_ マーガレット・ワイズ・ブラウンという絵本作家がアメリカにいた。もう半世紀近く前に、すでに亡くなっている。絵を描くほうではなく、お話しを書く方の作家である。いろいろな絵を描く作家さんと絵本を出しているが、どれもとても素晴らしい絵本で、子どももとても気に入っている。いくつか状態のよさそうなものがマーケットプレイスに出ていたので、今月の絵本として子どものために購入。ときどき、よさそうな古本の絵本を買うという話をしたところ、古本を子どもに与えるって、なんかかわいそうじゃない?汚いし、と言われたこともあります(笑)。むかしのわたしだったら、ちょっとそういうことを思ったかもしれない。でも本は天下の回りものということで、そんなにひどい本を古本に回すようなひとも、世の中にはいないわけでもあり、わたしのほうは割り切っている。もとより子どもは、古本であろうが新本であろうが、まだ全然わからないし、不満があるはずもない。われわれはこれでハッピーです。こどもは昨日の残りのほどよく煮詰まった石狩鍋を実においしそうに、最後まで余さずに食し、「テントの家やで」とわたしが作ったタオルケットとマットレスの簡易テントの家を「テントウムシの家」と勝手に呼び変え、たいへん気に入った様子で、楽しく遊んでいる。わたしも無理矢理、テントウムシの家に入らされて、体を折り曲げて、中で絵本を読まされた。子どもはうはうはと笑い、調子に乗りすぎて足でテントの家を蹴り飛ばしてしまい、また家を組み立てて…というのを最低5回は繰り返しただろうか。最後には疲れていつもよりもずっと早く寝てしまった。もっと若い時に子どもを生んでいればよかったと何度か思ったけれど、この年になってから、こんな遊びをまたするとは思っていなかったから、結構、楽しんでいる。でもやっぱり寄る年波には勝てないのも事実だ。明日に備えてもう寝よう。おやすみなさい。