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  1. ね (06-13)
  2. ラギ (06-11)
  3. ね (06-05)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

03-06-2012 / Sunday [長年日記]

_ 子どもと動物園へ。以下、親ばか遠足です。京都・大阪・神戸のいずれにいこかと思案して、あみだくじを引いたところ、大阪に決まった。水筒、カメラ、タオル、オムツ、着替えなどを持って、子どもと出かける。子どもは出がけに見た天気予報に従い、折りたたみ傘をカバンに入れたのをみて、即座に長靴を履いていくことに決めたらしく、なんとなだめすかそうとしても、長靴を履いていくのだとがんばる。まあ夕方には降るかもねとあきらめて、電車に乗っておでかけ。乳母車は持って行かず、できるだけ歩かせようと思うも、敵は初めから抱っこしか考えていない様子。阪急電車の中では遠くにいち早く新幹線を発見し、「新幹線でGo!Go!」を歌い始める子ども。ようあんな遠いところに走ってんの見えるもんやな−、と感心する。動物園に行くのだから、動物園前で降りるものだとはなから疑わずにいたのが間違いで、えらく賑やかでなんとなくおとろしいような雰囲気の商店街(串カツやと将棋やさんばっかり並ぶ)を通り抜け、正門前へ。というか、普通に環状線に乗って、天王寺で降りたほうが気持ちのいい道だった模様。動物園に入って、最初に見たのはゴリラとオランウータンであるが、非常に湿度の高い日だったからなのか、熱帯から来た彼らもまたぐったりとしていて、まったく精彩に欠く。といっても、われわれも、ゴリラとオランウータンは、某国やら河童国の動物園で何度も見ているので、さほどにがっかりしなかったのであるが、思えばこれがその日の動物さんたちすべての状況を象徴するものであることに、まだその時は気がつかなかった。ふたつだけのスタンプラリー会場となっている象さんの森を通り抜けて、景品をもらったりなんかして、しばらくじっと象さんをみながら、象さんの歌を歌ったりした。次に見たのは鳥さんたちの超大型ケージ。子どもは鳥よりも、中を流れる鳥さん用の小川にもっぱら関心を引かれた様子。目を離すと小川に入ろうとする。長靴だからね!夜行性動物館に入る。真っ暗な中、タヌキ、ハクビシン、小さな小さなカンガルーみたいなの(子どもは小さいトトロだと思っている)そしてアライグマなどがいる。アライグマの顔が妙にはっきりと見えたこと、子どももしっかりとその顔をみたこと、このことが後の子どもの大発見に繋がった。夜行性動物館をあとにすると、隣接するレッサーパンダ館。レッサーパンダって、パンダの親戚ではないみたいだよ、などと話しながら進むと、子どもが「アライグマとおんなじかお!」と叫ぶ。まあ、ほんとだそっくり、、でもたぶん違う種目だとおもうよ、、と解説に目を向けると、なんとレッサーパンダはアライグマ科であった。わあ〜、すごいね、アライグマとレッサーパンダがおんなじって、あんたすぐに気が付いてんね〜、とすっかり親ばかモードに入るわたし。興奮しながら、ちょっと休憩してジュースを飲む。それからは虫類館へ。子どもはカエルが大好きなので楽しみにしている。しかし実際にはたくさんいたのはカメさんたち。リクガメが何種類も山ほどいる。と、子どもが大きなリクガメをみて、ぞうさん!ぞうさん!と叫ぶ。ゾウとカメは全然似てへんで〜と笑いながら、解説を読むと果たしてこのカメは「ゾウガメ」であった。きっと最初にゾウガメを見た人も、子どものようにまっさらな気持ちの人で、ゾウとカメの相似に気が付いたんだろうなあ。ほんとにすごいね!と、また子どもをひとしきりほめて、大急ぎであちこちを見て、早めに帰宅。今度は天王寺駅まで歩いてJRに乗った。子どもは予想どおり、長靴でぽくぽくと動物園内をおもいきり走り回ったために、疲れ果ててずっしりと寝込んでしまっている。なにか食べて帰ろうと思っていたのだけど、もうどこにも寄らず、電車に乗って席に着いたら、わたしもすっかりと眠り込んでしまった。家に帰る途中で、押し寿司のおいしいお店でお昼ごはんを買って、家に帰って水浴び代わりに冷たいタオルで顔と体を拭いたら、二人ともまたずんと眠くなってしまって、昼寝をたっぷりとすることになった。夕方、急に雷鳴が轟き、あっという間に雨が降り出した。昼寝から覚めた子どもと動物図鑑を見ながら、楽しかったね、この動物はいなかったなあ、パンダを見るならやっぱり神戸かな、、と話ながら一日を振り返る。あ、そういえば、全然写真を撮らなかった!また今度、一緒に行こうね。それにしても、レッサーパンダはアライグマ科なんだ、、と、ずっとずっとひとりごとを言い続けたわたしです。体はアライグマのほうが大きかったかな。子どもはゾウの背中に乗ったこともあるし、オランウータンと握手をしたこともあったし、キリンも大好きなんだけど、一番見たかったのは実はカバであった。ところが、カバくんはこの日、次の日に予定されていた虫歯の日の歯磨きイベントの練習のためなのか、室内にも屋外にもどこにもいなかったのであった。日曜日の夕方のニュースで、天王寺のカバくんが歯磨きをしているのを見て、今日行けばよかったねと残念会をしたのであった。また動物園に行こうね。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [素敵な休日でしたね。そういやわたしもかつて動物園前駅から降りて、「おおっ」と。それはそれでディープな大阪観光になりま..]

