_ 今月の初め、用事があって、久しぶりにバンコクへ行った(たまには「実名」で書いてみることにします♪)。バンコクへは12年ぶり。この間、トランジットとかなんやらで通過したことすらなかったから、前の古くて暗い空港(ドンムアン)しか知らなかった。新しい(もう開港から何年も経っているけれど)空港は、膨大な広さだった。膨大過ぎて、歩くのがしんどいくらいである。これくらいの大きさだったら、空港ビル内の移動に使うような電車があってもよいくらい。デューティーフリーショップも延々と1.5キロくらいも続く。動く歩道はあるとはいえ、本当にたいへんなところだと思った。歩くのがしんどいくらいに広い。でも、お店なんかも、別になにか目新しいとかそういうことは全然なくて、ただのブランド品とありとあらゆる銘柄の化粧品ばかりである。本屋はあったかな・・・なかったような気がする。東南アジアだと、やはりシンガポールの空港が一番だなあと思った。お金のある人、お金のない人、のんびり休みたい人、精力的に飛行機の待ち時間を過ごしたい人・・・。すべての人が快適に過ごせるような工夫にあふれている。広くて移動に大変なところもあるけれど、それぞれのターミナルをつなぐスカイトレインがあって、空港って本当にいろいろな人がいろいろなところへ飛びだっていくところなのだなと、実感できる場所でもある。シンガポールは長くいるところではないけれど、ちょっと行く分には、楽しいところだと毎回、思う。とくに、帰る直前の空港にいるときに、そのように実感できる工夫がされているのではないかとも思う。
それで、バンコクの話。今回、用事がある場所のすぐとなりにホテルを予約したつもりが、なんと系列ホテルではあるけれど、BTS(電車)でいうと2駅も離れたところから、また少し歩いたところにあるホテルを予約してしまっていた。さすがにチェックインの前にそれに気がついて、慌ててキャンセルできるかとか調べてみたけれど、もうどこもホテルが満室。そのうえ、わたしの予約ステータスがキャンセル不可能というものだったので、南無三。。仕方がなく、予約したホテルへ。下町だけれど、どことなく風情があり、そこに住んでいる人たちの生活も少し垣間見えるような場所だった。病院の前ということもあり、果物やが多かった。さて、翌日は午後まで時間があったので、かのロビンソンデパートの地下スーパーへ。ロビンソンといえば、スピッツなわけです。草野マサムネ氏は、ロビンソンデパートのイメージからあの名曲を作ったとか。地下では目的のものを買い物。今回、一泊二日なわけで、キャリーも持たず、普通の大きめのカバンだけで国際線に乗ってきたわたしです。なので、液体ものとか微妙なものは買わず、タイ名物のハーブ石鹸各種を購入した。それから隣のフードコートで、バンコクらしからぬさっぱりとした茹で野菜(膨大な種類:ヘチマ、きゅうり、トマト、キャベツ、ササゲ、ハヤトウリ、なにかの白い花、ナス、カボチャなどなど)とアジのスパイス揚げ、ほうれん草の入った卵とご飯、それになにやら辛味ペースト。これで150円!現在の居住地だとコーヒーすら飲めない値段だ)を食べた。おいしい。美味しすぎる。食後にホットタイティー。おいしい。美味しすぎる。それでちびちびとティーを飲んでいたら、隣に小太りのおじさんが腰を下ろした。このフードコート、狭くはないが広くもない。とは言え、時刻はまだ午前11時過ぎ。空いているテーブルは山ほどある。なぜにわたしの隣に?それで落ち着かなくなって、すぐに席を立ち、用事の場所へ。おかげで紅茶も最後はぐっと急いで飲むことになってしまった。
夕方、用事が終わって、慌てて空港へ。電車を2回乗り継いで、空港。この時点でボーディングまでまだ1時間半あった。ちょっとご飯でも軽く食べてゆっくり飛行機を待つつもりが、入国審査に行くと、ここはインドか!と思うくらいインド人のグループがいる。もうほかの外国人が完全にマイノリティ-。どこまでもインド人である。その彼らが、少し進んでは、列を替え、もうあと一人か二人で入国審査となると、なにか書類に不備があるのがわかったかで、ボールペンを探して、あっちの列こっちの列に移動する。それでなんとここで一時間も過ぎてしまっていた。一体、これはなんだったのか。それで慌ててゲートへ走る。上で述べたように、この空港は膨大な広さである。わたしの搭乗口は、一番端っこにあった。それでどれだけ急いだことか。ほとんどギリギリ、ほぼラストパッセンジャーとなって、着席。安全ベルトを占めたらすぐに飛行機が動き出した。広すぎるけれど、あまりその良さがわからない空港という印象だけが残った。バンコクは楽しいけれど、この空港はなあ。。。前の古くて暗い空港のほうがまだ良かったかもしれない。走らなくてもよいから。。。
そんなこんなで、夜半、帰宅。寝ている子どもを受け取って、我が家へ。あー、疲れました。でも一人で外国を歩く楽しさを久しぶりに経験する機会となって、なんだか楽しかった。なんだかんだで、わたしは飛行機に乗るのが好きというのもある。帰りの飛行機では「3月のライオン」を見た。今や世界のどこでも見られる日本映画だ。またひとりで飛行機に乗って、どこかへ行ってみたいなあ。