_ P.D.ジェイムス/高慢と偏見、そして殺人(ハヤカワ・ミステリ)読了。ああ、おもしろかった!わたしにとっての「高慢と偏見」は、BBC制作のテレビドラマのことなので、この本を読んでいる間中、ずっとその登場人物を演じた俳優さんたちの顔が浮かんでいたということもあるし、とにかく文体が硬くて古風で、これも含めて「続編」なのかなと思いつつ、楽しく読んだのだった。最後の方になって、「エマ」の登場人物も出てきたり、楽しい仕掛けもあった。ミステリーの本は、とにかく夢中にさせてくれるので、頭を空っぽにしたいときはこれに限る。何も考えずにひたすら読書に没頭という至福の時間が味わえるのは本当に幸せなことだ。本だけ読んで暮らしていたいなあ、なんてまた思うようになった。だめだめ!