_  [ そうそう、あそこはベビーカーなんかで通過しようとすると、違和感が倍増する感覚がしますね(笑)。でもきらいではありま..]


04-06-2012 / Monday [長年日記]

_ 今年度から中学校の体育で、ヒップホップダンスとやらが必修になったとか。。わたしが中学生だったら、絶対に、それだけで登校拒否もどきになっているんじゃなかったかと、もう中学校を卒業していてよかったと胸をなで下ろす。しかし一方、うちの子どももそういうのが得意でない可能性もあるわけで、学校に行くのがいやだとかそういうことにならないかと早、心配であったりもする。これが盆踊りとか花笠踊りとか阿波踊りとかだったら、まだなんとなく納得がいくんだけど、ヒップホップ???なんでやのん???先生かって、困る人もいたはるのとちゃうのん???ヒップホップ不登校(教師と生徒の両方)とかになったりしないのかな。大体、ディスコ(今はクラブでしたっけ?)にも行かなかったし、人前ででんぐり返しとか倒立前転してばたんとこけたり首を捻りそうになって死ぬ思いをした経験があったりするから、常にできない人の立場に立ってしまうのが悪いのかもしれない。でもなんか、なんかね、わたしそういうのだったら太極拳とかヨガとかのほうがずっといいと思うタイプです。なんだかんだで超文化系人間のくせに体育会の部活をしていましたが、踊るというのは、究極の自己表現で、そういうのが得意な人とそうでない人がいるということを、身体能力に対する評価とは別のところで、ちゃんとわかってあげてほしいなあと思ったりもします。ちなみに国語が大の苦手で、作文とか読書感想文が一番苦手でありました。それもまた別の次元での自己表現がへたくそだったということなのだと思われます。なんだか日本で学生やるというのも、段々、大変になっていくのかも知れないなあなんて思ったりしています。


05-06-2012 / Tuesday [長年日記]

_ 月に一度のお弁当の日ということで、たいへんでした。子どもは、アルマイトのうさこちゃんとふがこさんのイラストが付いたお弁当箱が大好きである。今日はお弁当の日だと前日からわかっていた模様で、朝からうるさく飛び跳ねる。お弁当のおかずを作って味見をさせると、朝ご飯はお弁当箱で食べたいという。仕方なく、すべてのおかずをお弁当箱に詰めて、子どもが食べ終わるのを待つ。子どもは、世界地図になっているレジャーシート(100円ショップにはなかなかステキなものがあったりします)を広げて、その上でお弁当を広げて食べている。デザートの果物まで!これじゃあお昼にお弁当を広げたら、朝ご飯とおなじ中身でつまらんぜよ、、と思ったので、急遽、追加のメニューを適当に作り、大急ぎでお弁当をまた詰め直して保育園に行く用意。お弁当用のうさこちゃんのカバンを肩にかけて、子どもは胸を躍らせているのだろう、また長靴を履いて、足取り軽く、保育園へ向かった。

_ 図書館で借りた本:ジョディ・ピコー「わたしのなかのあなた」。カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」が扱っていた主題の裏と表というのか、アメリカとイギリスという違いなのか。基本的に、読み応えのある内容だと思う。しかし多くの人と同じように、わたしもまた、法廷のシーンで終わっていてくれたらよかったのにと思った。が、そのあとの出来事があってこその、本書の主題につながるのかなとも。つまり、だれも人の運命を変えようとして変えられるものではないということ。しかし、自分の運命は変えようと思えば変えられる。ただしそこに、自分でも他人でもない「誰か」が運命を動かしてしまうことがなければの話。「誰か」というのは「なにか」かもしれない。生きているようで、生かされているようで。生かされているようで、生きているようで。


