_ 子どもを保育園一時預かりへ送った後、買い出しへ。隣の町に、とても安くて新鮮な生鮮食品専門のスーパーがある。朝8時から開いている。QPさんにはできるだけたくさん季節の魚を食べさせたいと思っているのだが、財布さんの都合が悪いことが多く、いつもちっちゃなちっちゃな頭から尻尾まで食べられる魚ばかりであった。今日はちょっと違う魚を食べさせてあげたくて、ほくほくとでかけたらば。。いつもここに来るのは午後の時間帯だったので、しらなかったけれど、午前中はほ〜んとうに新鮮な魚がびっくりするくらいに安い値段でたくさん並んでいる。買いに来ているのは、もちろん一般の主婦の人びとが中心なのだが、食べ物やさんというのか割烹とかレストランとか食堂とか、ランチをたくさん用意するようなお店の人としか見えない感じの人がたくさんきていた。ここは野菜もとても新鮮で安い。青ネギ、水菜、レタスなどをびっくりするくらいたくさん買っている人があちらこちらにいる。わたしはいろいろじっくりと吟味して、新鮮な小あじと小振りの天然鯛を一匹買った。鯛は鱗と中身を処理してもらったら、白子が入っていた。どうやって食べようか。
それから少しだけ、大型スーパーを覗いた。QPさんは、多分、同年代のよその子たちに比べて、圧倒的に持っているおもちゃが少ない。なにか安くて楽しいおもちゃがあれば、ちょっと買ってあげようか、リサイクルショップで探してみようかと思い、そのための情報を仕入れようと思ったのだ。ところが、まあ大型スーパーだからなのか、圧倒的にキャラクター関係のおもちゃが多くて、安くてひねりがきいてそうなおもちゃは、探せなかった。NHKの作ってあそぼで紹介される魅力的なおもちゃは、手作りでできるもの。いろいろ創意工夫すれば買うことないということを実践してくれる番組で、基本的には大好きなのだけど、やっぱり心に残るようなおもちゃも買ってあげたいなあと思ったりもする。ライナスよろしく、QPさんも大人がみたら、いったいなんでまたそんなものを気に入っているのかわからんものを、後生大事にしている。それは、某国で離乳食を保存するのに使っていたタッパーである。なんのおもしろみもないただの丸い小さなタッパーなのだが、これを肌身離さず持っている。で、別になにか特別な工夫をして楽しく遊んでいるわけでもない。ただただそれを掴んでいるのが楽しくて心安らぐようである。それはそれで、まったく問題ないのだけど、よその子がぬいぐるみや人形や、ちょっと洒落たおもちゃを持って乳母車に乗っているのを見ると、わが子が透明の容器をしっかとひっつかんでいる姿が、道端で小銭を求めるストリートチルドレンの子らがもっているプラスチックの容器と重なって仕方がない。まあでも子どもはそんなこと考えないし、QPさんの目には、そのタッパーの中に小さなお友達やらなんかが見えているのかもしれない。それはそれでまた別の心配を呼び起こさせるものでもあるけれど、それはまだしばらく先に心配し直せばよいだろう。
まだ5月の朝の新鮮な緑の芳しい香りが残る公園を抜けて帰宅。