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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

21-05-2014 / Wednesday [長年日記]

_ 相変わらず、待遇関連ではまったく進捗がなく、一応、毎週月曜日に、どうなっていますかとだけ、学科長に尋ねることにしている。滞在ビザについても、予想外のややこしい局面を迎えるというアクシデントがあった。しかしだからといって大学が何かしてくれるということでもない。じゃあもう辞めるしかないよねえという状況になったとしても、きっと大学は、ああ、そうですよねえ、じゃさよなら、というだろうと思う。ネイティブ教員が必要だから採用されたわけなのだが、本音と建前の大きな違いや、状況主義的に対応される場面が多すぎて、なぜわたしが必要なのだろうかと考え込まざるをえない。ありがたいポジションではあるのだが、所詮は外国人だから、取り替えが効く存在だと思われているのだろう。なかなか安住の地に恵まれないものである。ずっと苦労している。

仕事の関係で、頻繁に日本と当地を往復する知人に、ユーミンの40周年記念アルバムを買ってきてもらった。これを学生に聞かせて、どんな状況か想像して寸劇を作ってもらうというつもりだった。ところが、学生には「懐かしの演歌」にしか聞こえなかったようだ。全然、盛り上がらず、どんなふうに事態を収拾すべきかひじょうに困る羽目に陥った。やっぱり、日本語がはっきりと聞こえすぎたり、わかりやすいメロディーというのは、今時の若い人にはもうひとつだったのだろうか。

で、学生になにもかも任せて、ドラマの準備をしてもらっている。このドラマというのがたいへんくせ者だった。今学期が始まって2回目の授業のときに、「あ、そういえば、3回生はドラマをお願いします」という指令が突然出されたのだった。え?し、しかし、わたしはもうシラバスも作ってあって、教材だって準備して・・・ということばを挟む余地もなかった。なぜならば、3回生のドラマは恒例行事であり、毎年、ビデオ撮影をして、みんなが楽しみにしているからだそう。。しかし、わたしが来て以来、そんな話は一度も聞いたことがなかったのに。いつも仲良くお茶飲んだり、雑談なんかしたりしているのに、なんでそんな大事なことをもっともっと早くに言ってくれなかったんだろうと、かなり気持は落ち着かなかった。でも所詮は外国人なのである。そして、まだまだ新人なのである。もっと自分があれこれ先に情報を収集すべきだったのだろう。いろいろ考えて、ドラマの役に立つような授業を慌てて組み立てた。しかし、自分の準備不足を解消する余裕もなく、結局、なにもかもその場しのぎ的に取り繕うようなことになってしまった。せっかくのネイティブの授業なのに、こんなことになって学生に申し訳ない。仕事の場面での話の進め方とか情報の引き出し方とか、長々とこの国に関わってきたけれど、ほんとによくわからないことが多い。本当のことはどこかにある、しかし、それがどこにあるのか、誰にもわからないままに何かが始まって終わる。だから、その間の出来事が一体なにを表すものであったのか、どんな意味があったのか、永遠にわからないのである。反省して次回に活かすとか、そういう発想もない。いいとか悪いとかの問題でなく、そういう適当さとどのように付き合っていくべきなのか、未だによくわからないでいる。


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