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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

04-10-2015 / Sunday [長年日記]

_ 子どもが行きたいというので、近所の世界遺産へ。この遺産は二カ所に分かれている。一カ所はメジャーな遺産で、ほとんどのガイドブックはこちらのことしか紹介していない。もうひとつはシャトルバスで移動しなければならないし、そこに行くためには入場料も2倍になる。そういうわけでほとんどの人が行くのをやめるのである。われわれはこの誰もいかないほうが好きなのだ。

昨日はお弁当を持って行ったので、誰もいない遺跡の石に腰かけて、風に吹かれながらお弁当を食べた。子どもも思いっきり走ることができる。昔の入浴所の遺構には水が湧いている。そしてなぜかいつも、近所の人がこの水で洗濯をしている。

この遺跡の雰囲気はベトナムのフエに少し似ている。荒涼とした雰囲気が似ているだけで、それ以外の部分はまったく似ても似つかないのであるが、この荒涼とした雰囲気というのが、なぜかわたしも子どもも気に入っている。きっと、ここ以外のこの国の雰囲気が荒涼とはまったく正反対にあるような猥雑の極みにあるからなのだと思う。

十分にマイナー遺跡を堪能したあと、メジャーへ移動。「ドコカラキマシタカ」とか「Where are you from?」などと、わかものらに聞かれる。わたしはあまり親切で親しみやすいガイコクジンではないため、ぶっきらぼうに「ここに住んでますねん。ほっといて」みたいな感じで答える。わかものたちは、自撮り棒を振り回して、観光客がほかにもいることをまったく考慮せず、あちらこちらでポーズを決めている。ひとり自撮り棒もたくさんいる。そういう傍若無人に腹を立てるのは、賢い電話を持っていないからとかそういうことではなく、本当に迷惑だからだ。それだけのこと。子どもの前でこの態度もなかろうとは思うものの、あの自撮り棒マナーは、少し行き過ぎている。取った端から、そこここに立ったり座ったりして、すぐにインタスタグラムとやらに投稿するらしく、そういう態度もまたほんとうに鬱陶しいことこの上ない。若者に限らず、老いも中年も、みな、賢い電話を操作しながら世界遺産の敷地を埋め尽くしている。うざいなどと感じるわたしが悪いんだろうな、きっと。といじけてみるのである。


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