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  1. ね (05-12)
  2. ニゲラ嬢 (05-11)
  3. ね (05-09)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

21-05-2011 / Saturday [長年日記]

_ 先週、快癒、問題なしと診断されたばかりなのに、また鼻水がでるようになっている。間違いなく、耳も腫れていることだろう。耳鼻科と小児科をはしごする毎週末。小さな病院の看護婦さんとは全員知り合いになっている。切ない。

_ 久しぶりに図書館へ。前回、借りた絵本を少し破いてしまったため、足が遠のいてしまっていた。今回は、乳母車に乗せていく。児童書の部屋で、カロリーヌのシリーズを発見、自分が読みたいから、それを借りてしまった。(ピエール・プロブスト、「カロリーヌのゆきあそび」)

子どものころにわたしが読んだのは、小学館のオールカラー版。多くの子どもたちと同様、わたしも一語一句、暗記するほど読み返した。大好きな大好きな本だった。自分のためには、梨木香歩とアガサ・クリスティー。10冊借りられるけれど、全部で5冊だけ借りて、また歩いてゆっくりと帰ってきた。乳母車に乗せるときは、QPさんの目線の高さにある草花を少しずつ摘み取ることが多い。少し前に満開だったタンポポの野原は、今、綿帽子が圧巻となっている。一本だけ摘んで、ふうっと綿毛を飛ばして、乳母車で追いかけた。人間は多年性だけど、一年性の動物だったらどうだろう。冬眠して、春になったらまたなにもかも忘れて若葉を茂らせて、花を咲かせ、実が生って、鳥に食べられて、葉が枯れて。。植物のつもりで、毎年毎年、新しい気持ちで生きていけば少しは楽になるだろうか。明日はもっとがんばろう、次はもっとがんばろうと思うからしんどくなるのだろうか。カロリーヌを読んで、とても懐かしい暖かい気持になったのも束の間、続いて読んだクリスティーの中に、殺人が起きた館で、その時に居合わせた人たちの部屋を捜索する警部のことばがぐさりささる。ある人物のベッドの周りには、何度も読み返したと思わしきキプリングの小説が置かれていた。「ふふん、古い小説を何度も読み返すとは、保守的な性格のやつだな」。そういう発想があるのか。。新しい小説にちっとも食指が動かないなどというわたしは、確かに保守的で、ちっとも進歩のない人間なのだろう。


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