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  1. ね (11-02)
  2. pyonpyon21 (11-02)
lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

21-11-2014 / Friday [長年日記]

_ 帰国して最初の週末、子どものご機嫌取りのためホテルのプールへ泳ぎに行った。子どもはこのホテルのプールが好きなので、なかなかプールから出たがらない。たまたま宿泊費も安いプロモーション期間中だったので、部屋も予約していた。安いけれど、古きよきホテルなので、浴室にはバスタブが据えられている。子どもをなんとか宥めて、部屋に戻ってすぐ入浴。子どもは上機嫌で、また来週も泊まりに来ようという。日本恋しい、帰りたいという言葉も、もう忘れてしまったかのよう。お風呂から上がると疲れたのか、もうご飯も食べたくない、このまま寝るという。外に簡単な食事を買いに行くけど一緒に行かないのときくと、ずっと部屋で待っていたいという。よほどに疲れている模様。大急ぎで渡井だけ外出してフルーツサラダとフルーツスムージー、思いついてカップヌードルみたいなものを買って戻る。子ども、スムージーを飲んだら、疲れてしまったのかすぐに寝てしまった。

翌朝、朝からプールに泳ぎに行くと言っていたのに、疲れたのか、朝食を食べてからにするという。テラス席に座って、庭で遊ぶ野鳥やちょうちょうなどを眺めつつ、のんびりと朝食。それからやっとプールへ。小一時間ほど泳いだら、子どもも満足したようで、部屋に戻った。ところがいざチェックアウトという段になって、子どもがまた泣き始める。曰く、おうちに帰りたくないとのこと。必死に宥め賺してタクシーに乗り込むという騒ぎがあったため、わたしはジャケットをホテルに忘れてしまった。

それから3日後、恩師が外国人の博士論文の外部副査になっているため、わたしの職場の大学へ来た。昼間から贅沢なレストランで食事を取り、そのまま子どもを迎えに行き、来るまで近くの大型モールへ。子どもは懐かしい日本人が来たというので、大はしゃぎで、先生の膝に飛び乗ったり、首に抱きついたり、背中によじ登ったり、びっくりするくらい恩師になついてしまっている。先生も満更ではないご様子で、子どもにあれこれと買ってくれる。夕食を軽く食べて、アパートの前の道路までタクシーに同乗して帰宅。走り去るタクシーのテールランプが見えなくなるまで、子どもは手を振り、やっとわたしを見上げた顔が、また涙で汚れていて、子どもを抱き上げたままで、アパートの部屋まで戻った。辛い別れ、我慢しなければいけないこと、たくさんの出来事が子どもの身に起こった。ひとつひとつとても受け入れられないと、泣きに泣いた子ども。よくがんばっているなあと思う一方、これ以上、我慢させてばかりじゃいけないと思っていたのにだ。その二日後、わたしはまた出稼ぎで首都に出てきている。子どもをもっともっと、かわいがってあげたい。甘えさせてあげたい。夕方、子どもからの電話は、張り裂けそうな子どもらしい泣き方というよりも、もっともっと悲しい、寂しい気持が一杯の声だった。そのことが、一層、辛い気持にさせるものだった。明日の夕方、子どもに会ったら、すぐに抱っこしてあげよう、そしてもう二度と手を離さないぞ。そう思ってわたしも必死に涙を堪えたのだった。でも絶対、子どものほうが辛い思いをしている。申し訳ない。


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