_ 子どもとパレードを見に行く。王宮へまっすぐに続く道でパレードがあった。毎年、この時期の土曜日に行われる。しかしわたしたちは去年、初めてそのパレードを偶然見たのだった。そのパレードの楽しかったことがずっと親子の間で語り草となっていた。この一年間で、あちらこちらで偶然にパレードと遭遇したことが何度もあった。そのたびに、親子して、去年の夏のパレードとは違う云々、と語り合ったものだった。去年のパレードの面白さは、とにかく参加している人がとても楽しそうであったことに尽きる。自分たちだけ身内で盛り上がっているというのとはまた別の種類の盛り上がり方だった。職場の大学のマーチングバンド部も登場していたり、動物園からは参加できる動物はほとんど全員!連れてこられていたくらいだった。動物たちに関しては、かれらが楽しかったのかどうか、確かめようがないのだけど、全員、ちょっと緊張していた様子で、かわいそうだなと思ったのだが、パレードに長いニシキヘビを巻いて参加している飼育員とか、エリマキトカゲを肩に載せている飼育員、サルの着包みを着つつ、サルを肩車している飼育員らの牧歌的にイノセントな笑顔(飼育員の)を見ていると、無意識にあははと笑ってしまうほどの脱力加減であった。動物愛護団体からクレームが入ったからなのか、今年は生きている動物で参加していたのは馬車のウマと牛車のウシだけだった。
王様の楽隊の人々のマーチングバンドは、もう年季も入っているし風格が全然違っていた。太鼓の一打がすでにぱしっと、剣道でいえば、メンを打ったときにちゃんと手首を絞って残身が取れているといった風情の音。そういうのが見ていて気持ちよく、子どもにもそれがわかったようであった。そういうのを期待して今日は朝からずっとウキウキと過ごしたのだった。しかし、パレードは今年はもうひとつだった。その理由は、一般の参加者が少なくて、ほとんどが警察・陸海空三軍の何かの部隊の人々ばっかりだったからだったと思う。それでも3つほど、こういうのが見たかったんだな~というグループがあって、子どもと堪能した。踊りもピシっと決まっているし、踊っていない時のフォーメーションもキリッとしていて、みていて爽快な気持ちになる。そういうのをずっと沿道で見て、5時前に辞す。というのも残りは全部、軍と警察のグループだったからだった。大急ぎで戻って「奇跡の人」を見ようとしたら、もう30分も過ぎていて、うう~とうなってしまった。それにしてもこのドラマは本当にすごい。何がすごいのか、いろいろ書くことは、このドラマに限っては野暮中の野暮な感じがするので、「すごい」としか書けない。テレビを見てから夕食を作り、子どもと塗り絵をして、今日は楽しい一日だったなあとしみじみしているところです。時々でいいから、こういうゆったりとした一日があればなあと思う。昨日、終業前に来週の授業の準備もできたし、火曜日の授業の準備も半分終わっている。明日の日曜日は今日よりももっとゆったりと充実した日になればいいのだけど。そうしたいものだ。