06-06-2012 / Wednesday [長年日記]

_ シメサバが好き。7〜8ミリくらいの細さに切って、オリーブオイル、酢、砂糖、醤油、好みのハーブ類(シソと茗荷が今の気分です♪)、好みの野菜を適当にざくざくと混ぜて、冷蔵庫で冷やしておく。トマト、アボカド、きゅうり、タマネギ、水菜を適当に合わせておき、フライパンで甘みが出るまでしんなりと焼いたパプリカや万願寺を飾り付けて、気分で鰹節をかけて食べます。子どもも好き。作ろうと思って作るのではなく、なんとなく材料が揃っているなあと思ったら、買い置きの半額で買って冷凍しているシメサバをぱっと一瞬だけ焼いて作っている。サバがおいしいのは、魚としては脂がのっているからなのだろうけど、青い魚類は大抵、どれもおいしいと思う。願わくば、これからもときどき、贅沢のひとつとして、シメサバが食べられるような生活を送れればよいなあと思っている。


07-06-2012 / Thursday [長年日記]

_ サリンがばらまかれた日、わたしはアルバイト先の博物館にいた。お昼だったのかおやつの休憩のときだったのか(多分、お昼だな)、なにか想像もつかないような事態が発生したということをテレビのニュースでみた。そのときにみんなで話したことは、東京には人が住みすぎているから、生態環境が耐えられなくなるほどの圧力がかかり、なにかの秩序が乱れた結果なのかもしれない、なにしろ東京の地下鉄は深いからね、、、というような内容だった。もちろんその頃には、「毒ガス」ということばが報道の中で使われていたから、なんらかの人為的な行為の結果という可能性をまったく排除していたわけではなかったと思う。しかしテロということばは、まだ市民生活の中の語彙にはひっそりとしか含まれていなかったように思う。「テロルの決算」という本があることは知っていたから(その時はまだ読んでいなかった)、テロということばは政治と親和性が高いようなことばではないかなと漠然と思っていたくらいで、。「宗教」ということばに対しては、高校時代から友だち同士で話すときには存分に「新興」という修飾語をたっぷりと使うことはあった。どちらかというと学生運動の残光がちらちらときらめく自由な学校にいたので、先生たちとも政治や宗教のことをよく話合ったりもしていた。先生たちが如何にして、生徒たちの味方になったかとか、そんな話もよく聞いていた。それでも、あるいはそれだからなのか、どんな接続詞を使えばよいのかどうすればいいのかわからんが、テロということばをどういうふうに使うのが適切なのか、誰も知らなかったように思う。「赤い旅団」でしたっけ、新聞オタク小学生だったので、しばしばその文字が紙面に登場する度、結局なにもわからないのに、真剣に読んでいたことを思い出す。

今回、身柄を拘束された女性もそうだし、年末に出頭してきた男性もそうだけど、誰かとずっと一緒に生活をしていたということに、わたしは(よかったな)という気持ちを持っている。かれらがどんな役割を果たしたのか、どれほどの罪を犯したのかということについては、これから明らかになっていくのだろう。だからそれについては、専門の人たちがいろいろと明らかにしてくれることと思う。今、新聞などで断片的に伝えられる情報を読む限りにおいては、この人たちが今まで寝食を共にする人と普通の生活を過ごしていたらしい。そういう経験があったのだから、きっと、その間に考えたことをはっきりと振り返って伝えることができるんじゃないかなと思ったりする。渦中にある当人だって、その当座には全然わかっていないようなことって、あるもんだ。ずっとあとになってから、その時のことをわかるということがあるのだ。


11-06-2012 / Monday [長年日記]

_ 月曜日の朝から息切れしている。子どもを保育園に送る際の、半ば予定行事なのであるが、子どもがとにかく大泣きに泣いて暴れる。世の人は、この状態を「暴暴」などと呼んだりするそうだ。うちの子どもの場合、もうとにかくそういうことばを通り越して、保育園を揺るがすほどの事態になっていたりするのです(笑)。とにかく、家を出てから保育園に着くまで、辺り一面に響き渡る大声で泣き、通勤通学の人びとの中には、これが誘拐だったらあとで見て見ぬふりしてしまったという自責の念を覚えずにすむようにと思ってか、声をかけてくれる人もいるくらいなのだ。朝の貴重な時間を割かしてしまって申し訳ない。保育園に着いても、扉が開けられない。扉を開けるために片手をノブにかけると、片手で子どもを抱くことになる。その間隙を突いて、子どもは素早く脱走するのである。扉の前の攻防戦で、まず給食室の先生が出てきてくれて、その間に登園したお友達のおばあさんが園長先生に知らせてくれた。小さい組のときの先生が、爆発的な大声を遠くで聞きつけて、あ、これは、もしかして、、と玄関に出てきて下さった。そのときにはもう園長先生が来て抱っこしてくださっていたのだが、ふとした隙をついて、先生の腕を離れて、玄関に猪突猛進していた。靴下のまま、わたしもダッシュして、タッチの差で正門の扉を閉めて、なんとか捕獲体制を取る。園長先生がおいかけて来てくださって、やっと完全捕獲。あ〜。小さい組のときの先生が、「月曜日の朝はみんなそうですよ。でもわたしは某暴ちゃんのあの泣き声が懐かしかったです♪」と言ってくれた。。朝からハーフマラソンしたようなエネルギーを使った。。元気なことはよいことだけど、ちょっと度を超してるんじゃなかろうかと、心配したり。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

