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  1. ね (11-26)
  2. ラギ (11-22)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

15-11-2011 / Tuesday [長年日記]

_ 出発から到着まで、なんだかこまごまと書いていたのが、ふと、気がついたら、一瞬にして消えていました。。なので、あ〜、簡略して近況報告です。

無事に当地に到着したのはよかったのですが、長らく放っていた下宿は、大変悲惨な有様になっていました。子どもも大きくなったのでもう少し広いアパートに引っ越そうと思い、なんとかよいところを見つけたのですが、直前になって大家の家族が住むところがなくなったから〜という理由で突然入居。やむなく、一念発起して下宿をきれいにして住めるようにがんばって、当地でも断捨離をしていました。要らないものの筆頭に、帰国する人や訪ねてきた人からいただいたり、お裾分けしてもらったりで、いつの間にか増えてしまった賞味期限切れの食材あれこれ、というのがあります。そんなのを、もう絶対にどんなにしても食べたり使ったりできないものを優先的に処分。なやましいお酢だとか醤油とかは、もう少しだけおいておこうと思って、また箱詰めしましたが、次に開けるときがあるだろうか。。

子どもは到着した次の日から保育園に入れました。当地の教育熱の急騰状況は、以前から知ってはいたのですが、ほんとにすごいことになっています。大体、本屋の子ども向け図書コーナーが、どこでもほぼ3倍の広さになっている上、以前は学習補助教材系の本か海賊版の日本のマンガばかりだったのに、世界の絵本の某国語訳だとか日本の子どもならだれでも知っているような国際標準のグリム、アンデルセン、アリスや青い鳥、フランダースの犬まで、なんでもかんでも、美しい絵本となって並べられていました。某国の人がこんなきれいな絵本を作るはずがないと思って、よく奥付を読んでみると、やはり外国のものでした。でもこれが、とても売れているのだそうです。3Dアニメ風にデザインされた絵本はとてもきれいで、うちの子も喜んで眺めています。

またジュブナイルというのか、ドメスティックの高学年向け小説もものすごく多種多様に出版されている上に、やはり国際標準(って、わたしの価値観の範囲ではってことですが)の、赤毛のアンシリーズ、小公女やら小公子、若草物語なんかも訳されています。ローラ・インガルスのシリーズももちろん!モンゴメリなんて、「青い城」というとてもマニアックなものまで翻訳されていました。アンクル・トムの小屋とかも。吉本ばななとか村上春樹といった日本の文学は全然影も形もみえませんが、近いうちに出てくるんじゃないかと思います。

とにかく、ちょっと来ないうちに、ほんとにすごいことになっているな〜、そして貧乏なわたしたちはどこに行っても貧困層だなあ〜ということを再確認している毎日です。子どもは、日本語を遠く離れたところに来たというのに、なぜか突然、日本語の童謡を次から次へと歌い出しています。小さい子なりにカルチャーショックを受けているはずなのに、とても元気に気丈に、毎日がんばってくれています。保育園では徐々に本来のいたずらを発揮させているようで、当初の目新しさも薄れてきた今、日本語でいうならば「いじめ」に相当するようなことも、起きているようです。そういうところもなにもかも、きちんと保育園の内部で片付けようとしてくれるところも含めて、とても近代的な教育をしているところのような気がします。す、すごいな〜。大体、この国の未就学児たちを、ちゃんと着席で食事を取らせるように教えているところで、すでに大尊敬です。この国では、逃げるこどもを後ろからじじばばなどが、スプーンを持って追いかけて食べさせるというのが普通なので。

_ そんなこんなで生活に追われているけれど、クリティカルな問題には徐々に対処しつつある。あまり疲れすぎないようにがんばらねばと思っている。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [そちらでの近況がわかってよかったです。とりあえずお二人ともお元気そうなのでよかった。またちょこちょこ教えてくださいね..]

_  [元気にしています〜。保育園と幼稚園は、ほんとにおもしろいですよ。こういうところに子どもを預ける親が増えてくれば、公立..]


