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  1. ね (05-30)
  2. ラギ (05-29)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

24-05-2012 / Thursday [長年日記]

_ 細切れにこの日記を書いているので、書き始めたときと書き終わったときとで、温度差があったり、なんだか終始一貫していなかったりして恥ずかしい思いをしていますが、アガサ・クリスティはほとんどはずれることはないし、はずれたとしてもなんというのか、弘法にも筆の誤りとか猿も木から落ちたんだなと思っておしまい、、ということを書きたかったのに、書き終わったときはそんなことも忘れていたという体たらくでありました。もっともクリスティの小説は、読むのも辛いような陰惨な殺人は、ほとんどありませんというのが気に入っている。そういう感じで読んでいるので、クリスティの中でもっとも好きなのが「春にして君を離れ」だというのも当然なのでしょうか。この小説はある意味、殺人事件なんかよりももっともっと冷酷である。何に対して冷酷なのか。書き手の突き放し方だとも言えるし、読み手が主人公をぐっと下に見下ろすような高見にいるような錯覚を与えてくれるところだともいえる。実際、こんな愚かな中年女性は困ったもんやね、、なんて笑って読了する人もいるだろうけれど、多くの人は、心の底で(いやいや、これってわたしのことだよなー)なんて思ったりするのではなかろうか。。もしそう思わないで読了できたとしたら、それは幸せなことでもあり、不幸なことでもあるように思う。でも結局、主人公は救われないわけで(もちろん、本人は自分が救われるとか救われないとか気にするタイプではない:そうなりかけたとはいえるが)。クリスティの小説は全部読んでみたい。とくに、メアリ・ウェストマコット名義で書かれたものを。

ポアロかミス・マープルといわれれば、断然、後者。でも、トミーとタペンスものも読んでいて楽しい。しかし自分の一番好きな推理モノは、やはりドロシー・セイヤーズかなと思う。


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