_ 新しい工場勤務になってから三週間目に入った。仕事を覚えるのに苦労している。その理由はとても明白なのだけど、同僚先輩パートの人の教え方なのだと思う。。仕事の手順を論理立てて説明してくれるというのではまったくない。おばちゃん(と、敢えて書こう)が「今、教えたいこと(≠ちゃちゃっとゆうてしまいたいこと)」を、思い付いたそのときに説明してくれるのである。だから、前後の脈絡がまったく理解できないことばっかりなのである。しかしおばちゃんの頭の中では、「この子、こないだゆうたこと、もう忘れ点で…、あんた、しっかりしてや!」ということになっているのである。ことば足らずの説明(とにかく、たいへんな持ち場なので、ゆっくりしている暇というのものはゼロ。助詞とか代名詞とかがまったくない文みたいなもの、あるいは節みたいなものを、自分の頭の中で適宜、ことばを補って理解しなければならない))をいろいろ自分なりに解釈して、頭で考えて行動しても、おばちゃんの目には、「なんで、今、この作業をせえへんねんなー」と映るらしく、ずっと怒鳴られています(笑)。考えて、論理立てて作業してはいけないようである。おばちゃんならどうするか…という視点で次の行動を取らなければならないようである。社員さんたちも、このおばちゃんには何も言えないようである。そういう力関係は、パート同士が一堂に会する昼食時の自分の立ち居振る舞いにも作用する。ようわかって誰の隣に座るとか考えないと、どうやらすごいことになるらしい。そこまではわかったんだけど、なんというのか、嫌われてしまったら、もうそれでいいやと思いつつある。あべのみっくすとか、どこぞの企業は賃金ベースアップするとか、そういうことばの影響を敏感に受けつつ動いている会社もあるのだろうけれど、今の工場は、たぶん、思いっきり「昭和」なのだろう。もう、熟練パートのおばちゃん無しではラインが動かない。正社員も何も言えない。食品関係の工場なのに、全面禁煙にすることができないのは、そうするとおばちゃんたちが暴動を起こしかねないからであるとか。。
いやはや、日本の企業はおばちゃんたちに支えられているのである。それはよーくわかった。今日のようにちょっと早く帰宅できた日は、気が抜けて、お茶を飲んだら、もうどこにも動きたくなくなってしまっている。ここにいたら、鈍ってしまっている頭がさらに鈍ってしまいそうな気がしてくる。。試用期間がおわったら、ちょっと考えてみようか。。仕事の内容がどうのこうのというよりも、おばちゃん同士の抗争に巻き込まれないように保身すると、結局、それもまた居辛くなる遠因となるようなのだ。さて、どうするべ。。