_ ラギ [えーと、うちもすごかったです(苦笑)。号泣しすぎで保育園の玄関におう吐なんて前科もたっぷりあります。それに余裕なく対..]

_  [わわわ、、、そ、そうなんですか、泣きすぎで吐いてしまうこともあるとは!おかあさん、びっくりしたでしょうねえ。。 でも..]


13-06-2012 / Wednesday [長年日記]

_ NHKの大河ドラマをなんとか観たいと思っているのです。視聴率アップの貢献したいとかそういうこともあるし、松山氏が好きだとかそういう理由ももちろんあります。ところが、今、我が家ではテレビはすっかりと封印されているのです。うちの子どもが初めて「清盛」を観たとき、なんだか怖い顔をしたはげ坊主の人がアップになったのです、運悪く。。爾来、子どもはテレビすべてを怖がるようになり、とくに時代劇ドラマの登場人物はすべて「オオカミ」だと思い込んでいます。なぜオオカミなのでしょう?もう全力で知りたいです。子どもは少し前まで「どろぼう/とうぞく」が一番怖いと思っていました。それが今はオオカミです。お風呂で水遊びに一所懸命になって、湯船になかなか入ろうとしないとき、「オオカミさんが来るよ」というと、怯えた顔で湯船に飛び込み、わたしにしがみついて離れようとしません。なのでお湯から上がることができず、「オオカミさんはもう行ったで−」というのですが、子どもはまさかおかーちゃんがウソをつくとは思っていないので、「まだいる」と信じ込んで泣くこともできないくらいにびびりまくっています(申し訳ないですが、おかしくて仕方がなかったりします、ごめん、子どもよ)。食事中、わざとスプーンを落としたりするので、「オオカミさんが見てるかもしれへんよ」というと、ビデオを停止させたときのようにぴたりと動きが止まってしまいます。一番困るのは、テレビ全体を怖がるようになったことで、またいつ「オオカミ」が出てくるかわからないと思ってか、おかあさんといっしょも見なくなってしまいました。絵本の「3匹の子豚」では、最後にオオカミは煙突から落ちて、暖炉にかかっていたスープの大鍋に落ちてしまいます。子どもはそれで安心するのでしょう。この2ヶ月近く、夜は「3匹の子豚」しか読まなくなりました。ちょっと心配になって、耳の先生でもある児童心理学の先生に相談しようかと思いました。その前に、保育園の先生にも聞いておこうと思い、今朝、相談しようとすると、子どもの友だちがわたしのところにやってきて、なぜかこそっと内緒話を耳打ちしてくれようとします。なになに?と聞けば、、、。なんと保育園のトイレコーナー(おまるがたくさんあるところ)に、オオカミが住んでいるとのこと!保育園全体がオオカミを怖がっているんかいな!オオカミは何かの暗喩なんでしょうか。トイレの花子さん的な何か?そういうわけで、「ぐりとぐら」で、ふたりが作ったカステラを、オオカミさんもまた一緒ににこにこと食べているところを一所懸命読むのですが、子どもはこれはオオカミの皮を被ったオオカミだと思っているがごとく、全然、信用していません。オオカミだって、そんなに悪いヒトじゃないんだぜと思うんですが、こういうのも、あるとき突然、考え方が変わることもあるかと思って、ふたりでオオカミに怯えている毎日です。


20-06-2012 / Wednesday [長年日記]

