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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

28-01-2015 / Wednesday [長年日記]

_ 先週末、子どものが幼稚園の学芸会があった。子どもの幼稚園は、日本の言葉で言うと「こども園」みたいなところである。朝8時から大体11時までが幼稚園の部。これが終われば帰宅する子どももいる。共働き世帯などの子どもは、お昼ごはんを食べるために、保育園部に移動する。昼食後、歯磨きをしてお昼寝。お昼寝から起きると水浴びをさせてくれる。ここでパジャマに着替える子どももいる。なんで?という感じがするが、夕方の行水が住めば、あとは家に帰ってご飯を食べて寝るだけだからというのが理由らしい。夕方の行水が住むと、軽食が出る。これが結構ボリュームがあるので、うちの子どもはときどき夕食が食べられないこともある。保育園の部の子はさらに、昼寝をしないで、お稽古事部に行く子もいる。たとえば、お絵描き、こどもパソコン、そろばん、読み書き、バレエ、テコンドーなどである。お稽古が終われば、軽食を食べるためにまた保育園の部に戻る。

そういう学校なので、いろいろな子がたくさんいる。子どもは、やっと夏頃からふたつのことばを使い分けてて話すようになってきた。家で一人遊びをするときは、ふたつのことばを使い分けて、人形遊びをしたりもする。学芸会の練習は、去年の11月頃から始まったので、この2ヶ月近くは、ずっと子どもは家でも踊りを練習していたのだった。

いろいろな友だちを誘って、学芸会に繰り出した。わたしは本当に久しぶりに、リコーのデジカメではない、ニコンの一眼レフを持参したというのに、いざ舞台に出てきた子どもは、まるで石の孫悟空のように、舞台上でふくれっ面に仁王立ちのまま、微動だにしなかった。ど、どういうことなんだ。。と思いつつも、心のどこかでこういう状態を予想していた部分もあった。とにかく学芸会の段取りが悪くて、子どもは出番まで4時間あまりも待っていたのだった。もちろん他の子どもも条件は同じなのだけど、うちの子どもはどうにもがまんができなかったのだと思う。そんな子どもは、他にもいた。きっといつもは楽しく踊るのだろうに。。

学芸会が終わって、会場のロビーで軽食をみんなで食べるとき、わたしは子どもになにも尋ねなかった。一言、きれいな衣装を着せてもらってよかったねえ、とだけ言った。子どもには子どもだけが納得できる、なにか理由があったのだろう。それはもしかすると、とても言葉にはできないものなのかもしれない。わたしはただ、担任に、誰かに何かを言われたとかいじめられたとかそういうことがあったのかなかったのかだけ、確認した。担任は、自分の知る限りではそういうことはなにもなかったはずという。四六時中、うちの子どもを見ていたわけではないだろうから、それもどの程度本当のことかはわからない。でも、とにかく、子どもがあまりそのことを気にしないようにとだけ、そう思って、子どもを膝に載せて、車で帰ってきた。

いい学校なんだけど、世界の幼児教育の最先端からすれば、江戸時代みたいなところのある学校である。子どもの集中力が、どれほど短いものであるかは、全然わかっていない。すべての子どもが武士の子どもであるかのように、ひたすら長い時間の行事への参加を求めるところがある。曲なんて、このデジタル化時代なんだから、長さなんかいくらでも調整できるはずなのに、一曲まるまる踊らせたりするものだから、いくら踊り好きの子どもであっても、4分とか5分とかいうのは長すぎるのだ。見る方だって、しんどい。

そんなことをあれこれ考えながら、今日に至るまで、子どもの様子をじっと観察してきた。今のところ、なにかあったのかなかったのか、あまりはっきりとわからない。はっきりとわからないのは、やはりなにかあったからなのか。ひとつわかっていることは、子どもが嫌がらずに楽しそうに幼稚園に行くことである。なにか特別なことがあったわけではないのだろう。今度は、わたしが過度に考え過ぎないようにせねばと思っている。


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