26-11-2011 / Saturday [長年日記]

_ 子ども関連のことでもう少しだけおもしろかったことを。その後、何度も本屋に出かけては、出版文化の大躍進というかそういうのを見て、おもしろがっていました。大きく分けると、観光と子どもの二本柱。前者は、国内旅行に関する情報文化の発達で、日本のB級食文化に相当するような感じのご当地メニューを中心とした屋台やレストラン、カフェの情報を中心に据えつつ、地方文化と歴史に触れる旅をしていましょうと、安宿情報と地方交通事情を合わせて、紹介する旅本に象徴されます。この旅本が、「歩き方」を余裕で凌駕する内容を伴うものものあって、本当に関心しています。歴史旅歩き本については、小学校の歴史教科書の変化に伴うものなのかもしれません。つまり、この数年、学校教科書の中身が、昔の学研のまんがで紹介する、○△の不思議とか、秘密とか、そういうのに相当するようなものに変遷しつつあるのです。教科書でなくても、人体の不思議とか植物の不思議のような感じの科学学習シリーズは、何種類も発行されていて、中身は確かにウェブで無断で拾ってきたような不鮮明な写真を使っているものもありますが、総じてとても丁寧な作りになっています。おそらくは、中国や台湾あたりの教科書を元本として、適当にアレンジしているのでしょう。こういう教科書的科学本の3割くらいは、英語と現地語のバイリンガルで書かれています。先日、紹介した絵本については、この1年以内に刊行が始まったシリーズでは、完全バイリンガルが半分以上を占めています。英語だけというものもあります。輸入本ではなく、現地で印刷発行されているもので、英語だけというのは、小学校での英語教育が導入されて5,6年になる当地であれば、当然のことなのかなあとも思われます。小学校では英語とパソコン学習が必須科目になっていますので、本屋のデジタル教材コーナーに行くと、ほんとに目を見張るばかりのあれこれが揃えられていて、びっくりします。まんがで紹介する科学や歴史、偉人伝の中身も、アメコミ風のちょっと怖い劇画調のものもあれば、ヘタウママンガ的なもの、日本の少女マンガ的なものなど、さまざまにそろっています。ほんとによく出来ています。

そこで結局問題になってくるのは、こういうマンガを子どもに買ってやることのできる世帯と、そうでない世帯の格差的な問題、さらにはやはりこの国で長らく問題となっている公立学校の教師のクォリティの問題をどう解決するかということなのだと思います。旧制度の師範学校を卒業しただけの教師については、大学卒の資格が得られるように、特別なシステムが導入されたのが約5年前。都市部ではさすがに師範学校卒の教師はほとんどいませんが、教師であるまえに公務員であるという自覚と自尊心のほうが突出している人たちの思考を変化させるというのは、なかなか至難の業であるように思います。いろいろな小学校の視察に行きましたが、正直なところ、ナンバースクール下位校や地方学校の現場は、制御の効かない幼稚園といった感じがしました。そういうこともあったので、今、カルガモさんが通っている保育園の指導方針というのが、余計に「すごい」ものにみえたという背景があります。しかし、この手の保育園が、今、あちらこちらで新しく開園されており、そういうところに子どもを預けて、しっかりとした近代的な教育を受けさせたいと考える親世代が出てきているということは、とても重要なことです。国家の長期的で比較的ゆったりと将来を見据えた改革を、つねに刺激し続ける役割としての民間学校の教育に対する挑戦があって、今、この国の基礎が少しずつ変わろうとしているのかなと思ったりもします。しかしこういう傾向は、あくまでも私の知るところでは限られた都市部で確認されるものです。中規模地方都市ではどうなっているのか、もっとしりたいところですね。。といっても、わたしは別に研究者ではないので(笑)、無責任に適当なことを言っています。で、普通の日本人の子供らはどうしているかというと、圧倒的に日本人学校ないしは欧米系インターナショナルスクール、あるいは国内の金持ち学校(というと普通は華人学校です)に子どもを入れています。日本人学校以外は、基本的に英語教育(欧州語のところもある)なので、あとは親の考え方次第で学校を選ぶだけです。もしわたしがこの国に住むことになったとしたら、地方最下位校に子どもを入れるしかできませんので、下手に日本を離れるわけでには行かないなと思ったりしています。なんかえらく熱く教育について語ってしまいました!おしまい。


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