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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

14-03-2012 / Wednesday [長年日記]

_ あっというまに3月も半ばになっていたんですね!

ま〜、この間、一体なにをしていたかというと、書き出すとものすごく長くなるので、ちょっと別の機会においとくことにして、今日は最近読んだ本のことを。といっても相変わらず、藤沢周平ばかりで、ついにやっと、『暗殺の年輪』を読んだ。今の直木賞の基準からすると、そして、なんというのか、中編と呼ぶのでさえためらわれるような短い小説(あるいは短編)で、たしかに全く無駄のない構成で、いきなりプロの技が光る。しかし、その後の藤沢周平を先に読んでしまっているからか、もうちょっと深く書き込むこともできたのではないのかな、なんて思ったりもした。書かないでいることの美学というのもあるから、好みの問題かもしれないけれど、なにか物足りない。藤沢周平自身、この時期の自分の小説を「暗い」と評しているくらいだから、起承転結がついてなお、救いのない暗さに胸が痛いような気持ちになるものも多く、誰にでも勧められるような短編集ではないけれど、大切に本棚に並べたい一冊。


16-03-2012 / Friday [長年日記]

_ 2歳二ヶ月を過ぎて、とんとスムーズに食事をしなくなった子ども。あれこれ試行錯誤を重ねるうちに、大好きなぬいぐるみさんに一匙あげてからだと、彼女も一緒に食べることがわかった。なので、都合ふたりの小さい人を並んで椅子に腰掛けさせて、ご飯を食べている。ぬいぐるみさんのほうが時に食欲があることもあるけれど、子どもも少しは楽しく食べてくれるようになった。もっと小さいときの方が積極的に、なんでも食べていたのは、まだいろいろな食材や味を知らなかったからなのだろうか。今はそれなりに好みができてきたから、あーんとする前に、味や食感に想像が付くようになったのだろうか。できるだけ楽しくおいしく食べるようにしているのだけど、わたしももっと工夫しないと。

_ 久しぶりに友だちとランチ。地元では比較的新しいお店だけど、薄くてぱりぱりとしたピザのお店。手作りのトマトソースがほんとうにおいしい。短い時間だったけど、とてもい気分転換になった。このお店はまたぜひいつか行きたい。空間が広くて、風が吹き抜けるので、とても快適。今回は食べなかったのだけど、このお店の定番マルゲリータは、自家製無農薬のバジルとトマトがざくざくとトッピングされているのだとか。子どもがトマト好きなので、もっと大きくなったら一緒に行こう。このお店のトマトソースは甘くて酸っぱくて、でもまるでさらさらとしたトマトジュースのようなさわやかさで、濃厚とはほど遠いのにしっかりとトマトを食べた気分になるのである。きっと粗めにざくっと刻んだトマトがふんだんに使われているからなのだろう。とてもおいしい。

その後、ほんの30分ほどだけコーヒーを飲みに行ったお店は、とある演劇人で、わたしがとても好きな俳優さんが「プロデュース」しているお店。運良く、この俳優さんが、看板女優の方と一緒にお店で、なにかの打ち合わせ中であった。遠目にちらちらと見ながら、久しぶりの短い自由時間を楽しんで、大慌てで帰宅。こういう時間、もっと上手に作りたい。


18-03-2012 / Sunday [長年日記]

_ 数日前から喉がいがいがとしている。無論、間違いなく、風邪の兆候。このところ、喉をやられる風邪によくかかるようになって、このいがいがに悩まされる段階から、咳も止まらなくなっている。喉はひりひり、頭はぼーっとするはで、すぐに薬を飲むことに。いつもは常備風邪薬を服用するのだが、今回は、前回、某国に行ったときに、ふと気が向いて買ってみたアスピリンを試してみた。アスピリンということばには、どこか甘やかな、しかしすこし冷たい青みがかった色が見えるようなイメージがある。実際に口中に投じてみた変哲もない小さな錠剤は、思いがけず、酸っぱい味がした。アメリカの小説を読むと、かなりの確率で登場する薬は、もちろん麻薬ではないけれど(中毒性はあるようだが)、どこかしら密かに憧れを感じさせるようなものでもあった。雑貨屋の薄暗い棚で見つけたアスピリン。効き目はというと、このタイプの鎮静剤を飲むのが久方ぶりだったからなのか、とてもよく効いたように思う。喉の痛みと発熱は、しばらくのちにやってきた眠気に襲われて二時間ほども微睡んだあとには治まっていた。こんな味だったのだなあ。わざとすぐに水を飲まずに、舌の上に乗せるとすぐに溶け始めて広がる苦みを記憶に刻み込みこんだ。夢と夢の間で再読したカズオ・イシグロの小説は、だからアスピリンの味がするようになった。


20-03-2012 / Tuesday [長年日記]

_ 子どものクレパスには、金色がある。外国で買ったものだからなのか、日本だったら普通に入っているような色がなくて(たとえばピンクというかももいろがない)、金色やターコイズブルーが入っている。赤は、鮮明な赤ではなくて、少し黒みがかったもの。重ね塗りをすると新しい色が作れる仕様だそうだが、よほど上手に塗らないと、単なる上塗りになってしまう。そのクレパスの金色を、子どもは一所懸命に足の爪に塗っていた。よくみれば、両手の爪にも塗ってある。マニキュアを一体どこでみたのだろう。わたし自身はマニキュアを塗らなくなって久しい。子どもの観察力に、とにかく驚かされたのだった。


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