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lost luggages ねぶくろ 書簡
--sleeping bag・g-ism/ist--

01-07-2016 / Friday [長年日記]

_ あらら、もう7月だ。毎日、涼しくて過ごしやすくなった。寒いといっても差し支えない。だからほとんど毎晩、鍋を食べている。おいしい。ある時は鶏肉団子、ある時は手羽先、ある時はもも肉というように、入れる部位も肉も野菜もなにもかも冷蔵庫整理班から選ぶのだが、シンプルな料理がおいしい。学期もやっと終わって、今は休暇が始まろうとしているところ。来週から本格的な長期休暇。次の新入生は何人くらい入ってくるだろうか。来学期はほとんど1回生の授業を担当することになっている。とにかく頑張って、よい学生を育てたい。今はそれだけを考えている。


08-07-2016 / Friday [長年日記]

_ 七夕だったので、子どもとたてぶえで「七夕」の歌を歌う。わたし:笛の指および歌担当。子ども:笛を吹くのを担当。デュエットもどき。

1週間ほど、体幹トレーニングを続けている。気持ちとしては少し体がしまったような気がしないでもないのだが、現実的にはまったくの思い過ごしであるようで、別に変化はなし。しかし、まだ一週間である。頑張ってもう少し続ける予定。


11-07-2016 / Monday [長年日記]

_ 週末、ずっと預かってもらっていた荷物を取りに知人の家へ。2012年末に今の大学に就職が決まって、招聘状が来るまで日本で待機することになった。そのときに毎日使う荷物(衣類や簡単な台所用品等)と本などを、市内に住む知人の家にあずかってもらうことになった。夫の実家に預ければよかったのだけど、そうなると運送代だとか時間とかなんだかんだがとてもたいへんだと思ったし、知人の家は何といっても大学に近いということもあって、お願いしたのだった。ところが、実際にこちらに来てみると、しばらくの間は契約書ができていないということから給与がまったく出ず、そのため予定していた居所に落ち着いたものの、本当に労働ビザが下りるのかとかさまざまな問題が続出した。そのため、ずっと仮暮らし的な雰囲気であったのだった。すぐに使いたい辞書や毎日仕事に来ていく衣類とか、手元に置きたいものもあったのだけど、結局はなくてもすんだということもあって、ずっと預かってもらっていた。その知人もとても穏やかなよい人で、ずっといいよいいよ、と言ってくれていて、結局はその親切に甘えさせてもらっていたのだった。

ところが、その知人の家の大家さんから、ある日、連絡があった。大家さんも同胞である。ただし今は帰国されていて、たまたま休暇の時に店子の様子を見に来たということらしい。曰く、店子の人の好さに付け込んで荷物をいつまでも預からせるな云々ということだった。もっともなことだと思ったし、大家さんにそんなことを言われるまで甘え続けていたわたしが悪いのは自明のことである。それでちゃんと期日を切って、荷物を引き取りに行くということを約束したのだけど、その直後にわたしが病気をしてしまった。去年の話である。それでそのままなんとなくずっと気がかりではあったのだけど、今日まで来たのだった。本当にわたしが怠け者で、迷惑をかけてしまったというお粗末な話である。

なんどか知人とはそれまでもお会いする機会もあったのだけど、そのたびに、大丈夫ですよと言ってくれる人であり、甘え続けていたのだけど、来月、また大家さんがお見えになるという。またなにかあったらということもあって、早めに連絡をくれたのであった。

それでとにかく、週末は段ボール箱10箱分の荷物を取りに行った。枕とかいくつかのリネン類は、もうすっかりとダメになっていた。でもそれ以外の衣類や本は、若干、かび臭いにおいがしていたものの、致命的なダメージは全然受けていなかった。この国でこういうのはすごいことである。それでもいくつかの衣類はひどいダメージを受けていた。その理由は、よかれと思ってわたしが入れた科学的な虫よけ脱臭剤が、気化せずに、どろどろと液体状に溶けてしまっていたからであった。おそらくは湿気のせいだと思うのだが、意外にもそれはプラスチックの衣類ケースに入れていたものだけだった。段ボールにざばっざばっと放り込んでいたものは、問題なしだった。きっと知人がときおり部屋に風を入れてくれたりしたからなのだと思う。何から何までお世話になった。

子育てのことなども立ち話で大雑把に情報交換して、お礼にと包んで持ってきた金子も受け取ってもらえなかった。日を改めてちゃんとお礼に行こうと思っている。

朱に交われば赤くなるというけれど、よい心持の人たちと交流すると本当に気持ちもすがすがしい。荷物を運んでくれた運送屋さんも気持ちのいい人で、相場の7割くらいの料金でいいと言ってくれたのだが、これはもちろん相場どおりに払った。気持ちのいい人たちとの距離をもっともっと近くにして、いい「気」を身にまとわなければ。そんな週末だった。


20-07-2016 / Wednesday [長年日記]

_ 先日、荷物を開梱して以来、長い間読まずにいた本の読み直しに没頭している。水を飲むような気持ちさえする。だからといって決して気が晴れるということでないのだけど、美しい日本語にうっとりとしながら言葉の海を漂っている。

子どもが小学一年生になった。もちろんランドセルも桜の花もなく、コサージュを付けた晴れ着のお母さんたちと一緒の記念撮影もない。教科書の配布だってないわけで(教科書がないからです!)、その代わり、給食袋を縫ったりもしなくてよい。でもちょっとさみしいような気がするのは、日本人だからだろう。最近は『エルマーとりゅう』がお気に入りの子ども。わたしも自分のりゅうがほしい。いやほんとにどこでもドアが欲しい。タケコプターでジェット気流に乗るわけにもいかないから、なにかすっと一足飛びで日本に帰れる道具がほしい。日々、テロの恐怖におびえながらくらさなくてもいい場所なんてどこにもないのかもしれないけれど、新しい合衆国大統領がだれになっても、世界の流れはもう止まらないのかもしれないけれど、どこか静かな場所でなんの心配もしなくてもよい場所に行きたい。ずっと緊張し続けているのに疲れてきている。7月は誰もをそんな気持ちにさせる出来事が続いた。どこかで流れが切り替わらないものかと思う。

我が家の一年生と先日の日曜日は、近所の田んぼを歩いた。水路にはカニがたくさん、タニシがたくさんで、時々、見事な平泳ぎの後ろ足を見せるカエルもいた。のんびりした時間を過ごしたような書き方をしているが、この裏道は知る人ぞ知る抜け道でもある。ビュンビュンと切れ目なく走ってくる車やバイクにおびえながら、水路をのぞき込む親子は奇異に映ったと見え、中にはバイクを止めて、「大丈夫ですか?」と聞いてくる人もいた。ただ自然(みたいなもの)を見ているだけで、心配されたり不審がられたりする。いつかきっといい時代がまた来ると思って、子どもと一緒に苗が植えられたばかりの田んぼの道を歩いた。


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