花模様の端布を切ったり、ヨーヨーにしてみたりしたものを縫い付けて、三枚二千円くらいに見えるように工作した。ベトナム雑貨の百円ショップ屋で買ったレースは、なんと細いゴム入りで、ヨーヨーの円周にくるっと縫い付けたところ、嘘みたいにかわいくなった。子どもに早く着せてみたい。

_ 政権が頼りないからなのかもしれないけれど、ばらばらに住宅再建やら仮設住宅建設を進めるのはどうなんだろう。防災計画というか減災計画と連動した都市復興計画の中に位置づけて進めないと、いわゆる心のケアが等閑になってしまう可能性が高い。ハコモノは、できてしまうと、それだけですべてが解決したような気持ちに、当事者も政府も思ってしまうことがあるから。心のケアというのは、ちょっとオブラートに包んでいる。個人としての生活の再建、共同体メンバーとしての連帯意識とか責任感とか。どちらにも絡め取られて身動きできなくなる場合があることを、行政は多分、もうわかっているのだろうけれど、どうやってケアすればよいのか、わからないのだと思う。わたしにもわからない。それと、被災地に残って復興を遂げたい人と、一旦健康と心を落ち着かせてから生活再建に取り組みたいと思ったり、新しい場所で思い切って新しい生活を立て直したいと考えている人を二極分化してしまい、残る○去る×的な、安易な価値を与えてしまう可能性がある。今、一番考えなければならないのは、たぶん、阪神・淡路の復興住宅・仮設住宅で起きたような、孤独死(高齢者に限らない)をどうやって減らすかということだと思う。プライバシーの問題はもちろん大事なのだけど、お風呂や食堂台所は共用スペースで、あとは個室が確保できるようなタイプの集合住宅型仮設住居もあったほうがいい。そういうところの管理は、もちろん積極的に第三者がかかわることで、妙なコミュニティができてしまわないように配慮するようにすればよい。今、内閣で、こういった議論がどの程度おこなわれているのか、知りたい。内閣が何を考えているのかイマイチわからないというところが、日本全体を不安にさせているような気がする。


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