_ 会議を中止して、果物狩りへ。学部のマイクロバスに乗り込むために車寄せに出たら、学部長もいた。先週末は英文科、本日はわれわれ、今週末は仏文科が果物狩りを予定しているとのこと。果物は、もうひとつ熟し方が足りず、わたしはあまりおいしいと思わなかった。それよりも、これから果物狩りで食べ放題というのに、なぜか昼ごはんを食べてから行くとのことで、直前に名物B級料理を食べに連れて行かれたのだが、そちらのほうがはるかに珍しくて美味しかった。なぜ他学科の所属である学部長も一緒だったのかについても、なぞ。
_ この数日は、午前中、とても天気がよくて、前夜から干している洗濯物もパリっと乾くほど。それが2時を少し回ると途端に天気が崩れて、雷は落ちるは、道路は冠水するはのおそろしい天気に様変わりする。雷が落ちれば、必ず停電もするし。今学期は一番遅く終わる授業が午後1時。いつもは大学で、授業の準備をしてから午後3時頃に帰宅するのだが、今学期は授業が終わったら、すぐに帰宅している。そうでないと、雨が止むのを最低でも3時間は待たないといけないからだ。雨合羽を着てバイクで帰ることももちろんできるわけだが、途中で、水深50センチほど冠水する道路を通る。この道路を回避するとなると、数キロ、回り道をしなければならない。抜け道がないわけではないのだが、住宅密集地の生活道路をバイクで通り抜けるのは少し抵抗があって(そもそも申し訳ないことであるし)、幹線道路を通る方を選んでいる。だから、今学期はほとんど自分の机に座ることなく、パッと来てパッと帰っている。
そういうことを考えると、果物狩りは、同僚との親睦会的な意味もあって、よかったのかもしれないな。若干腑に落ちないのではあるが。というのは、学科会議にも、毎回、会議がつく。この会議費で、会議中のお弁当やらを調達するのであるが、果物狩りは学外会議と称されて実施された。会議では必ず出席簿にサインをすることになっている。本日も、みな果物でベトベトの指先をぺろぺろしながら、書類にサインしたのだった。ええんやろか…と思いつつ、西欧随一の大学で学位を取って帰ってきた学部長を目の端で確認しながら、わたしもサインをしたのであった。