_ 「オリエント急行の殺人」再読。これが一番好きかもしれない。なぜならば、人間のドラマの要素が一番ダイナミックに扱われているためだと思う。またどんなに省略しようと脚色しようと揺るがない小説の骨格が見事に構築されているため、ドラマ化(映画化)されたものと小説との齟齬が極めて小さい。そのため、映画を先に見た読者は、単なるドラマのシナリオを再読するだけでない躍動感をさらに追体験できる。クリスティが劇作家としても見事な手腕をみせていたことを思えば、当然といえば当然のことなのかもしれない。視覚的なことこの上ない小説。少し都合がよすぎたり、うそーというしかない筋書きや、もっと説明してよ!という小さな破綻というか、小さな無理は確かにある。でも読んで楽しいという読書の最大の魅力が、この小説の全体にちりばめられている。つまりは、次にどうなるかを知りたいばかりにページをめくる手が止まらないということである。わたしは映画版に出演していたローレン・バコールが大好きなので、この映画がテレビで放送される度に、万難を排して観ることにしている。またそろそろ観たくなった。


28-06-2012 / Thursday [長年日記]

_ 今は昔、今や◎×大学の重鎮某氏、△◆大学の最重要人物某女史、×÷Σ大学の主柱たる第二某氏など、そうそうたる先輩方の末席で、某御大のκβα茫々論というゼミの末席を汚していたことがありました。その先輩の某女史から連絡が世紀末以来初めてあり、畏れ多い思いをしながら開封してみると、某所にて博士論文を書いている某国人博士学位候補者の博論の外部審査員をして欲しいという依頼でありました。もちろん恐悦至極に存じますが、其れがしは斯様な器ではござりませんとお詫び申し上げたのでありました。しかしひじょうにお世話になった先輩でもあったので、念のため、わたしの専攻の先輩にも相談してみて、もっとも適切な方をご紹介申し上げました。久しぶりの小僧仕事で、緊張しましたが、某国研究のうち、某分野に関しては、先陣研究者があまりにも偉大すぎて、後継者が育たなかったんじゃないかなと言う説があったりもします。まー、わかんないんですが、そんなことを思いがけず電話で長々と某先輩と語り合ったりしてしまいました。某国へ移住した別の某先輩女史からちょうど近況を知らせるメールが来たばかりでもあったので、そのこともついでにお知らせして、旧交を温めたのでした。みんな滅多なことでは顔を合わせることはないのですが、なんだか面白いなあと思って、久しぶりに楽しい夕方でした。


29-06-2012 / Friday [長年日記]

_ ひっさしぶりに用事があって朝早い電車に乗った。いつものように、学生アルバイトの若者たちが、律儀に声を出し、真っ白な手袋をはめた指先で確認をして、乗客がすし詰めになった扉をこれまた白いスニーカーのつま先で押さえているのをぱっと離してドアを閉める。徐々に速度を上げる電車に向かって安全確認の緊張を解かずに注視し、車掌と敬礼を交わしてやっとほっと一息をつく。次の電車が車での短い間に、先輩アルバイトが新入りアルバイトに、いかにしてドアを閉める際に、靴先が挟まれないようにするかについての助言を与える。そんな様子を微笑ましい思いでじっと眺めておりました。若いっていいなあという思いもあるし、好きなアルバイトができてよかったねという気持ちもあるし、また全員とても品行方正な育ちのよい青年に見えたりするので、電車に乗るのってやっぱり楽しいよねと思ったりした。

先日の日曜日、我が家の鉄子さんは、えんじ色の電車とモノレールを乗り継いで、はじめて伊丹に飛行機を見に行った。展望デッキにたどり着くと、ちょうどピカチュウ機の搭乗が始まったばかりで、ボーディングブリッジを搭乗客がどんどん進んでいるのが見えた。その間にも、新しいボーイング787が到着したり、ボンバルディア機が離陸したり、空港はたいへん忙しい。母親がすっかり心奪われて、にわかカメラ小僧となってぱちぱち写真を撮っている間、乗り物オタクの子どもはいつのまにやら展望デッキ全体に配置されている高級生活用品および家具屋の中に入り込んでおり、しかもちゃっかりキッズコーナーで売られている、なにもこんなところで買わんでもええやんか的なこどもグッズをしっかりと握りしめていた模様。こどもを捜索に行って、渋面を隠しながら、バカ高いうさこちゃんの防犯グッズを買うことになってしまった。子どもを抱えてピカチュウ機の離陸を見に、慌ててデッキへ舞い戻り、興奮して眺めていたのだけど、子どもはすっかり疲れ果ててしまっていた。ハーブ園みたいなところでお弁当を無理矢理食べて、またモノレールに乗って帰途についた。一番後ろの車両にのったところ、モノレールはワンマンカーなので、車掌がいない。子どもも残念がっていたけれど、わたしもちょっとつまらない思いをした。

まあいろいろありますが、乗り物に乗るのはいつでもとても楽しいです。


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