_ アパートの部屋の引越しが終わり、ようよう荷解きも完了したと思ったら、今度は大学の部屋の引越しがある。今は、日本語学科の教職員が全員ひとつの部屋に集まっている。小学校や中学校の職員室のイメージで、机がコの字型に並んでいる。それぞれの机の前には、卒論指導用の椅子がおいてある。この部屋の構えがきらいな人はきらいだろうけれど、わたしは意外なことに、きらいではない。それが、文学部の教員はこれから全員一人一部屋というお達しがあったとのことで、今、すべての学科が民族大移動をしている。わたしも一部屋もらえるという話である。それでこの2週間はずっと落ち着かない生活をしていた。その2週間の間に中間試験もあって、睡眠時間も全然足りなかったし、家も大学もざわざわして全然落ち着かなかった。明日、新しい個人研究室へ引越しですよと、2週間前からずっと毎日毎日、お触れがあって、いつでも荷物が出せるようにとずっと荷物はダンボールに詰めっぱなしだったのである。で、明日かあさってにいよいよ引越しという最後?の通知が、今朝、出された。しかし、現時点で、移動先とされる部屋の壁はまだぶち抜かれていて、エアコンも取り外されていて、天井の照明でさえ、保護用のビニルがかけられている。でもきっとなんとかなるのだろうなあ。そういう国だから。不思議なことであるけれど、なにもかも最後にはつじつまがあうようになっている。なにもかもなぞだけど。