_ なんだかばっつい(分厚い)本を読み浸りたいような気がして、図書館で、ただ本の幅だけを気にしながら書架の間を歩いて、犬も当たれば棒に当たる式に選んでみた本が、やっぱり外れてしまいました(笑)。なにごとも、真剣に選ばなければいかんですな。
出汁昆布の古いのが一袋あったので、贅沢に出汁を取って、冬瓜、絹厚揚げ、秋なすの煮物。二日目には高野豆腐を入れた。エビくらい入れれば、高級感が増したかもしれないのだけど、おいしそうなエビがなかったので精進料理となった。大量の昆布が出たので、細かい千切りにして、これもちょっと古くなったちりめんじゃこを炒ったものとピーマンの千切りを合わせてごはんのおとものようなものを作った。精進料理のほうは、子どもがほとんど一人で食べてしまった。子どもはなすが大好きで、出来たての熱さもものともせず、はふはふとして、喜んで食べる。ご飯もよく食べる。小さい子どもが一所懸命にごはんをたべている姿は、小動物がえさを食べている姿にも似て、かわいらしい。去年、子どもの保育園の見学に行ったとき、8人くらいの小さい人たちが、一列に並べられた椅子に座って、昼食を取っている場面があった。先生方はほんとうにたいへんだろうと思ったけれど、その様子は本当に愛らしいものだった。語彙が貧弱でうまく例えられませんが、ぎごちない手付きで一所懸命お匙を握って、ご飯を食べている表情は真剣というかむしろ無表情だったのだけど、それゆえに食べています、大きくなろうと思っています感が溢れていて、思わず目頭が熱くなったりしたのだった。子どもは、突然、ミカンを食べることに目覚めたらしく、昨日まで振り向きもしなかったのに、突然、自分で皮をむき出して、一房ずつぎゅーっと絞りながら、果汁とその絞りかすを分けるようになった。絞りかすは、わたしにくれるときもあるが、基本的に自分で食べたいようで、大人の目から見れば、まあなんてぐちゃぐちゃにして!という感じにしか思われないのだが、彼女の食べ方はすでに確立されているようである。邪魔すると泣いてたいへんなので、ちょっととおくから見守りつつ、お皿の外に捨て置かれた絞りかすをせっせと食べている。
_ 思いっきり油断してしまったからなのか、風邪を引いてしまった。すり下ろしたショウガを入れた紅茶をせっせと飲めども、喉の痛みと鼻の奥の不快感からは解放されず、明日あたり塩を買ってきて、鼻うがいをしたほうがええかなと思い始めたところ。